表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神への抵抗ー日本召喚ー  作者: とっしー
第一章:冒険の始まり
8/48

覚悟

ー港町フリート沖合:DDH‐182いせ甲板ー



 「皆さん、後は頼みます!!」


「全力を尽くします!!」



外交官達とその護衛が乗り込んだMCH-101が声をも掻き消すほどの爆音を立てる中ーー


艦長の梅崎一等海佐は、未だ混乱の続く港町へと目を向けた。


(・・・・・・)


ーー彼らは今からあの中に行くのだ・・・


そう思うと同時に、彼は自分の責任の重大さを再認識し、足早に艦橋へと急いだ。



「対空・対潜警戒を厳となせ! 我々には無事に外交官を日本へ帰す責務がある!」



===================================

ー港町フリート:領主の館ー


 領主フランシス・ドレークは、観音開きの窓を通して、呆然と謎の艦隊を見つめていた。



(”帝国”か・・・?)



否。 例え列強国であろうとも、あんな馬鹿げた大きさの船は所有していない。



(一体何処の国だ?)



例え掲揚されている旗を見ようとも、分かる訳が無い。 


それは領主が無知なのでは無くーー



(そもそも、だ。何故帆が無いのに進んでいる?)



「ともかく状況をーーん?」


規則性のある”何か”の音が聞こえてくる。



ーー全くの”未知との遭遇”であったからだ。



===================================

ーMCH-101機内:港町フリート・広場上空ー


 陸上自衛隊水陸機動団直轄、第1水陸機動連隊、第1中隊所属のレンジャー徽章持ち2等陸曹ーー



誰もが精鋭と認める彼は、9㎜拳銃が収まっているホルスターを強く握っていた。



(・・・・・・)



装填数9発の自動式拳銃のみが自分達の命を預ける装備であると考えると、些か心許ない。

もし、もしーー


(・・・・・・。)



そんな隊員達の顔色を見て悟ったのだろうか、

顔を緊張で青くさせた1人の外交官がカラ元気を張る。



「何。拳銃を使うような事態にはさせませんよ。任せてください。ハハハハ・・・。」



「・・・ありがとうございます。」



「今から開けた場所に着陸します。準備をーー」



 パイロット2名、外交官3名、水陸機動団1個分隊、計15名。


今この時、彼らは異世界の大地に降り立った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