ソロ本戦2
一ヶ月経ちましたね〜……
現在二巻のを進められているのも読者様方のお陰です。
今後も楽しんで頂けると嬉しいです。
あと、お豆腐メンタルなので感想はオブラートにお願いいたします。
書籍版ではweb版とは少し違った主人公を見れると思いますので、気が向いたら購入してやってください。
そもそも戦法など素人が深く考えられるわけもなく、アホみたいな戦法をたててもボコされる事は分かりきっていたので、俺は取り敢えず【領域射撃】のクールタイムが終わる前に倒しに来るであろうクヌギさんを、真っ向から受ける事にした。
「【ラピッドスラスト】」
「【スカイジャンプ】、【ハンドレッズアロー】【インパクト】!!」
「【ショートワープ】」
真正面から突っ込んできたクヌギさんの攻撃を上へと躱し、精霊達によって強化された200本の矢を叩き込む……が、当たり前のように躱され……、
「【領域射撃:攻殺陣】」
「【ミラージュ】」
その後の攻撃も簡単に躱された。先程MP回復薬を飲んだためMPは3000近く残っている。既に領域射撃のクールタイムは終わり、あと10秒程度で防殺陣のクールタイムも終わるが……クヌギさんは防殺陣のクールタイムを把握できていないだろうからそこを突ければ勝てるだろう。
【ミラージュ】は分からないが、クヌギさんの【ショートワープ】のクールタイムが終わる時間の方が早いため、如何にしてそれを使わせるかが鍵となるのは間違いない。
「……【ショートワープ】、【ダブルショット】【インパクト】【ペネトレイト】!!!」
「ッ【風竜腕】!!」
クヌギさんの真横へと移動し、首元を狙った攻撃はギリギリの所で防がれたが、腕に浅くない傷を負わせる事に成功した。
武器の都合上、この距離感だとクヌギさんの方が有利なのは間違いないのだが……、
「【テンスアロー】【インパクト】【ペネトレイト】」
「ッ【ショートワープ】!!」
20本の矢による面攻撃をする事で、回避を余儀なくさせる。
「……?まあ、良い。【火竜腕】【ペネトレイト】!!」
「ッ?!【スカイジャンプ】」
「【エンチャント】『風』」
「【領域射撃:防殺陣】!!」
遠く離れた所に移動し、何かを呟いたクヌギさんだったが【ペネトレイト】と唱えると、一直線に俺の方へと突っ込んでき、空中へと躱した後も風の刃と共に斬り上げてきた。勿論、当たったら即死しそうな攻撃なので躱しつつもタイミング的に良い事もあり、【領域射撃:防殺陣】でのカウンターを狙う。
クヌギさんは両手に纏った【風竜腕】、【火竜腕】で一定数以上の矢を薙ぎ払いはしていたが、それでも全身を守る事は出来無い様で……、
「ッッ、【ミラージュ】」
「【テンスアロー】【インパクト】」
「【スカイジャンプ】」
【ミラージュ】を使った緊急回避を行った。
俺はそれを確認してから、安全地帯でもある【領域射撃:防殺陣】の中から精霊達が示す方向へと薙ぎ払いきれないであろう攻撃を放ち……それを躱したクヌギさんの首元に──
「【クイック】【ペネトレイト】」
今までとは速度の違う矢を突き刺す事で、勝敗を決する事に成功した。
……残MPは100程度。
本当にギリギリの勝負だったのは間違いないだろう。
視界に勝利宣告がされているのを確認していると、ソロ第二予選の時と同じ様な空間に転送されたので第二試合、レイナさんが戦う試合を観戦する事にした。
第二試合、【瞬光】のシーナさん対レイナさんの戦いは相性の問題からか、レイナさんが一方的に攻撃をし続け、危なげなく勝利していた。
ルトさんの時にも思ったのだが、タンクは受け身だからなのか弓使いにとって倒しやすい敵なのは間違いないのだろう。
結局、レイナさんのブラッドスキルがどんな物なのか確認する事すら出来ずに、戦闘が終了した。
俺の推測ではパッシブスキルが一撃の威力補正だと思うので、アクティブスキルはそれに勝る様な威力補正となるのだろう。
射た後に矢が巨大化する……のは流石に無いか。
第三試合、【瞬光】のベクターさん対【Recorder】のソリティアさんの戦いはいまいちよく分からなかった。ひたすら様々なアイテムを投げつけて攻撃しているソリティアさんに対し、それら全てを魔法で撃ち落とし続けるベクターさんという謎の試合は、ソリティアさんがアイテム切れでも起こしたのか、降参をして終了した。
大抵のアイテムはポーションの様な物で、中に入っている液体の色がやばい物ばかりだったのだが時々本当に良く分からないアイテムを投げつけていたのでそれ等は少し気になるのだが……変な肉塊にグニャグニャの剣、投網に真っ黒い本。
投げつけられる側としたらたまったものではないだろう。
第四試合、十六夜さん対独楽さんの戦いは──
……悩んだので先延ばし。
全試合しっかり書くのと、レンジ目線で飛ばし飛ばし、どっちが良いんですかね?




