クラン戦
閑話的なのかエピローグ的なのです。
短すぎるので本日もう一話投稿しています。
ナオに倒され、通常時の死亡と同じ感覚を味わった後に復活した場所は、白い空間だった。唐突に現れた半透明なボードによると、クラン戦が終わるまではここに待機してクラン戦を観戦、又は自分の討伐記録を眺めていろとの事だったので眺めると……。
「あれ……ルトさん1点?」
所々に3点、要するにリーダーであった人を見つける事が出来、総合得点は107。その内の【瞬光】のプレイヤー数は56なので【瞬光】は彼処にいた戦闘狂集団以外にも生き残っていたプレイヤーがいる事になる。確かに、俺が従魔達にだした命令は領域内にいる敵を殲滅しろ。という物だったので逃げる事は出来るだろうが……サブマスさんがリーダーなのだろうか?
「……わからん」
例え分かったとしても今戦っているレイナさん達に伝える手段は無いわけで……結局俺のモヤモヤが残るだけなのだが気になってしまった以上……後で聞きに行くか。
「えっと……?」
目の前に表示されているボードの数は9枚。その上に表示されている題名の様な物から察するに、クラン員とクラン1位のリーダー、個人1位が表示されているのだろう。要するに、9枚中8枚がクラン員という事はどちらかで1位を取れているという事であり……。
「楓さんって事はクラン1位か」
その後、ランキング表を見ても1位が【PRECEDER】で156、2位が【迷宮に潜り隊】で128、3位が【瞬光】で89だったので俺の考えは間違っていなかった。個人ポイントランキングでは1位が107で俺、2位が85でハントさんだったが、ハントさんがまだ生き残っている事、ボード内でどんどん敵を倒している事を考えるとすぐにでも抜かされてしまうだろう。
もう一度ランキング表を見た時には【瞬光】が三桁に到達していたのでもしかしたら追いつかれてしまうのかもしれないが……ボード内にハントさんとナオが映ったという事は、2位と3位の潰し合いが発生してくれるのだろう。




