表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

151/196

ソロ本戦1

一週間ぐらいは毎日更新したいなーと思ってるんですけど、出来なかったらすみません。

……相変わらず分からない弓の戦闘シーンの書き方ですがソロ本戦中にコツを掴めたら良いなぁ

 ソロ本戦。

パーティ本戦と違って人数が少ないからか、一度全員が闘技場の上に集められ、司会による挨拶の様な物があったそれは……初戦から俺の試合となっていた。


「本戦で会おう……とは言ったが、初戦から相対するとは思わなかったな」

「俺も思いませんでしたよ」


 目の前にいる、クヌギさん。まだ開始の合図が無い為か、その強そうなレイピアは腰にさしたままだが……素人眼に見ても、隙といった隙は存在しなかった。

 確かクヌギさんの戦法は……竜腕を纏った攻撃か?いまいち良く分からないが、軽めの攻撃程度では何の意味も成さないのは間違いない。

 【ショートワープ】、【スカイジャンプ】を持っていたのでハメ技までは一手足りないし……いや、先に【ショートワープ】を使ってくれる方にかけて試してみるのも有りか。


「……考えは纏まったか?」

「え、はい」

「では……私が勝ったら、飲食可能アイテムを我々に専属的に売ってもらおうか!!」

「じゃあ……俺が勝ったら、アイテムを吹っ掛けさせてもらいます」

「そんなんで良いのか……??」


 今まで聞いてきた中で一番力の入ったクヌギさんの発言に対し、こちらも元から出来たら良いなという程度に考えていた事を要求する。その後のクヌギさんのガチトーンからして、元からその程度はしてくれたのかもしれないが、今【美食会】から欲しい物など特に無いのでそれで良い。


『それではぁぁぁああ、ソロ本戦、第1試合、始めぇぇぇえええ!!!』

「【領域射撃】!!」

「【ミラージュ】」

「ッチ」


 【ミラージュ】……がどんなスキルかは知らないが、名前的にも幻影を作り出すスキルか何かだろう。【領域射撃】により蜂の巣状態となったクヌギさんが煙のように空へと溶けていったのを視認しながら、真横へと移動する。

 クヌギさんが何処にいるか分からない以上……、


「【精霊召喚】!!……【気配感知】【気配探知】……って前?」


 と考えていたのだが、【気配感知】、【気配探知】が示す方向、精霊達が指差す方向は【領域射撃】によって蜂の巣状態となった幻影の更に奥の壁際で、クヌギさんの気配を感じる事が出来た。

 後ろか横に来ると思ったので運にまかせて右横に逃げたのだが……わざわざ奥へと逃げた理由が分からない。


「……【ダブルショット】【ペネトレイト】」

「ッチ、無駄撃ちしてくれたら助かったのだが……そう上手くは行かないか」


 四本の矢を同時に突き落としながら、【領域射撃】の効果切れと共に姿を現したクヌギさん。発言からしてMP枯渇を狙っているのだろうが……。

 ……、そうか。


「【ハンドレッズアロー】【インパクト】【ペネトレイト】」

「【ショートワープ】」

「……いや、まだか」


 クヌギさんがショートワープを使って転移した先を精霊達に示して貰う事で、ようやくクヌギさんの狙いを把握する事が出来た。俺の唯一の防御手段とも言っても良い、【領域射撃:防殺陣】は、問答無用で全方位を攻撃する事が出来る。それ故に、クヌギさんが攻撃をしてきたタイミングにカウンターとして使う事が出来るし、クヌギさんはそれを警戒しているのだろう。

 という事は、俺が【領域射撃:防殺陣】を使うまではクヌギさんは近づこうとしてこないだろうし、それが俺の勝機と成り得る。


「……リスク無しに勝とうとするのは流石におこがましかったか」

「っう!?」


 そんな事を考えていた事が察せられたのか、一直線に俺へと突っ込んでくるクヌギさんに矢を幾つか打ち込むが、そんな物気にする必要も無いのか、左手に纏った火の竜腕で軽くはらわれる。


「【ショートワープ】」

「【スカイジャンプ】、【ラビットスラスト】!!」

「【領域射撃:防殺陣】」

「【ショートワープ】!!」


 ……使わされたか。空中へ逃げたのが何故気づかれたのか分からないが、今の俺はクールタイムで【領域射撃:防殺陣】が使えないので今まで以上に攻めやすくなっているのは間違いないだろう。

 せめてもの救いは【スカイジャンプ】、【ショートワープ】を使わせている事、【領域射撃】のスキルクールタイムが発動から30秒と比較的短い事か。安全地帯となっている【領域射撃:防殺陣】の中心でMP回復薬を飲み、どう20秒を切り抜けるか考える。

 【スカイジャンプ】、【ショートワープ】のクールタイムは10秒、なのでこの安全地帯が無くなった瞬間に攻めて来られる事も考えられる。


 ……。


「「【ショートワープ】」」


「……え」

「……流石にそう上手くはいかないか」


 先程まで俺がいた場所から見て、右側へと転移した俺に、左側へと転移したクヌギさん。これは……使わされたと考えるべきな気がするが、どう考えても読み負けてるな。

 何か……クヌギさんが読めていない様な手を……。


「【精霊王の加護】【精霊の加護】!!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