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249話 姫咲さんと国語
「普ー、国語教えてー」
「国語ですか。拳で語る姫咲さんには無用の長物な気もしますが学校の科目ですから勉強せざるを得ませんね。どこを教えれば良いですか?」
「ここー、『登場人物の気持ちを表せ』とか無理に決まってんじゃん」
「ここは直前の状況とこの登場人物の生い立ちから察するのですよ」
「えぇー、でももしかしたら表面上は泣き叫んでても、心の奥では今日のおやつの事考えてるかも知れないじゃん、そんなのわかんないじゃん」
「当ててあげましょう、貴女は今、勉強を聞いておいて心の奥では今日のおやつの事ばかり考えていますね?」
「なに? 普ってエスパーだったの?」




