ふたたび…
学校が有るので、今後もこの様な時間に更新になる事が多いかと思われます。ご了承下さい。
あの後、第五の街に戻ってからログアウトした。今の時間は次の日の午前8時頃だ。朝ごはんも手軽に済ませ、もう一度第六の街へ進むためにもログインしたところ、レイナさんから昨日の質問に対する返信が来ており、すぐに確認した。
…要約すると、『運が良かった』という事だった。偶々核の位置が十六夜さんの攻撃が届く範囲に有り、レイナさんが全魔力を注ぎ込んで攻撃をした時、運良く十六夜さんの目の前に核が露出したらしい。
「…俺一人じゃ無理じゃん」
ミスリルゴーレムは今の俺では倒せないことが分かっただけ良いと考えよう。どうやら、核の位置はランダムらしく、運要素も結構有るらしいがそれで5時間も無駄にしたくない。 …じゃあ、初討伐報酬が残っている事に賭けてバジリスクに行こうか。取り敢えず今ある弓をもう一度作ってみて、これ以上の品質が出来ないかを試して、ギルドで沢山のMP回復薬を買ってから行こう。まだ余っているとは言え、途中で無くなってしまう可能性を考えたらその方が良いだろう。
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2時間程かけて、数個ほど作った結果、最終的に少しだけ装備ボーナスの効果が強化された。
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『魔鋼樹の弓』★★★★★
1200/1200
必要最低ステータス
弓使いLv.25
STR80
DEX120
装備ボーナス
STR10上昇
AGI20上昇
DEX20上昇
【連射】系統のスキル効果を1.5割上げる。
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製作者『レンジ』
特殊な弦が使われており、
連射に補正が入るようになっている
純粋な与ダメージ限界値は800。
▼
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5%分も上がった事を考えると、十分良いだろう。それから、ギルドで石化回復薬とMP回復薬を買ってから深淵の森中層へと移動し、フィールドが変わった。
「グガアァァァァァアアアア!!!!!」
「は…?」
目の前に現れたのは、ワールドクエストが進行した時と同様、若干黒っぽい見た目をしたティラノサウルスの様な生物だ。名前も同じく『堕ちた中級土竜』。そして、前回同様、振り下ろした右足とともに地面から尖った岩が出現し始めた。ただ、今回は威圧をレジストできている。後ろにジャンプする事で避けることが出来た。
「いやっ、ちょ…バジリスクは!?」
「ガァアアアアア!!!!」
咆哮と共に土竜の周囲に土で出来た槍が現れた。ただ、まだ飛んでくる様子はない。だが、徐々に徐々に周囲にある土槍の量は増えていく。
「【精霊召喚:火】『ファイ』【精霊召喚:風】『ライ』【精霊召喚:闇】『ヤミ』」
「【精霊魔法:闇】【闇精霊の加護】」
「ガァアアアアアア!!!」
「【ハンドレッズアロー】【インパクト】!!!」
土竜の周囲にあった30本程の土槍を、一本あたり3、4本程の矢でぶつけ合わせた。それでも、所々破壊しきれずに漏れて此方まで飛んできた土槍や、破片は仕方がないので自力で躱す。勿論、すぐにMP回復薬は飲んでMPを回復させた。
「グラァァアアアアア!!!!」
「…は?」
そして、すぐにもう一度土竜の周囲には土槍が出現し始めた。…どうやら、これは迎え撃つのでは無く、躱さなくてはいけないタイプの攻撃だったらしい。仕方がないので、これ以上土槍の数を増やさないためにも、此方から攻撃をする。
「【ダブルショット】【クイック】【ペネトレイト】」
消費MP量は10に抑えて、スキルを使ったが…
「やっぱ弾くよな…」
目を狙ったというのに、瞼によって完璧に弾かれた。しかも、土槍が周囲に発生するのは止まっていない。ちょっと希望が無すぎないだろうか?
「ガァアアァァァァ!!」
「っ!!!」
槍が放たれると同時に、横へと全力で避けたが、土槍の攻撃範囲は想定以上に広かった。俺が避けた先など、余裕で攻撃範囲に入っていた。
「【精霊召喚:土】『アース』!!、【精霊魔法:風】【風精霊の加護】!」
移動速度がこれで400を超えたとは言え、とてつもない速さで飛んでくる槍の全てを躱せる訳がない。
「くっそっ!?」
今回の槍の本数は50本を越えており、飛ばしてからも多少は方向を操ることが出来るのか、俺の周囲に20本近く飛んできていた。
「、ざっけんなぁ!!」
俺に直撃しそうになった槍は、ストレージから取り出したゴブリンジェネラルの剣と直撃させて破壊した。ただ、オーガの攻撃を防いできた剣にとどめを刺したのか、土槍諸共剣も破壊されてしまった。
それでも、俺に当たりそうな槍はまだ有る。ここからは集中力の勝負だ。【目測】や【視力上昇】のスキルを全力で駆使し、俺に掠るだけで済む槍は放置し、直撃しそうな槍、飛んでいる最中に軌道が変わっている、土竜本人が今も操っているであろう槍を見つけ、躱す又はストレージからゴブリンの剣などを取り出してぶつけ合わせる。それで少しでも軌道がそれれば僥倖。そうでなければ、体を使って、部位欠損にならない様に上手く受け流す。
…最終的に、生き残れはしたし、部位欠損もしなかったものの、HPは10台。足に大きなダメージを受け、AGIに関してもデバフがついていた。
「くそっ…『密蛇のローブ』は失いたくねぇ…」
すぐにHP回復薬、そしてクールタイムの切れたMP回復薬を飲んで、弓を構える。HPは一応全回復したが、デバフはまだ残っている。土竜は見た目の上では瀕死の俺を見て…
「ガァァアアアアア!!!!」
地面から尖った岩を出現させて攻撃してきた。
ただ、その攻撃であれば、避けることは出来る。高く後ろに飛べば避けられるのだ。
「えっ…」
「ルララララ」
最後に見えた土竜は、笑っているように見えた。
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死亡しました。
デスペナルティは
所持金を一割紛失
装備をランダムに一つ消失
一定時間のステータス減少
です。
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