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クリスティーン 83年

2014年4/10ガラケー投稿 2019年7/5タブレット端末にて改稿開始〜7/16取り敢えず脱稿

【 今となっては人に憑く悪霊じみた車が怖いなんて物語がどうこうよりも本物の走行可能な“57年型プリムス・フューリー”をホラー映画撮影する為に23台も完膚なき迄に叩き壊すという……思わずこの作品作った監督と製作スタッフを勿体無いお化けと一緒に枕元に化けて出て猛省を促したくなる裏話が一番不愉快な作品となりました。で…案の定日本公開時はその事実が仇となり集客集まらず僅か2週間で公開打ち切り食らった伝説のホラー作品となります(笑)所詮は人様のモノとは言え敢えて使える道具を壊すのは付喪神の風習が生きてるこの国の人間にしてみれば心底不愉快だよね…やっぱり。 】


★例えば昭和の伝説のドラマ“西武警察”では敢えて廃車寸前の車をパトカーに改装し最後のお役目終えた後で坊さんに御経唱えて貰い成仏願ったなんてエピソード聞いてると尚更ね。あっちじゃどうか知らんけど此処は森羅万象に魂が宿るんだ…人の手で組み上げオーナーの思い出が宿る車なら尚更さね。


☆とは言え同じ年同じ時期に公開されたスティーブン・キング原作の悪趣味狂犬病(ワンコぎゃくたい)ホラー映画“クジョー”も興行的に酷い結果らしいので最早呪われてるとしか…いや(汗)アレも大概原作が酷かった。コレ投稿してた頃日本人は駄目だと半島寄りの失言ブチかました晴香クリスティーン共々完全に消えましたね(笑)


原題:CHRISTINE

アメリカ劇場公開作品.

1984年日本公開.


 薄っすらと市立図書館で原作読んだ時の記憶思い出しながらこの映画見た時には妖怪じみた車がどうこうとかという恐ろしさを全く感じず、物語が進めば進む程狂気の道を直走る“アーニー”役の俳優さんの怪演がどうこうよりも、曲がりなりにもコレが文明人なのか疑いたくなる底辺高校のDQNグループの描写にドン引きした作品で御座います……つーか原作よりも遥かに人間辞めてた痴呆振りがなぁ……まあ僅か2週間で打ち切り喰らったのも頷ける演出でしたね。初稿書いた頃はそうでも無かったのですがそれ也に齢を重ねると薄っぺらいだけの悪役なんて文明社会には存在しないと気付いてしまうのですよ。


イメージや概念が先行する小説ならともかく映像化され生身の人間が…或いは逆にアニメのキャラクターとして目に見える形で出してしまうと生活感や背負っているモノが理解出来る様になりますから尚更、悪役=単なる哀れな存在。或いは単純に何処までも運の悪い奴にしか見えなくなります。勧善懲悪とやらも白か黒かなんて物語も今じゃマーベルコミックですら幼稚にも程が有ると取り上げる事すらない……逆にこの原稿書き直してる2019年現在、何故彼は壊れたのか?ソレをテーマにしたJOKER(私はニコルソン版しか見た事無いけど…)なんて作品が作られる時代になった。だからこの映画は日本人には受け入れられなかった…そんな程度のモノだと感じました。


 今回原稿を全面的にリニュアルするに辺り、前々から甚だ疑問だった合衆国…特にカリフォルニア州の高校制度とか色々調べてみたのですが、殆どの場合基本小学校〜高校辺り迄は同じ街からの繰り上がりとなり“高校デビュー”なんて行為は家族揃って転居でもしない限り物理的に不可能。修得単位制で学年が上がる為に勉強出来る或いは要領の良い奴と悪い奴の格差が露骨な迄に広がる一方、頭が良かろうか悪かろうが…というか多少素行不良で問題行動繰り返しても余程の事が無い限り最低でも高校卒業迄は試験無し学費無料で進めるそうです。但し日本のソレの様に工業や商業〜農業に漁業の様な専門課程は対価を払って入る大学或いは専門学校に行く必要が有る等、色々ハードルは高い。


