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166話 姫咲さんとダイヤモンドダスト
「普、ダイヤモンドダストとやらを見てみたい!」
「……氷点下10度以下での無風快晴の日、大気中の水蒸気が冷やされて小さな氷晶となり、それがゆっくりと降りそそぎ太陽の光に照らされてキラキラ光る神秘的な自然現象、でしたっけ? 姫咲さん」
「いや詳しくは知らんけど、綺麗らしいね」
「見れる地域が限定されますので、僕も見た事ないですけど、なんでまた急に?」
「いやー、ゲームとかの必殺技でその名前見てさ、実物はどんなのだろうなー、と」
「そのゲームのソレを元に、姫咲さん御自分で編み出しては?」
「お、なるほど! じゃあ早速練習してくるよー!」
「……言ってみたはいいですが、本当に身につけてしまいそうですね」




