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272話 姫咲さんとお茶
「やあ普、お茶でも飲んでゆっくりしようぜ」
「どうも、気が利きますね姫咲さん」
「いいお茶が入ったからさ、美味しいでしょ?」
「ええ、なんのお茶ですか? コレ」
「さあ? おばあちゃんが昔住んでた山から摘んできた葉っぱを使ってつくったお茶らしいけど、詳しい事は知らない」
「へぇ。……普通の人が飲んでも影響ないですよね? コレ」
「大丈夫だよ、私達家族みんな飲んでるし」
「それは安心出来る要素ではないのですが」
「普も全然『普通の人』じゃないし」
「僕は貴女と一緒にいて対応に馴れただけです」




