41.守り女神
私達は不死山を昇っていく。
膝まで埋まる雪に足を取られる面々。
しかも、ゆっくり歩いてるせいで敵に狙われる。
が。
「白猿だ!」
白い体毛の2メートルくらいの猿魔物が現れる。
一匹だけに見える……が。
「気をつけな! 奴らは群れで行動するぞ! 密集陣形!」
私が敵の情報を鑑定スキルで見抜いて、ドワーフの戦士たちに指示を出す。
ジョッパリーたちは戦斧で猿どもに斬りかかる。
白猿は白い体毛をしてる。雪原ではそれが自然の迷彩となって、私らの目をごまかす。
が。
「後ろだ! 斬りかかれぇ!」
「うぉおおおおおおおおおおおお!」
私の目はごまかせない。
敵の位置を正確に見抜き、ドワーフに指示。
ドワーフは斧で白猿の首をはねる。
「うぉほー! やっぱ姐さんのトン汁パワーすげえ! あんなぶっとい魔物の首も小枝みたいに簡単に斬れちまう!」
「やべえのは姐さんの目だろ! あの人にかかればどんな魔物もこわくねえ!」
油断は良くない……が。
もう全員倒しちまったからよしとしよう。
「よくやったねおまえたち。傷の手当てを……」
「「「いりません!」」」
……全員無傷だった。うん。まあ良かった良かった。
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