バルカン・クライシス 19年
2020年12/15〜12/16深夜タブレット端末にて執筆し脱稿 12/17深夜投稿
人間関係がかなりごちゃごちゃしてたんで粗筋大分端折りました。
細かな手直しはまた後日
【 敵は山賊化した数百人のアルバニア系民兵 僅か8人で虐殺から生き残った2人の民間人守りながら救援部隊の到着待つ登場人物全員に感情移入するレベルの良作 旧ユーゴスラビアやヨーロッパで活躍したセルビア人俳優ゴイコ・ミティック (インディアンや保安官役で活躍)や映画監督のエミール・クストリッツア (代表作はドタバタ・ユーゴスラビア近代史 アンダー・グラウンド 95年)が特別出演 何にせよ娯楽作品として戦争映画が作れる状況になったと喜ぶべきなのかも。 】
★残虐描写は遠慮無しですので史実と混同せずモノ食いながら見ない様に
原題:BALKANSKI RUBEZH
英題:THE BALKAN LINE
バルカン防衛ライン
ロシア&セルビア合作 劇場公開作品
2020年 日本イベント上映作品
CNNやワシントンポストを始めとする大手マスコミやTwitterやフェイスブックみたいなSNSが今回のアメリカ大統領選挙で行ってる様な恣意的に捻じ曲げられた報道による世論操作が記者個人では無く会社ぐるみで大々的に行われる様になったのは80年代後半辺り 1991年から2001年半ばまで延々と続いたユーゴスラビアの民族間抗争の報道はその際たるモノで 特にアメリカ軍を始めとするNATO諸国による大量の誤爆は第2次世界大戦以後に行われた最低の戦争犯罪。 物語のベースとなったアルバニア独立過激派=コソボ解放軍による同じアルバニア人も含めた民間人に対する略奪や虐殺行為に至っては ロシアやセルビア勢力の弱体化狙ったアメリカやフランスにドイツによる武器弾薬供給や軍事訓練支援の詳細が国連軍による人道的支援という形で片付けられた結果 当事者に未だ深い憎悪を掻き立てる状況が続いたまま今に至ります。
地下に眠る莫大な資源の利権を誰が手に入れるのか アルバニア人の分離独立を口実に始まったコソボ紛争は98年3月上旬から99年6月半ばまで続いた絶滅戦争と言えるでしょう。 犠牲となったのは推定1万あまり ユーゴスラビアからの穏便な独立を図ろうと動いていた穏健派も山賊紛いの解放戦線とやらに殺されてますし セルビア人やアルバニア人の正規軍だけが戦った訳でも有りません 双方が徹底的な証拠隠滅図った結果、何処までが正規兵で何処からが虐殺された民間人なのか判別つかないんですよ。 どの勢力も女子供や老人に斥候やらせたり銃持たせて戦わせてますのでもう何がなんだか…………映画でも描かれてますが国連に1方的に戦争犯罪者と決めつけられたセルビア側市街地への空爆により状況は悪化 極力NATO軍との対峙を避けていたロシアが戦争に介入 空港占拠し増援部隊送り込んだ事で和平交渉が始り国連軍によるベオグラード占領までは至らなかった訳です。
この映画の様な消耗品部隊の投入が有ったかどうかについてはあくまでもフィクション なんぼロシアでもこの与太話が事実だったら明らかにハーグ条約違反になるから絶対白状致しません。
【 1995年ボスニア山岳地帯 92年から続いていたボスニア・ヘルツェゴビナ分離独立紛争は、広告代理店を使った巧みなプロパガンダに踊らされた国際世論とNATO軍の支援を受けたボシュニャク人(イスラムに改修したスラブ系やセルビア人)とクロアチア人の抵抗により戦況が悪化 セルビア系住民の保護と支援を続けるロシア国連軍派遣チームは両手両足を雁字搦めに縛られた状態での戦闘を余儀なくされる。 アンドレイ・シャタロフ少佐&政治将校のアスランベク・エトエボ中佐が指揮する特務部隊の主な任務は火消し だがその任務は監視役として貼り付く国連派遣フランス軍将校により尽く妨害され続けていた。 】
