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277話 姫咲さんと穴堀り
「やあ普、おはよ! ここで出会うなんて奇遇だね!」
「おはようございます姫咲さん、どうして今日は地中から出て来られるのですか?」
「いやー、家から学校まで穴掘っとけば天気悪い日でも楽できるんじゃないかなーと思ってさ」
「中々クレイジーな判断力とルナティックな行動力ですね、天気悪ければてるてる坊主をお作りになればいいのに」
「穴掘っとけばそれすらも必要ないだろ。ただちょっと掘る方向間違えちゃって違うところ行ってたけどさ」
「へぇ、一体どちらまで?」
「さぁ? なんか黒人がいっぱいいたから一緒にサッカーやサンバで遊んできたよ」
「学校に行こうというのにずっと真下に堀り進められていたのですか?」




