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278話 姫咲さんと花火
「普ー! 花火見に行こうぜー!」
「花火を……見に行く? 花火大会なんてありましたっけ?」
「大会じゃないけど! さあ準備準備! ほら! 私ももう浴衣だしさー!」
「ええ、ではお待ち下さい。……それで、どちらまで行くのですか?」
「私の姉の所だよー! なんか手作り花火見せてくれるらしいよ!」
「姫咲さんのお姉さん? 花火職人でもされているのですか?」
「いや、一国の軍事関係の全指揮権を持っているとか」
「……それが、どうして花火になるのですか?」
「大砲とか地雷とかあるらしいし」
「一体何をなされると言うのですか」




