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クロと手加減

 ソラと出会った18層へと転移し、早速狩りを始めることにした。理想を言えば、小柄で攻撃力が無さそうなスクオロルか、動きの遅いフォレストキャタピラーを瀕死状態にしたいが…


「ムズいな……」


 これがとても難しい。木の高さが5、60m有る為、スクオロルを瀕死状態にしようとしても高さによっては落下ダメージで死亡する。又、フォレストキャタピラーは大きさが1m以上有るので、あまり視界に入れたくないというのと、転がるだけでクロを圧殺できてしまいそうなので上手く瀕死状態にするのが難しい。


 仕方がないのでフォレストイーグルやフォレストアントなども瀕死状態にしようとするのだが、前者はスクオロルと同様の理由で、後者はフォレストキャタピラーと同じ理由で難しい。





 それから数十分かけても良い方法が見つからなかった為ソラに連絡を取った所、すぐに返信が来た。


 簡潔に言ってしまえば、スキルで解決するらしい。

スキル名は【手加減】。その名の通りの効果で、レベルで確率が変わる1MPを消費するアクティブスキルらしい。


 なんか凄い無駄な事をしていたような気がしないでもないが、この際前向きに精密射撃の技術が上がったと捉えることにした。



「【手加減】【ダブルショット】…普通に倒れたな」


 この【手加減】だが、ダメージを超過した際一定確率でHP1の状態で残す。だから、HPを1で残す事が出来ても基本的に相手は時間経過で死ぬ。

 又、攻撃により木から離れたことで落下ダメージが発生した場合、それは【手加減】のスキル効果が反映されないので必然的にフォレストアントを狙う事になった。


 …フォレストキャタピラー?あれは近づきたくないので即抹殺している。蛾とか出てきたら流石に心に来るものがありそうだが…芋虫の方が…いや、会いたく無いな。20層以降の攻略はやらなくていいか。


「【手加減】【テンスアロー】…っし。一体残った」


 フォレストアントが4体いたので、ダブルショットでは無くテンスアローを【手加減】した所、一体だけ残すことが出来た。


「クロ、攻撃できる?」

「にゃっ…ふにゅっ」


 クロは張り切った様な鳴き声を出した直後に、くしゃみをしたかのような音を出しながら黒い玉を飛ばした。


「…『ふにゅっ』って…」


 実際に口を開けて、上の歯と下の歯の間に黒い玉を生み出し、くしゃみをするような素振りで頭を振って飛ばしていたので、それで倒されているフォレストアントと合わせると見た目は結構シュールだった。


「レベルはいくつに…」



名前:クロ

種族:シャドウキャット

レベル:7

HP:60/60

MP:70/70

STR:3

VIT:3

AGL:4

INT:4

DEX:3

【スキル】

【影魔法Lv.1】【影潜りLv.1】【魔力感知Lv.1】【魔力操作Lv.1】【噛みつきLv.1】【引っ掻きLv.1】【隠密Lv.1】


STP:48

SKP:48


主:レンジ


「おっ」


 6レベル上がって48SPなので、1レベル毎に8SPとなる。プレイヤーよりは低いとは言え、進化などもするらしいので育てたらプレイヤーと遜色無く戦うことが出来る様になるだろう。


 従魔とプレイヤーの大きく違う事は、称号が無い事、既存のスキルとそれの派生などのスキルしか習得することが出来ないことだ。まあ、クロの場合は普通に今あるスキルだけで戦う事は出来そうなのでそこまで不便さは感じることはないと思う。…【隠密】の事を考えるとプレイスタイルを同じにすることも出来るだろうから。


 又、魔法の分類は同じ種族であってもバラバラで、基本的には運次第らしい。今回、クロが放ったシャドウボール?は10m以上飛んでいたのでクロの【影魔法】は【遠距離魔法】の【影魔法】だろう。


 取り敢えずステータスはINT全振りにし、スキルは【隠密】をレベル9に【影魔法】をレベル2にする事で使い切った。影魔法は闇魔法の派生?だった筈なので2倍かかっているのは妥当だろう。


「んじゃ、次行くか」

「にゃ〜」






 クロの『ふにゅっ』という鳴き声と共にレベル上げを進め、最終的にクロのレベルは19に、俺のレベルは1上がり68まで上げることが出来た。



 時間も時間なのでログアウトし、リビングへと移動すると姉がソファーで寛いでいた。



「夜なに〜?」

「…んじゃ焼き肉」

「…今から各自で?」

「お米は炊いといた」

「……」

「あ、そういや明日友達泊まってくかも」

「…外泊先心当たり無いんだけど」


 露骨に話をそらされたが、そんな事がどうでも良くなるようなビッグ情報が舞い降りてきた。

男の気配が一切無い姉に…。


「ブッ、ゲホッ…何を気遣ってるのか知らんけど、そんな事が起こる可能性が有ると思う?」

「無いね」

「あ゛?」

「それは理不尽…」


 流石にそれは理不尽過ぎる。『あ゛?』と言われても此方は事実を述べた…真実を述べただけだし、姉も自覚している筈だ。


「変な気回さなくていいよ。…十六夜が姉弟喧嘩?…一方的らしいけど、したせいで家の雰囲気が悪くなったから逃げようとしてるだけだから」

「……十六夜さん?」

「うん」


 明日出来事多すぎ……。


「ふにゅっ…。?噂、されてる…?」

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