231話　姫咲さんと回し蹴り

「普(あまね)ー！　見てみて！　あちょー！」

「回し蹴りですか姫咲さん。それを喰らうと三途の川まで行けそうですが、服装が服装のため離れて見ている分はいいですね」

「凄いだろー！　そのまま何発でも出来るぞー！」

「回し蹴りってひたすら回転するものではないと思いますが」

「細かい事は気にしなさんな！　そーれスピードアップ！」

「ドンドン速くなりますね、目を回しませんかそれ」

「まだまだー！」

　その日、僕らの住む街中に竜巻が発生した。