クレィドゥ・ザ・スカイ Cradle the Sky 07年
2021年3/2〜同日タブレット端末にて執筆し脱稿 即日割り込み投稿
一応完結編らしいのですが始まってすらいない物語に結末なんてあったけ? と首傾げたくなる第四巻 本来ならフラッタ・リンツ・ライフなんでしょうが借りて来るの忘れてました(爆)
3月3日 司書さんに聞いてみたら2冊共貸し出し中……しかも月末まで蔵書入替え整理だから閉館しますし帰って来てもかなり待ちますと言われた(涙)
後日見付かったらそっちも纏めます。
【 まんま昔の日本映画でこんな展開になるコメディ作品や押井守監督のテレビアニメやOVA 死語と化した世界系と呼ばれる自己満足以外の何物でも無いアレな創作物見せられ ある程度耐性付いてる私個人にしてみればシリーズ中、断トツに展開は分かり易かったけど やはり広げ捲くった風呂敷を畳むのは不可能でしたし綺麗に終わる事も出来ませんでした。 草薙水素の名前のみならず何もかも綺麗サッパリ忘れ果てた主人公=僕 函南優一は何処へ行く? このシリーズのファンな皆様は色々解釈してるらしいけど 私が受けた印象は何だかな〜につきます。 】
★身も蓋もない感想書かせて貰うと10代の私が此れ読まされたら本捨ててたし20代の頃なら黙ってブックオフ送り 90年代の電撃文庫もこんな作品多かった 我ながら我慢強くなったねぇ。
日本 SF文学作品
タイトルの意味は 揺りかごの空
コクピットで寝泊まりするのが趣味な主人公に
してみれば其処は安心出来る揺りかご そんな物語
森博嗣 著
2007年 中央公論社 刊
同年 C★NOVELS 刊
表示イラスト 鶴田謙二
2008年 中公文庫 化
表示イラスト 西尾鉄矢
2017年英文翻訳版出版
2021年3月上旬 今回このシリーズを纏めるに辺り図書館から原作版借りて来る際に少しばかりミスを………フラッタ・リンツ・ライフとスカイ・イクリプスの存在忘れてました(苦笑) そもそも森博嗣せんせ独特だと言えるかなり可笑しい日本語文体に付いてこれる読者しか相手にしない上に、起承転結どころか主人公のモノローグそのものが全く信用出来ないと言う 自己満足も大概にして欲しい不親切極まりない物語だし 例え順番通りに読んだとしても全作軒並み辻褄合わせどころか支離滅裂極まるヤンチャにも程が有る 解釈人任せにして放り投げられた小説の最終巻が此れです。
読んでて連想したのが半世紀以上前、1967年に公開された谷啓さん主演のコメディ映画 "奇々怪々 俺は誰だ?! (コメディ形式だけど展開はまんま今作シリーズと一緒)" とか押井守監督のアニメ版 "うる星やつら 101話 みじめ!愛とさすらいの母⁉ (元々名前が無い主人公の母が自分は一体誰なんだと面白可笑しく迷走する物語 オチはかごめかごめだったからクレーム凄かったらしい)" そういやクリストファー・ノーラン監督の自主制作映画 "フォロウィング 98年" もこんな展開の物語でしたね 他人様に理解して貰おうとは思わない お客さんに媚びる積りは無いと大上段にやらかすと意外にもシュールなコメディになってしまったり 未だに論争続いてる夢野久作のドグラ・マグラみたいな怪作が出来上がる訳ですが 年柄年中こんな作品ばかり続いたら 流石に怒るぞ
【 愛してるよ○○○ 幼い頃、揺りかごの中で見聞きし体験した心地よい記憶 其れはやがて今乗り込んでいる戦闘機のコクピットの快適さへと移る 昔の事は何一つ思い出せないし未来の事なんて考えた事も無い でも今は確かに此処に在るだけど僕はいったい誰なんだ 破損した機体を操り辛うじて胴体着陸に成功したものの救急病棟に搬送された主人公が記憶を失った状態で頼ったのは 昔一度友人だった筈だがどうしても名前を思い出せない娼婦 時折起きるフラッシュバックで浮かび上がる物や人物の名前 主人公の心は完全に壊れ果てていた。 】
★オープニングから延々と始まるのはコクピットを居心地の良い揺り籠に見立て此処に何時までも居たい 閉じ籠もっていたいと呟く主人公のモノローグ ○○○○はもう手の施しようがない迄に壊れている。
☆読者をミスリードさせるため主人公は栗田仁郎らしき人物を模した描写が成されてます 最後の杣中との対峙でほぼネタバレしてますが主人公はあくまでも函南優一で押し通してるんだよ。
丘の上に有る娼館で1泊し入院中禁止されていた煙草を満喫 支配人に訝れながら主人公と彼女が向かったのは数ヶ月前に娼婦の仕事引退を考慮し購入したと言う街中に有る彼女のアパルトメント 久しぶりに外食がしたいと彼女の車に便乗しドライブへ話題となったのはこの辺りの変化と彼女の子供時代の思い出 ドライブインで彼女に頼み込み追跡が始まったのか確認してもらう 多分今連れ戻されたら二度と空を飛べない 自分が誰で何故捕まる事を死よりも恐れるのか何も分からない そもそも共に逃げている彼女の名前も思い出せなかった こんな状況を打破する手掛かりは胸ポケットに仕舞っていた電話番号が手書きされた1枚のカード 電話で現状を話し潜伏先のモーテルへ戻る途中、漸く主人公は電話に応対した彼女が誰だったか思い出す 突然病棟を訪問しもし現状を変えたいならと小さな注射器を渡し姿を眩ませた謎の女は科学者だった筈 そういえば彼女は何て名前だったけ?
