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193話 姫咲さんと霧

(あまね)ー、なんか前のほう、モヤモヤしてね?」


「ええ、(きり)が出てきたようですね姫咲さん」


「ふーん霧かー。どっかから煙でも出てるかと思ったよ。霧なら仕方ないな、そのまま歩くか」


「結構濃そうな霧ですね、気をつけて行きましょう」


「ん? そうか? ちょっとモヤモヤしてるけど、キチンと見えるぞ?」


「姫咲さん、視力も凄いですけど、こういう状況でも目が効くんですね」


「おー! ……ん? いや、やっぱ見えない! 見えないぞ!」


「え? どうしたんです? 姫咲さん」


「見えないから気をつけて歩く! 普! 手を繋ぐぞ!」


「はいはい」

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「普ー! もっとまともな小説読みたいぞー!」
「それならばこちら≪孤児院出の魔法騎士≫がオススメですよ姫咲さん」

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