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ソロ本戦4

更新を停止していて本当にすみませんでした。

一応ツイッターの方では報告させて頂いていたのですが、データ消えたり父にボロクソ言われたりして心折れてました。

次回更新は月曜を予定していますが、余裕が出来次第停止していた分+一週間更新とかイキってた分の追加更新をやっていく予定です。

今後もまったり更新していくので、気軽に読んでいっていただけると嬉しいです。

 頭上から来る矢の雨への対応をお互いに探り合うという膠着状態の中、先に動いたのは俺だった。


「【ハンドレッズアロー】【ペネトレイト】」

「ッ【ショートワープ】」


 使った。クヌギさんが使ったミラージュの様なスキルをレイナさんが使えないとすれば、残りの緊急回避方は【スカイジャンプ】のみ。ならば、俺もこの矢の雨を【ショートワープ】で躱し、牽制で【スカイジャンプ】を使わせてからの【領域射撃:攻殺陣】で勝利は間違いないだろう──


「【ショートワープ】【テンスアロー】【クイック】【チェイサー】」


 ──と考え、即時に20本の矢をレイナさんへと放った。【クイック】を使っている為、先程までよりも数段速い速度で向かっていく矢の群れ。【収束射撃】に対する策として、しっかりと複数の方向から【チェイサー】を使ってレイナさんを狙っているし、もう躱す以外の選択肢は残っていなかっただろう。……レイナさん以外であれば。


「【テンスアロー】【チェイサー】」

「んなっ」


 ぶつかり合い、地に落ちる30本の矢。だが、この機会は逃せない、と放った【領域射撃:攻殺陣】は、【収束射撃】で開けられた頭上の穴より、【スカイジャンプ】を使って安々と回避されてしまった。


「……流石に焦りました」

「その割には余裕で対処できていた様ですけど……」


 そこまで焦った様子の無いレイナさんに愚痴りながらも、他愛もない応酬を繰り返す。

 ただの矢程度であれば簡単に撃ち落とせるのは、お互いに分かりきっているので……この場合、スキルのクールタイムが終わるのを待っている俺の方が有利となるわけだが……いや、レイナさんのMPを考えるとそうでもないのか?


「ッチ【領域射撃】」

「【スカイジャンプ】」

「え」


 流石に回復薬を使われるよりかはクールタイムの回復を待たない方がマシだと判断した為、【領域射撃】を放った。……のだが俺の推測に反してレイナさんは【収束射撃】を放つこと無く、【スカイジャンプ】で空間の歪みを飛び越え、俺へと接近し──


「【収そ──」

「【ショートワープ】!!」

「──く射撃】!」

「……【領域射撃:攻殺陣】」

「【収束射撃】」


 ギリギリの所で至近距離からの【収束射撃】を躱す。少しでもクールタイムがあれば……と思って放った【領域射撃:攻殺陣】が難なく【収束射撃】で打ち破られた事を考えると本当に【収束射撃】がチートスキルの様に思えてきた。

 レイナさんが【収束射撃】を使った回数は7回。これを俺の【領域射撃】に置き換えると……大体2万近くのMPが消費されてる事になる。だが、流石にレイナさんがそんな沢山のMPを持っているとは考えづらいし、クールタイムが無いというのはそれだけで消費MPなどが急増しかねないだろう。


 ……。


「ふぅ……」

「……」


 再び、意図的に作られた合間にMP回復薬を飲む。前回の時に少し気になったレイナさんのMP回復薬の色だが……今回は普通に俺が持っているMP回復薬と同じ色をしており……、



  取り出した2本目は、別の色をしていた。


「HP回復薬……?」

「……まあ、そうですね。流石に大会中はスキルの詳細を説明する気はありませんが」

「……」


 じゃあ……代償にHPを払った攻撃があれという事か?それでもあの攻撃は強すぎる気がするが。3撃放った後、7撃放った後にHP回復薬を飲んだので、HP消費が少なくない事ぐらいは分かる……が。


「強すぎませんか?」

「いえ、欠点が有るので」

「……?」


 欠点……HPを消費する時点でリム──光精霊の効果があってもHPが150にすら達しない俺にしてみれば致命的なのだが……レイナさんの口調からしてそれ以外にも欠点を抱えているのだろう。


「まあ……それまでに勝てば良い事です。【テンスアロー】【チェイサー】」

「……【ハンドレッズアロー】【インパクト】【ブラスト】」

「【ショートワープ】」


 時間制限があるスキルなのか……?飛んできた10本の矢を、200本の矢で撃ち落としつつ、レイナさんへと向かわせる。当たり前のように躱されてしまったが……躱した方向に【領域射撃】を放ち、【スカイジャンプ】を使わせる事を狙っていく。


「【領域射撃】」

「【収束射撃】」

「……欠点があるスキルを多発して良いんですか?」

「回避スキル無し状態の方が不味いので」


 流石にMP残量が不味い現状、なるべく早く勝負を決めたいのだが、俺が想定しているハメ技をレイナさんが想定していない訳がなく、しっかりと警戒されてしまっていた。精霊たちは召喚し、闇精霊だけ加護を使うに留めていたのだが……この様子だと、魔法による攻撃なども多用していかないと勝ち筋を作る事が出来なそうだ。


「【精霊王の加護】【精霊の加護】」


ツイッター、上手く活用できてないなぁって凄く思わされていたのですが、沢山呟けばフォロワー増えるんですかね?

……陰キャにはハードルが高い。

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― 新着の感想 ―
[一言] 父親にボロクソって 何があったんだ
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