誰にも気取られ無い様、静かにモーテルへ戻る ベットで眠る娼婦の名前はフーコだった 名前を漸く思い出した彼女から当座の行動資金を借りる 翌朝バス停で彼女と別れ独り目的地へ 尾行を巻くために途中電車に乗り換える 娼婦を辞め再出発を図る彼女と駆け落ちする夢を見る 途中独り立ち寄った電話ボックスで僕を射殺したのは草薙水素だった 目が覚めたら僕は独り電車の中 もしかして此れは断末魔を迎えた僕が見ている幻想なのか? だけど何時までも騒音は鳴り続ける 濡れたガラス窓に触れて漸く此れが現実なんだと認識した 死なないから続く死ねないから終わらない 夢の中で僕を撃ったのは誰だった? 記憶はどんどん抜け落ちていった。
傾斜地に囲まれた小さな無人駅 名前を思い出せない彼女が車で出迎えに現れる 社交辞令の積りで裁判はどうなりましたと聞いてみたら リセットされた筈なのに何故治ったように見えるのと呆れられた 彼女の潜伏先だと言うセーフハウスのガレージには足代わりに使っている複葉機 コーヒーを飲みながら始まる問診 未だに保護観察中で定期的に警官が訪ねて来るとぼやく彼女の口から語られるのは "老化しないが故にやがて必ず精神に破綻をきたすキルドレの保護システム=記憶のリセット現象について" 気晴らしに小屋の周囲を散策 頭上に現れたのは此処に居ない筈の敵対企業の戦闘機 咄嗟に身を隠し怯えた事を切っ掛けに漸く彼女の名前を思い出した
彼女の名前は相良亜緖衣 僕は何故彼女を頼ろうと思ったんだろうか?
僕を匿う相良を訪ねてやって来たYA新聞の記者を名乗る男 杣中 個人的な理由で数ヶ月前の大規模戦にて戦死した事になっている草薙水素大尉の行方を追っている彼の話を盗み聞きフラッシュバックに襲われる主人公 相良はキルドレを人間に戻す術を知っているがためにロストック社に狙われているらしい 草薙水素が射殺した事になっているキルドレ=栗田仁郎に纏わる謎 キルドレはどうして生まれてどうして消えて行こうとしているのか 我々は何を間違ったのか どうして彼彼女達は心が綺麗なままなのか 杣中の質問に答えられる真相は何も無く何も分からない ロストック社による脱走したキルドレ=僕の追跡は未だ続いているらしい 相良の知人だと言う精神科医に診てもらう 病棟を出てから度々苦しめられる草薙水素の白昼夢 誰だか思い出せないがティーチャと言う単語に抱く武者震い 正体不明な武装勢力の襲撃に合い 相良を連れ燃え上がるガレージから複葉機で脱出 追い縋るヘリを無茶な機動で何とか巻いた
反政府組織らしき武装集団のアジトに匿われた僕を驚かせたのは 彼等が手に入れた唯一の戦闘機 其れは散香マーク2………細かな傷や舵の癖に覚えが有る 此れは僕が乗っていた機体だ。 彼等の脱出を支援するため時間を稼ぐ襲って来た敵はロストック社の染赤・地上攻撃タイプが4機 僅か1機で立ち向かい壮絶なドッグファイトの末に全機撃墜 燃料切れとなり河原の飛行場に降り立った僕を出迎えてくれたのは武装集団を率いた甲斐と名乗る女性情報局員 現場復帰を許可するから戻って来い 反政府組織は逃げ遅れた8人が射殺され情報局側は6人が殉職 相良亜緖衣は銃を手になおも立て籠もっているらしい 彼女を説得するチャンスをくれ……僕は相良と相対を果たす キルドレを人に戻しまたキルドレに戻す技術を持つ彼女 僕は彼女のモルモットとして利用されていたと言う 捕まればこの技術は悪用される相良が選んだ冴えた終わり方は僕に殺される事 彼女の死体は情報局により回収される。
あれから半年後、僕の所属する部隊は大規模戦に巻き込まれ壊滅状態に 残存メンバーと新任パイロットを掻き集める形でこの基地を離れ別の基地で再編成される事になった。 未だに記憶が抜け落ちたまま同僚と会話をこなし滑走路の脇で日課のランニング 懐かしそうに声を掛けて来たのは杣中と名乗るYA新聞の記者だった 新人なのにとんでもない成果を上げ続ける戦闘機乗り 今はカンナミと名乗る僕に彼が託したのはブーメランの徽章をあしらった小さなキーホルダー 空を飛ぶのに重いモノなんて必要ない 躰を少しでも絞るため走り続ける最中、そっと彼から託されたキーホルダーを用水路へ捨てる 僕に必要なのは美しい空と戦いだけだ ブーメランは何処までも空を目指す。
★追記① 本編が割とシリアスモードだからサラッと流したけどフーコから借りたバス料金と電車賃に娼館の宿泊料金 僕は果たして返却したんでしょうか? そもそも相良のセーフハウスに転がり込んだ段階で彼女の事を綺麗サッパリ忘れてます フーコ自身もあんまり拘って無いんだよな
☆追記② 果たして僕は誰だったのか? 状況証拠から考えると明らかに草薙水素しか有り得ませんが種明かししてないのが意地悪です 時系列云々については此れまで読んだ4冊全て矛盾点しか有りませんし この原作者の場合だと同姓同名の別人説も有り得ます 考え込むとボッコちゃん(by星新一)化しますので追求は止めときますね。




