戦場 Farewell to the King 89年
2014年4/24投稿 2018年12/19前面改訂開始▶2021年12/19タブレット端末による改稿開始〜
【 架空の戦場を舞台に描かれたのは世間知らずの学者崩れで英国紳士なフェアボーンと 捕虜になる事を拒否しコレヒドール要塞から脱走した事で敵前逃亡罪が適用され 合衆国に捕まれば軍法会議で銃殺刑が決まっていた先住民の王=元アメリカ軍兵士リーロイドの友情物語 実際のボルネオ島は大東亜戦争当時、バリクパパン油田を所有するオランダが島の西側を管理し東側をイギリス政府が管理。 残虐非道な植民地統治を行う狂信的なキリスト教徒の支配地域と首狩りに食人が日常的に行われる少数先住民が支配する緑色の地獄 記録写真では干し首となった日本兵の写真掲載されてましたが今は残ってるかな 】
★小説のモデルになったのは彼の地で宣教師やってたオランダ人ですが 日本兵殺して現地人と一緒に食したり干し首作ってたとかでキャラ変更
☆イギリス支配の東側管理してたのは奴隷頭兼憎まれ役の華僑 日本軍占領直後始まったのは勿論略奪と報復殺人 何故か日本軍がやった事にされてます
原題:FAREWELL TO THE KING.
さようなら王様
アメリカ劇場公開作品
1991年 日本劇場公開
原作:ピエール・シェンデルフェール L'Adieu au Roi 1969年
翻訳版は発売されてません
本当は「地獄の黙示録」の監督になる筈だった男・ジョン・ミリアスのB級戦争映画です。
企画・立案の準備が終わり制作直前に先輩権限であの駄目親父に作品乗っ取られました(涙)
あの映画のキモ「ワルキューレの騎行」シーンはミリアス監督のオリジナルです。
後年「特別編」で後始末までやらされてます。
先輩に逆らったせいか以降は大作とは言えない「かすりもの作品」で低予算の映画の専門家になります。
「ダーティーハリー」の1~2で頑張ったのに(涙)
という訳でこの映画、低予算ですがミリアス監督があの映画でやりたかった事がいっぱい詰まった物語になりました。原作はもっと残酷なシーンがいっぱいあった作品だそうですが予算の都合上無理出来ないので抑え気味です。
※日本軍による食人シーンとか首刈り族の残酷シーンやエロ描写までカット(笑)無難に纏めた為に評価はイマイチ。
せっかくですから時代背景まで書いてみたいと思います。
映画本編に名前だけ登場した人物と去年2013年に漸く判明した「全ての元凶」の話です。
【ダグラス・マッカーサーと辻政信】
野生の王「リーロイド」がまだ普通のアメリカ軍兵士だった頃。
フィリピンで二代続けて実質的な王様だった「マッカーサー」は日本軍にボロ負けし、家臣20人と共に部下を見捨てて逃走しました。
マッカーサー1族は米西戦争時代からフィリピンの軍事顧問。
父親の名前も「ダグラス・マッカーサー」です。
彼の給料も資産も当時のアメリカ大統領を遥かに上回る金額で、太平洋方面の責任者になったのは「お金の力」です。
日本占領時代は「昭和天皇」を始めとする尊厳の為に闘った多くの人々の影響があり珍しくまともに仕事やってましたから意外と高評価ですが
母親の言うがままに「自分はアメリカ大統領よりも産まれながら上に立つ人物」だと思い込んでいた様で
太平洋戦争では無駄な作戦命令でアメリカ軍兵士を死地に追い込み
※フィリピンの再上陸作戦は100パーセント、彼の我が儘です。
日本軍に対する憎悪を演出する為「バターン死の行進」の宣伝活動。
首都マニラへの無差別攻撃を実施しました。
後年の朝鮮戦争では家臣のおべっか優先な作戦命令で国連軍のピンチを招き入れました。
本人はお気に入りの「蒋介石」の為に泥沼化した現状を無視。
中国大陸全土に戦線拡大するつもりでした。
足元で墓穴掘っている韓国軍の無為無策で悲惨な事になっている現状は無視してます(笑)
自前の映画撮影組織を利用し「アイシャル・リターン[私は帰って来た]」等々、様々な宣伝活動で次期大統領を目指していた男はそこで見事にメッキが剥がれ落ち
あまりに傲慢な振る舞いと国連軍の私物化に我慢の限界に達していた時の大統領「トルーマン」との更なる泥仕合で表舞台から姿を消します。
※マッカーサー元帥は「ルーズベルト大統領」や「トルーマン大統領」を馬鹿呼ばわりし終生頭を下げませんでした(笑)
※アメリカ国民は状況ほったらかし&憎悪剥き出しで泥仕合を展開した「トルーマン」にも「マッカーサー」にも愛想を尽かし本人も公言した「無難な男・アイゼンハワー(笑)」が大統領になります。
パットンやモントゴメリーみたいな変態軍団制御しきった人物が無難な筈ないでしょうに?
