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264話 姫咲さんと行列
「普ー、この順番待ちいつまでかかるんだー?」
「最前列が見えませんね、気長に待ちましょう姫咲さん」
「ええー? ずっと待ってたら日が暮れちゃうよー。諦めて他に行かない?」
「ここに来たい、って言ったの姫咲さんですよ? ここで帰ったら並んだ時間無駄になっちゃいますよ」
「そうだけどさー、流石に並ぶの疲れたなー」
「うーん、そんなに言うなら離れますか。ちょっと残念ですけど」
「いや、ほら、アレだな、普がそこまで言うなら仕方がないな」
「うん? やっぱりこのまま並ぶんですか」
「でもそれだと私の精神が辛いからさ」
「はぁ」
「行列フッ飛ばして並ぶのを終えよう」
「そう言う唯我独尊な思考、止めてもらえます?」




