シーサーペント
更新遅くなりました申し訳ございません。
次回更新は日曜日を予定しています。
『雷精霊の関心』は2分半で街から街へと移動する必要があったので、『風精霊の加護』などを発動させながら全力で移動した結果…間に合わなかったので、
残りのSPを全てAGIに注ぎ込み、【歩術】【歩技】という移動に補正が入るスキルのレベルも上げる事で…何とかクリアさせることが出来た。【歩術】【歩技】は両方共に【風精霊の加護】で適性が上がっていたため、最小限の消費SKPでレベルを上げることが出来たが最大レベルに上げる事は出来なかった。
…地味に壁を数歩歩く技能とかが使えるようになっていて、街中の壁を走ってみたくなったが、流石に自重した。
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条件を満たしました。
風精霊の進化が可能です
下級風精霊
▶中級風精霊
▶下級雷精霊
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視界に表示される2つの選択肢。勿論下級雷精霊を選択する。…下級雷精霊を選択するとともに現れた『ライ』は…突如発生した稲妻で出来た蕾の様な物に包まれ、
『〜〜♪』
「お、音出した?」
雷で出来た花が咲くと共に、中央から黄色がベースとなったロリが降臨した。元々は黄緑色が主軸となった見た目をしていた女の子だったのだが、雷精霊になったことでか、手のひらサイズでは有るものの、黄色を主軸とした女の子へと変わった。
…元々『ライム』をイメージしてでの名前だったし、見た目もライムを彷彿させるような感じだったが…面影は有るものの、今はもう別物となっている。まあ、これはこれで可愛いので全然有りだ。
『〜〜〜♪』
「…よ、よろしく?」
『〜♪』
今までは音を発する事が無かったので怖気づいてしまうが…変異の影響だろうか?
……色々と予想外の出来事が起きたりしたので忘れていたが、今の時間は2時ぐらいでシステムアラートが定期的になっていた。健康管理は大切なので日付を越えて少ししたらアラームがなるように設定していたのだが…寝るか。
最後に、闇、雷、火、土の初級精霊を全て召喚し、魔法を発動させる。MPの無駄遣いと思うかもしれないが、寝ている間に回復するので一切そんな事はない。取り敢えず…MP回復薬を飲みながら目の前で楽しそうに鼻歌の様な物を歌っている下級雷精霊と、その周りを漂っている火、土の精霊、頭の上で寝ている?のかは分からないが闇精霊を眺めながら時間を過ごす。
現在のMP量は『闇精霊の加護』も相まって3600まである。1秒間に1MPを消費する『加護』を同時に4個発動していても10分以上耐えることが出来るのだ。
……レイナさんからメール来てた。
内容は…時間があれば明日、まあ今日の午前中にクランを設立するから王都のクラン本部なる所まで来て欲しいとの事で…王都にまだついてないんだよな……。
王都の解放条件であるシーサーペントの討伐。そもそもシーサーペントを発生させるために湖の魔物を20以上倒す必要が有る訳だから……。
湖の外からでも倒せるようだったら行こうかな。
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朝起きて、早めの朝食を取ってからログインする。十六夜さんと姉はまだ起きていないようで、朝ごはんは一緒に食べなかったが別に問題はないだろう。
「さー……」
今の現実の時間は8時程。…シーサーペント行きますか。
ログアウトした場所である、試練の森の入り口から一直線に湖へと向かう。湖には…少しでも入っていれば湖フィールドとして扱われるようなので、湖の隅から遠距離攻撃でソードフィッシュという名前の魚や、ブラックタイガーという名前の…何あれ。
まあとにかく、水着姿で泳ぎながら戦っている意味の分からない方々を尻目に、敵がこちらを気づく事が無いように【隠密】を発動しながら倒し続ける。
「19……20。よし」
数を数え、必要最低限の時間でここから離れる事が出来る様にするのは当たり前の事だろう。視界に表示される『フィールドを移動しますか?』という文字に対してはいと答え、フィールドを移動する。
「……まじ?」
移動したフィールドはワイバーンと戦った時同様、フィールドの限界というものが見えず…そして、陸地は俺が今いる所だけ。周囲を湖が囲っていた。
「ギュギャァァアアアアァァァァ!!!」
「ちょ……【精霊召喚:闇】『ヤミ』【精霊召喚:雷】『ライ』【精霊召喚:火】『ファイ』【精霊召喚:土】『アース』【精霊魔法:闇】【闇精霊の加護】【精霊魔法:雷】【雷精霊の加護】【精霊魔法:火】【火精霊の加護】【精霊魔法:土】【土精霊の加護】」
唐突に真下からせり上がって来て登場したシーサーペント。…水面上に出ている大きさは5m程だが、真下からせり上がれるって事は要するに…
「ここいきなり深くなってんの!?」
「ギャァァァァ!!!」
「溺死は嫌なんだが…【ハンドレッズアロー】【インパクト】【ブラスト】」
「____!?!?」
「潜んな!?」
短期決戦を狙い、込められる魔力を全て込めて顔面にぶちかました結果…シーサーペントはミリ単位のHPで生き残り、水の中へと潜っていった。……潜られたらこちらから攻撃する手段が無いので、『加護』を全て解除し、【気配感知】【気配探知】を発動した。
「……。……。………」
四方から不定期に飛んでくる水の弾丸。弾丸と言っても大きさは50cm程有るが、脅威にほかならない。
「……おい」
一応、躱すことが出来るとはいえ、安全地からの攻撃程苛立たしい物は無い。…湖はシーサーペントの血で赤く染まっており、それが尚更シーサーペントの居場所の判別をしづらくしていた。
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フィールドボスを倒しました。
▼ドロップ▼
シーサーペントの肉×8
シーサーペントの皮×14
30000G
▼MVP報酬▼
シーサーペントの肉×4
シーサーペントの皮×9
12000G
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「は?」
状態異常:流血
……。