ちなみにキングが通った所は街の雰囲気がそのまま反映された様な典型的なヤンキー校(ダジャレじゃ無く文字通りの意味で)校内で刃物チラつかせたり、喧嘩や徒党を組んでの嫌がらせは日常茶飯事。フットボールチームのクォーターバックが男子の頂点でチアリーダーが女子の頂点で有り16歳から取得出来る運転免許と愛車持ち彼女持ちが勝ち組となる典型的な校内カーストがまかり通った世代でした。もっとも、自制心を抑え切れないバカが銃撃殺傷事件等々色々やらかした結果、授業中に教師やクラスメイトからの通報受けて銃を片手に警官隊が乗り込んで来てそのまま逮捕……何故か裁判員裁判で一方的に有罪にされ有料少年院や民間刑務所で10代後半〜20代後半まで工場労働や農地で時給120円(円換算)で働かされてたから英文も実は書けないし読めないなんてアメリカ人が生み出される原因にもなってます。

 

それで日本の高校(と言っても私は小〜中学時代の同級生の大半と二度と会いたく無かったから敢えて倍率が異常だった工業に入った口ですので普通科はマンガやドラマしか知りませんが)では物理的に間引かれるレベルの“典型的な負け犬(ふりょうちゅうがくせい)”が好き勝手やっても誰も止めないんだと理解しましたが、納得は出来ず将来の勝ち組では無く現在のリア充を頼ってはいけないモノに頼り自滅したこの物語の本当の主人公“アーニー・カニンガム”に最後まで共感する事が出来ませんでした。多分私はどんなに落ちぶれようがあんな風に他人を足蹴にして威張り散らす屑にだけは成りたく無かったんです。だから彼の焦燥や劣等感をリアルタイムで体験してるお客様でも無い限り滑稽で間抜けな物語に過ぎないのですよと断言させて頂きます。



【 空っぽな英雄(ヒーロー)“デニス・ギルダー”にとって親友(笑)アーニー・カニンガムとは本当はどんな存在だったのか……あれから○○年、オジサンになって来ると色々見えて来るモノが有るんですよね。成績優秀でイケメン加えてアメフトのクォーターバック…それは何処の高校にも最低1人は居るであろう期間限定のヒーロー。本当はごく狭いコミニュテイの頂点でしか無い事を知っている語り手(デニス)にとって自分が惨めで詰まらない人間で無い事の証明。とどのつまり保護欲を満足させる取り巻きとか舎弟みたいな存在だった訳です。で、アーニーから見たデニスはどんな奴だったのか…まあ本編見れば分かる事では有りますな。 】


☆今となっては手間暇かかってる特撮てんこ盛り…但し本気で車ブチ壊す酷いシーン満載だったDVDを今更借りてストーリーや設定確認するのもアレですし色々遊んでみます。事実関係に間違いが有れば謹んで訂正致しますので突っ込み宜しくお願いします。



 “俺=デニス・ギルダー”が学校のマドンナだった“リー・キャボット”と共に親友“アーニー・カニンガム”とその恋人“クリスティーン”を正当防衛で殺し、あの事件を追っていた“ルドルフ・ジャンキンス刑事”の言う英雄と成り果てたのは1979年の春18歳の頃だ。表向き未解決で終わった忌まわしい連続轢き逃げ事件を切っ掛けに街を離れそれ也に歳を経た今でも、俺は青白く変わり果てたアーニーの死に顔を…病院に駆け付け嘆き悲しむアイツの両親の表情を忘れる事が出来ないでいる。共に恐怖と罪悪感を分かち合ったリーとは大学進学&就職を契機に疎遠となった……多分もう二度と会う事も無いだろう。互いの幸せの為に距離を置いた方が良い事も有るのだと今ならそう言える。


