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139話 姫咲さんと数学
「普ー、数学わからーん。教えてー」
「またですか。しかしまあその覚えようとする姿勢は良いですね。わからないのはどこですか姫咲さん」
「ここー」
「ああそれですか。簡単な公式ですよ。ほら、こう」
「あー? うーん、わかったようなわからないような……ああ、こうか」
「……姫咲さん、そう言えば暗算だけははやいですね、それ、ちょっとかけ算の桁多くて間違えやすい所なのですが。必算もせずによく出来ますね」
「それは簡単だよ。ほら、ゆっくりやってみせると、こう」
「暗算は指を数えていたのですか。そしてその動きが早すぎて今まで僕が気づかなかった、と」




