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128話 姫咲さんとマフラー
「普ー! 私からのプレゼントだー!」
「これは……マフラー、ですか。ひょっとしてコレ、姫咲さんが?」
「えっへっへ! そう! 私が夜なべして編んだぞー!」
「それはそれは、ありがとうございます。姫咲さん、料理以外は本当に器用ですね」
「ふふん! 参ったか! ここの赤色のハート柄とか苦労したんだぞー!」
「オシャレですね。よく上手に作れましたね」
「うんうん! これで今年の冬は身も心も暖かいだろ!」
「ええ、お陰さまで。ただ欲を言えば、鎖じゃなくて毛糸で編んで頂きたかったです」