親友(アーニー)を魅了し利用しつつも結局の所、心身共々依存していた彼女(バケモノ)=クリスティーンはフィラデルフィア州フリントに有ったクライスラー工場で当時大量生産されたプリムス・フューリー57年型の2ドアハードトップ。最終組立て工程でエンジンを触りまくった無作法な作業員の両腕を骨折させ、土足に咥え煙草で内装点検を行いシートに火の点いたままの吸殻を投げ捨てた黒人整備員を心筋梗塞に追い込んだ曰く付きの車だったらしい。そんな悍ましい車を何故ペンシルベニア州のど田舎に住む世捨て人ジョージ・ルベンが引取り野ざらしで放置していたのかは敢えて語りたくない……あれは1978年の春の事だった。何時もの如く嫌がらせを繰り返すムーチー.レッパートン.ヴァンデンバークをいなしボロボロになったアーニーを連れて自宅に送る途中で偶然迷い込んだ荒れ果てた農地。そこに錆びだらけで放置された赤いプリムスにアイツは一目惚れしてしまったらしい。


通学に使う車を手に入れる予定で親から預かった小遣いのみならず自身がそれまで貯め込んでいた貯金も注ぎ込み無愛想で直ぐに手が出る自動車整備士ウィダーネルのガレージを借り、来る日も来る日も自らの手でクリスティーンのレストア作業を続けたアイツは完全に人が変わってしまった。自信の無さを誤魔化すかの様にかけていた眼鏡を外し、重たい部品を来る日も来る日も独り運び続けた身体は筋肉の付いた引き締まった身体に…柄の悪い整備士に揉まれチョイ悪風な会話にも耐性が付いたアーニーはいつしかカーストの上位に急浮上。果ては転校早々その美しさと持ち前の明るさで忽ち学園のマドンナとなった“リー・キャボット”の心を鷲掴み……大事な試合の最中内心冴えない奴だと嘲笑っていた親友(アーニー)が片想いの彼女といちゃついている信じられない光景を目の当たりにした俺は不注意から大怪我を負う事になってしまう。


もしかしたらソレがケチの付け始めだったのかも知れない…成り上がり者を酷い目に合わせてやる…校内でナイフを振り回した事が発覚し退学処分を受けていたレッパートンをリーダーとするあの3人がアーニーとその愛車に何かをやらかしその数日後、車種も番号も監視カメラでは判別出来ないナニかに轢き潰され或いは焼き殺されたという噂話を聞いたのは俺が病院でリハビリを始めたばかりの頃だ。ヴァンデンバークがバイト先の爆発事故に巻き込まれレッパートンが焼き殺されたその日、ヴィダーネルも酸欠状態で死んでいるのが見つかり……容疑者としてアーニーがマークされていると知ったのは“ルドルフ・ジェンキンス”と名乗る飄々とした刑事が病院に現れてからの事だった。

 

リー・キャボットが体験した不可解な出来事を切っ掛けに俺は彼女と共にクリスティーンと呼ばれるソレがかつてどうルベンの弟家族を破滅させたのか知ってしまう…このままではリーが殺されるしアーニーに待っているのは破滅だけだ。敢えて車に傷を付けクリスティーンに乗り現れたアーニーを引き離すため俺はブルドーザーであのバケモノを破壊する。だがアレは忽ち潰れた身体を復活させて襲い掛かって来た…最後の最後に正気に戻った事で用済みとなったアーニーを放り出しなおもリーの命を狙うクリスティーンは色々有って漸く暴走を止めたがアーニーは既に死んでいた。親友の葬儀を契機に交際を始めた俺達の前に現れたジェンキンス刑事……罪悪感に苦しめられる俺達をヒーローだと断言する無責任な態度に遣りきれない怒りを感じなかった訳でも無いが……正直に言おうか俺は多分ホッとしていたんだよ。こんなイレギュラーはもう二度と起こりはしないんだってね。



だけど地中深く埋められるアレはずっと俺達を睨んでいたんだ。




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― 新着の感想 ―
[一言] これは昔ビデオで見た事があります。 ヤンキー達に無茶口茶にされた自動車が、アーニーの呼びかけに応え、逆回しで元に戻っていくのが印象的でした。  この映画を元ネタにしたと思われる漫画に「ジョジ…
2021/12/14 01:10 オールドアメリカンSFマニア
[良い点] この映画みたいですね。 主人公に共感出来ればですが(笑) [気になる点] 今は知りませんが、90年代の米国人の「幸せのテンプレート」は薄っぺらかったと記憶しております。 「いい車」、「い…
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