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136話 姫咲さんと大きなタワー
「姫咲さん、遅いな。このタワーの下で待ち合わせだと言うのに」「へーい普ー! こっちこっちー!」
「姫咲さん? ……タワーの上にいるんですか?」
「今行くよー! とう!」
「おはようございます姫咲さん。塔の上から見事な飛び降りと着地です。なんで上まで既に行っているんですか」
「いやー先に着いちゃったから、つい! 最近コレくらいの高さならひとっ跳びで行けるようになったからさ!」
「はあ、随分成長なされましたね」
「うん、もっかいやるね! そりゃ!」
「む、砂埃が凄い……姫咲さん、もう行ってしまったのですか……?」
「普ー! 上見て、上!」
「ああ、最初のは改行し忘れではなく、今現在の事でしたか」




