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吸魔の森とボス

遠距離対近距離で、遠距離のほうが強い場合の戦闘描写ってどういうのが良いんですかね?

 それから、母親が作ったご飯を食べてもう一度ログインした。因みに、母親は明日帰るらしいから、明日からは姉が料理をする番だ。不満げにしていたが、約束は約束なので守ってもらう。


「…何するかなぁ…」


 正直、やりたい事が見つからない。…矢でも作ってみようか?だが、大量に作れないと何の意味も無い。…もう一度バジリスクに挑むのも有りだが、密蛇のローブをロストする可能性が有る事を考えると、行く気にはなれない。

 それだったら吸魔の森に行ってボスを倒してみる方が良いだろう。


 そうと決まった以上はすぐに移動を開始する。それとついでに、適正の上昇していた【MP上昇】を取得し、レベルを上げる。

 因みに〇〇上昇系スキルは、1個目がレベル毎STP1ポイント分。2個目がレベル毎STP5ポイント分。3個目がレベル毎STP10ポイント分。4個目がレベル毎にSTP50ポイント分の補正が入る。


 まあ、4個目をレベルマックスにするのに、【方向性】によってスキル取得に必要なSKPが減らされていたとしても、825SKPが必要だ。それで得られるのは660STP分。正直、上げないほうが良いと思っていたので、【AGL上昇】【DEX上昇】はスキルレベルを一つも上げなかったが、MPは1STPで10も増えるから良いだろう。


「行きますか…」


 吸魔の森に入る以上、使うMPはなるべく減らさなくてはいけない。発動するスキルは【気配感知】と闇精霊を召喚するだけに留める。


「奥へ行こう…」


 気配感知を使って、なるべくオーガに見つかること無く奥へと進んでいく。時々、瞬間的に【隠密】を使う事はあったが、最終的に、フィールドが変わるまでに一戦もすること無く進むことが出来た。


 フィールドは結構特徴的だった。今まで通りに闘技場の様な形をしているのは当たり前だが、上を木の枝が覆い隠して、日光が入らないようになっていた。外壁の所々に松明がかけられており、…木に燃え移ったりしないのか気になったが、それはおいておく。魔法陣は6個。丁度フルパーティ分だった。


「【ハンドレッズアロー】【インパクト】【ブラスト】」


「ゴ、「「「「「ガアァァアアア!?」」」」」」


 一番後ろにいたオーガが叫ぼうとした瞬間に、100本の矢が着弾する。ただ、倒したという効果音は発生していないので、まだ倒していないのだろう。吸われる魔力を心配して最低火力にしたのはミスだったかもしれない。


「ゴギャアァァァアアア!!!」

「「「「「ルラァァァアアアア!!!!」」」」」


 1体のオーガリーダーと2体のオーガファイター、3体のオーガが相手だ。ただ、一番前にいたオーガ3体は瀕死状態。そして、その後ろにいたファイターやリーダーもどこかしら傷を負っていた為、開幕から優位に進めることは出来ているだろう。この試合にはなるべく時間をかけたくない。ツインヘッドベアを初めて倒した時のようにゆっくりとやっていたら、間に合わないかもしれないので、残りMPを気にしながら速攻で終わらせる。


「【テンスアロー】【インパクト】【ブラスト】」


 この攻撃で瀕死なのに俺へと接近してこようとしたオーガ3体は倒した。次は2体のファイターだが…これも同じ要領で倒し、リーダーもその後すぐに倒した。


「……えぇ…」


====================

フィールドボスを倒しました。

▼ドロップ▼

オーガの肉×10

オーガの牙×5

オーガの角×7

20000G

▼MVP報酬▼

オーガの肉×10

オーガの牙×5

オーガの角×7

オーガリーダーの魔石×1

8000G

====================

====================

吸魔の森表層のフィールドボスの

初討伐者になりました。

▼報酬▼

称号【初討伐者(吸魔の森表層)】

STP5

SKP5

スキルレベル限界上昇チケット×1

10000G

====================

====================

特定条件達成により、

称号【吸魔の森表層の覇者】

を獲得しました。

▼報酬▼

STP5

SKP5

スキルレベル限界上昇チケット×1

10000G

====================


「…レベル上がらなかったんだけど…」


 まさかフィールドボスを倒してもレベルが上がらないとは思わなかった。

確かに、レベル差は結構有るかもしれないけれども…。まあ仕方ない。次のフィールドに行こう。


「…うわぁ」


 次のフィールドに移動すると、オーガリーダーよりも一回り大きく、より濃い赤い見た目をしたオーガを見つけた。見るからに先程までのオーガよりも強そうで、一筋縄ではいかなそうだ。それに、MP残量も心許ない。取り敢えず、全力の一撃を与えて、倒せるようだったら倒してから戻ることにした。


「【テンスアロー】【インパクト】【ブラスト】」


 勿論、インパクトとブラストには出来る限りの魔力を込める。これで残り魔力は500ちょいになってしまったが、倒せてはいなかった。


「ガァァァアアアア!?!?」

「チッ【テンスアロー】【インパクト】【ブラスト】」


 残り魔力は100近くになるが、もう一度攻撃を行う。


====================

レッドオーガを倒しました。

▼ドロップ▼

レッドオーガの肉×3

レッドオーガの牙×1

レッドオーガの角×2

3000G

レベルが上がりました。

====================

====================

吸魔の森中層の初討伐者になりました。

▼報酬▼

称号【初討伐者(吸魔の森中層)】

STP5

SKP5

スキルレベル限界上昇チケット×1

10000G

====================


「硬っ…」


 それから、MP回復薬を飲みながら第五の街へと全力疾走で戻った。


ボス割と鬼畜設定なはずなんだけどな……。

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