もう1人の元凶が、皇族の血を悪用して陸軍参謀本部を私物化したのみならず日本軍を悪者扱いしたい勢力ともパイプを持ち戦後国会議員にまで出世した化物「辻政信」です。
現場の指揮系統を完全に無視して勝手な命令を出したこいつのせいで「山下将軍」「本間中将」等々多くの無実の人々がA~C級戦犯として処刑されたり懲役刑を受けました。
戦争が昔話になった1961年に漸く事実を知った人々の追求をかわすため、ラオスに逃亡。
行方不明のまま1968年に死亡認定されています。
「作戦の神様」として周囲の尊敬を受けていた影で大本営の名前を語り、勝手に命令書を発行しフィリピンでは「捕虜の全員処刑命令」マレーシアでは「現地華僑の皆殺し命令」を出して問題になっています。
白人嫌いな奴に取って捕虜や現地協力者はアジアの独立を邪魔する害悪そのものでした。
薄い血とは言え貴族的立場の人間だった為、事実が判明しても処分出来ませんでした。
戦後は国会議員として地元の経済発展に協力してますから故郷には奴の銅像がしっかり建立しています(笑)
犯罪者として立件しようにも証拠は死者の証言だけ。
都合の悪い事実を今更表沙汰にしたくない勢力が双方にいますから灰色な人物です。
映画の中で野生の王「リーロイド」が目撃した様な事件も実行犯のみが絞首刑となりました。
※映画のアレはフィクションですが命令の1部伝達ミスで捕虜を処刑したのは事実です。
事実を知った上級将校の判断でギリギリで食い止めた実例もあります。
戦後目撃者の証言で戦犯以外の日本人もかなりの人数が処刑されています。
尚、映画の舞台になった「ボルネオ島」は現在「インドネシア領」「マレーシア領」「ブルネイ」の3つの勢力が存在。
国土は日本の1.9倍もある巨大な島です。
国土の大半が今もジャングル。
危険な生物や未発見のウィルス。もしかしたら文明と隔絶した集落があるかも知れません(笑)
流石に野生の王様はいないと思いますが案外野生の日本兵がまだ………………
【イギリスの植物学者・野生の王に出逢う】
物語は太平洋戦争末期1945年2月に始まります。
植物学者の経歴を買われてボルネオ島に送り込まれた主人公「フェアボーン」と愉快な仲間達は現地人の協力者集めの口実でパラシュートで放り出されました。
降下先に待ち構えていたのは親切そうな人々。
あまりの幸先の良さに油断し居眠りした翌朝、チームは全員武装解除。
寝ていたハンモックごと「すまき」にされた彼等は「喰われる」と恐怖に怯えながらジャングルの奥地に連行されます。
数日後ジャングルの奥地に密かに建築された村で待ち構えていたのは野生化し(笑)
彼等の王様となっていた元アメリカ軍兵士「リーロイド」でした。
※タ…ターザンだ!!
脱走兵狩りの憲兵と間違われそうになった「フェアボーン」は誤解の解けた「リーロイド」から彼の驚くべき数年間の逃亡生活の体験談を聞く事になります。
まともな抵抗もせずに日本軍に降伏を決意した上官に反発し「コレヒドール要塞」から脱出した数人のアメリカ軍兵士。
※アメリカ軍を含め多くの国で採用されている軍法では降伏命令に背いて逃げ出した場合、国家反逆罪と脱走罪が適用されて死刑となります。
逃走先で相手に捕まった場合も状況によっては破壊工作員扱いで死刑です。
嵐の中やっとの思いでボルネオ島までたどり着いた彼等を待っていたのは完全武装した日本軍でした諦めて降伏を選ぶ仲間達に反発した「リーロイド」は近くの茂みに1人逃げ込みます。
翌朝彼が目撃したのは命令で捕虜を銃殺する日本軍の姿でした。
恐怖に駆られた「リーロイド」はジャングルの奥地へさまよい歩き精魂尽き果て半ば精神に異常をきたした状態で奥地で隠遁する「首刈り族」に捕らわれます。
「リーロイド」の不思議な青い瞳に1目惚れした酋長の娘の計らいで首刈り族の客人となった「リーロイド」は彼等の言葉を必死に学び、村や他の土地に住む現地人との調整役に出世。
今まで日常茶飯事だった部族間対立を終結させた「リーロイド」は酋長の死去の後も村を纏めた功績を認められ気が付いた頃には島の王様になっていました。
部族の名前のなかった首刈り族に「アパッチ」の名を授けた彼は酋長の娘と結婚、子供達の父親になって島に骨をうずめる覚悟をしていました。
「フェアボーン」達と応援部隊として送り込まれたコマンド部隊の報告を受けた「マッカーサー元帥」は海岸線に潜伏する日本軍兵士と戦う事を条件に恩赦を決定(もちろん嘘です)
事実を知らない「フェアボーン」を連絡将校に任命し「リーロイド」と「アパッチ族」を日本軍との壮絶な戦いに引きずり込みます。
情け容赦無い首刈り族と食料不足のあまり人肉を採取する事を決意した日本軍。
指揮官はあの時「リーロイド」の仲間を処刑した白馬の男でした。




