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クラン戦12

昨日本当に色々と……

友達に買ったよーと言われて悶たり、両親に書店に並んでるよーと言われて悶たり、感想見て喜んで踊ってたら怪我したり……宣戦布告が開始の1分前で即盟主が落とされたり……。


最後のは全く関係ないですけど、ご購入くださった皆さん、拙作を読んでくださってる皆さん、本当にありがとうございます!!

「【精霊王の加護】」

「【精霊魔法】【火精霊の加護】【炎精霊の加護】【水精霊の加護】【土精霊の加護】【鉱精霊の加護】【風精霊の加護】【雷精霊の加護】【無精霊の加護】【光精霊の加護】【闇精霊の加護】【影精霊の加護】」


 一番最後に召喚した水精霊に無精霊、光精霊は未だに進化していないが、それ以外は進化している。水精霊と無精霊に関しては使う機会が多すぎる為、そろそろ進化するだろう。

 精霊達にすべての攻撃を弾く、又はやり返す様にお願いしてから突っ込んでいく。ナオ達にしてみれば【遠距離物理】の俺が突っ込んでくるのは想定外の事だったのだろう。少し驚いた顔をして、対応に乱れが出ていた。


「【テンスアロー】【インパクト】【ブラスト】」

「ッチ!?、全員退避!!」

「【ハンドレッズアロー】」


 後ろへ逃げるように動いたナオ達に、唯一矢を撃ち落とそうとした麻友さん。だが、イム──風精霊に守られている矢をただの矢の群れで撃ち落とせる訳がなく……退避中のナオ達の元で大爆発を引き起こした。


「……ファイかエン?」


 いくら最大量のMPを込めて水精霊の加護でINTを上げているとはいえ、大きすぎる爆発を見てファイかエンの方を見ると、ガッツポーズをしていたから彼女等が何かをしたのは間違いないだろう。


「もう一発……【テンスアロー】【インパクト】【ブラス──」

「ちょ、ま」

「──ト】……あ」


 ナオの様な誰かの声が聞こえると共に、ナオみたいな顔と手足が爆炎の奥から出てきたように見えたが気の所為だろう。俺が見たサチさんの爆裂魔法に匹敵するレベルの爆発だから1発目は耐える事が出来ても、2発目を耐える事は出来ないだろうし……クラ達の援護に行くか。






 そこではレンジが想像もしていないだろう風景が広がっていた。SAN値が削れるであろうクラの姿、それを見ても怖気づく様なプレイヤーは一人もおらず、それどころか未知のモンスターという事で満面の笑みを浮かべて突っ込むプレイヤーすらいたのだ。

 当たり前のように腐毒の森へと到達している【瞬光】のクラン員達からしてみれば、グドラの毒など気にする必要も無いし、コリィの麻痺は無視していい程度、逆境として丁度良いとすら思われていた。

 唯一ラドの流血の状態異常は止血薬を飲まないと対処出来ない物であったが、止血薬を持っていないプレイヤーはほぼおらず、いたとしても周りのプレイヤーに借りる事で状態異常を解除していた。


「こっち倒したぞ!!」

「3体倒したわ!!」

「なら俺は4体!」

「「「ウソつけ!!」」」

「うわひっで」


 一人一体程度は当たり前。1体1体はデスセンチピードよりも弱いのだからそれすら出来ない奴はここに人権がなかった。


「あ、あいつ死ぬぞ」

「この程度で死ぬのか?鍛えたりねえぞ!」

「おまっ……退避!!!」


 真下から現れた本体、と呼ばれているクラの胴体部分。デスセンチピード10体を纏めても余りある様な太さをした胴体、その先にいる大量のムカデの群れに突進されれば【瞬光】のプレイヤー達でも太刀打ちできず……、


「何人死んだ!?」

「多分3!」

「フラグ建ててたやつは!!?」

「生きてるわけ無いでしょ!」

「そりゃそうか」


 本体から大量に生えているデスセンチピード。本来は違うのだが……根本が見えているこのタイミングはフィーバータイムに等しく、根本から切り落とす係、切り落とされたデスセンチピードを殺す係、と役割分担をして少しずつ数を減らす事に成功していた。


「簡単すぎるわね」

「おまっ、おいヤメレ!!?」


 フラグが聞こえる範囲内にいたプレイヤーの中には今日一番仲間を殺したと言ってもおかしくない矢の雨を警戒して空を見上げる人もいたが、何も来る事は無かった。代わりと言っては何だが……、


「ううぇえ……きもっ!?」

「え、ちょ切断係!?」


 クラの全身が、ようやく地上へと現れた。


「えぇ……」

「責任とって突っ込んでこい!!」

「願ってもないわ!」

「……あ、死んだ」

「やべぇぞ!!一旦退避!!」


 根本部分が二つに増え、自分から切り落として再生する事を繰り返すクラに流石に勝てないと思ったプレイヤー達は一度下がり、作戦会議をたてる事にした。何故か襲いかかってこないクラに疑問を覚えるプレイヤー達もいたが、好都合な事を態々口に出すのは危険な事は分かりきっていたので誰も口に出す事はなかった。


「あれか?根本燃やさないとダメなやつか?」

「けど私達が斬った所は生えてきてないけど」

「てか、なんで襲ってこねぇんだよ」

「……見た目気持ち悪すぎない?」

「なんかルトさんもいなくなっちまったし……これどうすんだ?」

「てかなんで襲ってこないのよほんと」


毎日投稿……燃え尽きるまでやります。

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[一言] 地獄絵図だ
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