★以前紹介した "エネミー・ライン 01年" でも同じ描写有りましたが大国気取りの平和惚けしたカエル喰いを間に挟むと大概酷い事になります(苦笑) ある意味ヘタリア軍より無様です。
アメリカ軍が支援する残虐無比なテロリスト=カーランを逮捕し山賊行為を止めさせる シャタロフ少佐率いる個性豊かな6人の偵察チームによる斬首作戦は国連軍側の情報リークにより待ち伏せ攻撃を喰らい 狙撃手のヴェラ・カバエバ中尉と爆弾屋のバーリャ=ラスタム・バマギレイエワ大尉が負傷 最年少のキリヤ・スラチェフ少尉がカーランにより瀕死の重傷を負いヘリの中で戦死 獲物の釈放&アメリカ軍への引き渡し命令が出ている中、激昂した主人公がベック=アスランベック・エトエボ政治中佐やフランス人国連軍士官の静止を振り払いカーランをヘリから突き落とし殺害した事でチームは軍法会議に掛けられ5人の隊員は不名誉除隊処分
帰国すらも認められなかった5人はボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が終わり仮染の平和を取り戻したセルビア共和国で其々のやり方で糊口を凌ぐ潜伏生活に入る。 主人公は偽名を使いコソボ地方の治安を守る警察官の職を得 お調子者のギレイ・バルミン中尉は情報屋 紅一点のヴェラは売春宿の用心棒 最年長のバーリャはセルビア軍の爆弾処理屋 そして自らの不注意から弟キリヤを失ったスラッシュ=イリヤ・スラチェフ中尉はベオグラードでその日暮らしの飲んだくれ生活に
其れから4年後 コソボ紛争は国連軍に所属するアメリカ軍によるセルビア共和国&コソボ地域への誤爆攻撃により地獄絵図と化した 紛争への軍事介入を決断したロシア共和国はコソボ解放軍が占拠するプリシュティナ国際空港を奪還 大型輸送機や戦闘機が離着陸可能な拠点に大部隊を送り込む決断を下す 潜伏中の元特殊部隊を使った消耗品部隊を集め指揮する様命令されたのは 譴責処分後半ば現役引退状態だったベック中佐 行方が分からず上層部の意向も有りシャタロフだけは使えない ベックは自ら出向き潜伏生活を続ける元部下達をスカウト 任務を果たせば4年振りに故郷に戻れる 消耗品部隊はセルビアを経由しコソボ地方へ潜入。
独り息子がモスクワで彼女の帰りを待っているヴェラの葛藤とか 事故死扱いで手当ても降りず生活が貧窮している弟の妻と子供達を心配するスラッシュ 主役扱いながら結局殆ど出番無かったロシア軍機械化歩兵隊の訓練シーン バス停でのヒロインと主人公の出逢いとか色々有りますがごちゃごちゃしてるから省略
コソボではアルバニア人テロリスト・スムク大佐率いる解放軍による村々の襲撃と略奪が続いていた 犠牲者はセルビア人だけに留まらず彼等に友好的なアルバニア系住民もターゲット 壊滅した集落から生存者を救出するミリチ署長と主人公にアルバニア人警官 元ユーゴスラビア空挺部隊のヴク巡査とファデリ巡査 かつて軍の同僚だった同じアルバニア人のハブキムがテロリストの1員となり自身の親族や無辜の民間人を面白半分に嬲り殺しにする光景に激昂しヴク巡査は彼等を射殺 ヴクを狙う狙撃兵を殺した事で奴等の報復対象となった主人公はミリチ署長から身分証明書とパスポートを渡されロシアへの帰還を勧められた。
隣街へ向かうバスを襲うスムク大佐と部下達 セルビア人神父を射殺し主人公を含む人々を銃で殴打 部下達は空爆で受けたPTSDを乗り越えてコソボの病院に赴任しようと偶々乗り合わせていたヒロイン=ヤスナ・ブラゴイエヴィッチ医師をレイプしようとするが 悲鳴を切っ掛けに意識を取り戻した主人公は3人の獣を射殺 スムク大佐を人質に残るテロリスト達を追い払う 村に逃げ戻ったスムク大佐は主人公やヴク巡査等を逆恨み 彼等を捕まえ嬲り殺しにしようとミリチ署長を含む村人達を処刑し家々やヤスナが赴任した病院をも襲撃 空港に連行された外国人医師や看護師達はヤスナと父親に匿われた少女を除いて皆殺し
