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発生

まさかの設定回無しですが、まあご了承ください。

普通に忙しかった…。

 精霊の進化。正直想定もしていなかったが…どうせだったらクロと一緒の影の方が良いので、影を選択…


「変異条件を満たしてません?」


 『変異条件を満たしてません』という文字と、『【影精霊の加護】を取得してください』という文字。【影精霊の興味】が【闇精霊の興味】の2倍の量の敵を倒す必要が有るので…単純計算合計6体の自分のレベル以上のボスを倒す必要が…無理じゃね?


 今の俺のレベルが71。で、確かバジリスクが70無いぐらい。俺の今のレベルより高いボスとなると、吸魔の森中層か、ここの深層か王都などを進んだ先にある所。後は絶対無理だろうけれども試練の森のボス。…いや、HPの回復を忘れていなければ何とかなるのか?


 出来るのなら早めに変異させたいけれども…。まあ、今は死なない事を第一優先に…深層に行ってみよう。


『次フィールドへ行きますか?』という文字にはいと答え、フィールドを移動する。




 深層は…やばかった。




 先程見たバジリスクが赤子に見えるような。変な色に変色した蜘蛛とバジリスクが木を薙ぎ払いながら戦闘を行っていた。地面は当たり前の様に溶けているし、蜘蛛がマザー系なのか、子蜘蛛。と言ってもアサシンスパイダーよりも強そうな見た目をしていた蜘蛛を引き連れて糸でバジリスクを縛ろうとしていたし、その奥の方から狼の群れが氷を吐き出しながら近づいてきていた。


 ちょっと良くわからない。

その状況でバジリスクへ一撃を入れて初討伐者の称号、ジャイアントキリングとかそういった称号も獲得することが出来たのは奇跡に近い事の様な気がするが…まあ良い。楓さんの所に行こう。


 フレンドの所からin状況を確認すると、普通にinしているようだったので街へ移動した。闇精霊が一番最初に進化条件を満たした理由を考えた際に、与えた魔力量の様な気がしたので、『風精霊の加護』も発動させながら移動した。


『カランコロン』


 軽く中を伺い、受付の所に楓さんがいたのを確認してから中に入る。今の時間は1時前ぐらいだが、先程来た時よりも人が多く、NPCの受付さんと楓さん二人体制で受付を回していた。別に急いでいる訳でもないので、買う為に並んでいる人達の後ろに並んだ…のだが


「あ、レンジ君じゃん!倒してこれた!?」

「あ、はい」

「じゃあとっととトレードしちゃおう!」

「え、順番…」

「良いの良いの!ここでは私が法律だから」


 地味に『言いたいことランキ……』とかいう呟きも聞こえた様な気がするが、普通にその気持ちは分かってしまうので突っ込まない。それよりも、並んでいる人達の目線の方が問題なわけで…


「じゃあ、皮。全部買います!」

「中層のが35、深層のが17です」

「おっけー合計5…ん?」


 何故かは知らないが、中層のバジリスクの素材と深層のバジリスクの素材が同じアイテム扱いされていなかった。まあ、あのフィールドの世紀末ぶりを見たら異論は無いし、同じアイテム扱いされたら可愛そうな気がするのだが。


「あと眼とかありますけど、いりますか?」

「…深層って聞こえたんだけど」

「あのー…?」

「レンジ君!先に鑑定させてもらっても良い!?」

「あ、どうぞ」


 深層のバジリスクの皮を取り出し、楓さんに手渡す。楓さんはそれを慎重に受け取ってから、皮の前で手を動かし始めたので恐らくスキルを使っているのだろう。


あ、固まった。


「レ、レンジ君…契約しよーよ?」

「なんですかその声の上がり方」

「いやいやいや!これやばいって!あと何個有るんだっけ!?」

「それ含めて17です」

「これ使ってただでマントを作ってあげる!…てか作る!…じゃなくて作らせてください!」


 楓さんが何を見たのかは知らないが、そろそろ買って貰って撤収したい。先程から目線が厳しく…人がいないタイミングを見計らうべきだった。


「いや、バジリスクのは全部楓さんに売るんで買ってください…」

「買った!中層のは一個10万、深層のは一個100万で!」

「良いですよ…ん?高くないですか?」

「言質取ったよ!?さあさあ!トレード画面開いて!」


 促されるがままにトレード画面を開き、中層、深層の両方を取引する。…所持金がやばい事になってる。それに、周囲の方々の目もやばい事になっている。


「んじゃ、レンジ君また明日来てね!絶対だよ!?来ないと駄目だからね!」

「え、ちょ……失礼しました」


 トレードを終わらせた直後に店の裏へと速攻で戻っていってしまった楓さん。そして、動き出す周囲。…AGI値上げておいて良かった。




 『バジリスクって…』とかいう声や『深層ってなんだおい』という声、『楓さん凄い慌ててた…』とかいう声を尻目に、全力疾走で街を飛び出る。目的地は試練の森表層。よくよく考えると、あそこが一番『影精霊の興味』をクリアするのに適していた。

 理想を言えば、『影精霊の興味』が発生するよりも前にHP減少の原因を突き止めておきたかったが、仕方がない。『風精霊の加護』を発動させながら試練の森へと直行する。


 そして、その勢いのまま入る…つもりだったのだが、


====================

条件を満たしました。

風精霊の進化が可能です

下級風精霊

▶中級風精霊

▷下級雷精霊

====================

====================

特殊クエストが発生しました。

『雷精霊の興味』

クエスト達成条件は、

一回も死なない。

5分以内に街から街へ移動する。

0/5:00

です。

====================


 予定変更。


精霊の進化と変異の差ですが、

中級と下級なので、進化の方が強いのは当たり前ですが、同格だと場合によります。

風と雷の精霊にMPを渡すと考えると分かりやすいかもしれません。


後は進化(変異)回数かな……。

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