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133話 姫咲さんと小判
「普ー、地面掘ってたらこんなの見つけたー」
「何のために地面を掘ろうなどと思い立ったのですか姫咲さん。……これは、小判、ですか?」
「んー、そうなのか? 初めて見たからよくわからん」
「へー、これどこで見つけたのです? まだ埋まっているなら一財産ある可能性も……」
「んー、まだあるかも知れないけどー、山の奥のめんどくさい所に埋まってたしまた行くのダルいなー」
「直接食べるもの等の他には興味薄いですね。貴女らしいといえばそうですが」
「おー、それあげるからそんな事より膝かしてくれー。ちょっと寝るー」
「……ええ、了解致しました。実に貴女らしいですね」