主人公とヴク巡査にファデリ巡査はテロリスト達の本拠地を襲撃し破壊する目的でプリシュティナ空港へ潜入 留守部隊を殲滅し辛うじて生き残っていたヤスナと少女を助け出したベック中佐と元部下達に再会 情報と異なりプリシュティナ空港に滞在するテロリストの戦力は少なくとも200人前後だと知らされる。 占領地の病院から奪ったモルヒネや村々を襲い手に入れた物資を資金源に様々な武器弾薬を溜め込んでいたテロリスト達の取引相手はアメリカの武器商人達だった バーリャはファデリを助手に航空燃料と爆薬を使った罠を嬉々として作成 機関銃を据え付けるために管制塔に登り、偶々アメリカドルが詰まったスーツケースを手に入れたスラッシュはもし自分が駄目だったら弟の妻と子供達に渡して欲しいと主人公に託す シャタロフとヤスナのキスシーンをからかうヴェラ ムードメーカーのギレイは上司や村人達の復讐で気負うヴクを諭し 無線機を通して図らずも多国籍軍となってしまった消耗品部隊を茶化す
『此処に居るのはタタールにベラルーシにセルビア人 ロシア人は元隊長のシャタロフだけ 彼が連れて来たヴクとファデリはアルバニア人でイスラム教徒 まるで昔のソビエト連邦じゃねーか。』
ロシアからの機械化歩兵部隊が空港に到着するのは早くとも翌日未明 無線途絶に気付いたテロリスト達は斥候として自転車に乗せた少年民兵を投入 アレを撃ったら空港を占拠しているのはセルビア民兵 もし無事に帰って来たらプロの部隊 続けて現れた突入チームを何とか返り討ちにしたがベック中佐の判断ミスで指揮官に逃げられた スムク大佐は数百人の部隊を率い空港奪還作戦を開始 第1派はバーリャが仕掛けた罠にまんまと嵌り皆殺しとなったが敵の人数も装備もあまりに圧倒的だった 迫撃砲部隊の攻撃により負傷したファデリを庇いギレイが戦死 屋上で必死に援護射撃を続けるヴェラはロケット弾により建物の下敷きに スラッシュは燃料満載のトラックで迫撃砲部隊の陣地に突入 自身の命と引き換えに片足を吹き飛ばされたヴクを回収するベックやヴェラの救出に向かうバーリャの時間を稼ぐ ヤスナを庇おうとしてシャタロフも撃たれる
機械化歩兵部隊の到着がNATO軍の政治的圧力で遅れる中も続く絶望的な戦い 瀕死となったヴクはせめてスムクだけでも巻き添えにしようと罠を張るが返り討ちにされ首を切断される 残弾数は残り僅か 降伏しても生き残れる可能性は皆無 自決を覚悟した消耗品部隊を救ったのは漸く到着したロシア軍 部下に逃げられ孤立した状態で脱出を図るスムクの首をナイフで切り裂いたのはファデリ巡査 親友の愛用していた赤いベレー帽を取り返した彼は独り現場から立ち去った 此処にはロシア軍は居ない事になっている 管制塔にヤスナと少女を残し生き残ったベック、ヴェラ、バーリャと主人公はテロリスト達が持ち込んでいたベンツで脱出 コソボ解放軍との裏取引で空港に進駐する筈だったアメリカ軍特殊部隊は機械化歩兵部隊の戦闘車両に追い払われた。
プリシュティナ空港を占拠したロシア軍の行動は西側から猛烈な批判を浴びるが セルビアやコソボで繰り返されたNATO軍の無差別爆撃は止まり やがて和平交渉が始まる ロシア軍は2003年にセルビアから撤退 あの戦いから7年……平和になったセルビアで今も彼を待ちながら医師を続けるヤスナ 紆余曲折の末に軍を辞め戻って来たが何を話したら良いのか分からない 躊躇する主人公の背を後押ししたのは変なタクシー運転手 抱き合う2人を映し出し物語は大団円を迎える。
★本編粗筋で書き損なったけどセルビア人は西側に対する空爆抗議活動を歌と酒かっ喰らいながら馬鹿騒ぎのスタイルでおこなうそうで 暴動や略奪で政府に抗議するアメリカのBLMやアンティファとは真逆な存在 ベック中佐はキチガイ呼ばわりしてます(苦笑)




