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偽りの惑星―fake planet―  作者: 過去(10年前)のくろひこうき
三章
17/32

電車旅、祭り、にくてん


 日常とは、突然変わる危険性をはらんでいる。それが必ずしも良い方向に変わるならどんなにも良い事だろう。さらに言うと、人はよく変わりたいと願うことがしばしばある。しかし、変わりたいと願えば願うほど良くない方向に傾いていくことさえある。人生とは皮肉なものである。ここに、変わることのない日常を退屈だと思っている一人の男がいた。


 「お疲れ様です。」


5時を過ぎるとあまり忙しくない時はすぐに帰る。国家公務員とは安定していて気楽なものだと思っている人が多いが、実際にそうではない。確かに定時どおりに帰れることはあっても相当の体力を要するものが多いのだ。ただ座っているだけの霞が関のお偉いさんでさえ自殺率がかなり高いといった問題もあるのだ。そんなことを本で見たな、などと思いながら帰りしなに寄ったコンビニで100円コーヒーを飲み、ふと考える。

この間来た妙な刑事のせいで昔の鬼教官のことを思い出していたからであろうか。男はタバコをふかしながらしんみりと自分の仕事のことを考えていた。

確かにあの平本という鬼教官は当時あまり好きではなかった。無駄に古風で根性を振りかざしてくる精神論が気に入らなかったのであるが、いざ自分が教官になってみると、なかなか同じようなことを後輩たちに言い聞かせているような気がしていた。

そういえば自分の今の生活は何とも面白みがないものだ、とか同窓会で昔の友達に語ったりしたことはあるが結局はあの教官に言われたことを実行しながら、自衛隊というやりがいのある仕事をできて幸せなのである。男は仕事人であるため、もうすぐ40歳になるのに結婚はしていない独り身である。ゆえに家に帰っても誰も待っていない。家賃5万円のアパートに一人暮らしである。そこの寂しさはあったが、お金は自分のために使えるからいいか、などと言い聞かせ、暗い家の中で明かりをつける。散らかっている部屋の中で帰ったら必ず、パソコンを付ける。そして、冷蔵庫の中の缶ビールをプシュっと空けて、起動するまでの間にぐいっと飲み干す。


 「さ、今日は何があったのかな。」


 そう独り言をつぶやいてネットニュースを見ようとしたその時だった。


 「ん?」


 何か仕事場からメールが届いていることに気が付いた。


 「なんだろう。」


 件名も何も書いてなかったので少々不審に思いながらも、あまりためらいもなくクリックして内容を確認する。すると、何かファイルのようなものが添付されていた。文面の内容は何か人事に関係するようなことが書かれていたので、ついつい開いてしまったその瞬間、


 「!!!」


 突如として大変不快な不協和音が大音量で部屋中に響き渡り、画面には何かむちゃくちゃな色彩の光が連続発光したしたようなものが写っていた。一見ただのいたずらのように見えるが、これにはなにか科学的な作用があったのだろう。男は意識を失ってしまった。



 カーテンから漏れる光をものともせず、眠りについているのは沖田昂大である。今日は土曜日だが先日の風邪が長続きしてしまい、今週末の練習は休むと言ってある。事実、体がだるく、鼻水が出る。ふつうは寝苦しいところだが、昂大にとってそれはまったく起きてしまう理由にはならない。


 「ピーンポーン。」


 最近はよく来訪者が来る。そのうちの8割はあの関西弁コテコテの兄ちゃんだが、たまにおじさんも来た気がする。


 「ピーンポーン。」


 二度も鳴ればさすがに起きてしまう。昂大はううっと身体を伸ばし、のそのそ立ち上がると、のぞき穴を見ずに、扉を開けた。


 「やあ、おはよう。」


 そこにいたのは満面の笑みでハットをかぶり、ボロアパートに似合わない正装をした老人だった。


 「えっ?」


 寝ぼけていた昂大はもちろん一瞬誰かわからない。


 「こんな時間まで寝ているとは、身体に悪い生活をしているね。」


 その老人は少したしなめるようにそう言うと、


 「いきなりだが、少し出かけないか?」


 昂大はなおも混乱してしまう。


 「えっと、どちら様ですか?」


 目を眠そうにこすりながら、昂大はよく老人の顔を見てみる。


 「やだねーこの間学校で会ったじゃないか。覚えてないなんてショックだなー」


 そう言われて初めて、あの時の出来事を思い出す。あの得体のしれない雰囲気を。


 「す、すいません、たしか偉い人ですよね?」


 昂大があたふたとテンパるので老人はさらに笑う。


 「そういえば自己紹介がまだだったね。すまんすまん。では改めて、私は朱雀義人(すざくよしひと)という。よろしくね、沖田昂大君。」


 老人の口元が少し歪んだ。



 「汚い部屋ですみません。何か飲みますか?」


 昂大はこんな時に限って掃除をしていないことを自分で反省する。


 「いいよーお構いなく。」


 朱雀は落ち着かない昂大をよそにまじまじと部屋の中を物色している。


 「えっとー汚いだけっすよ?」


 そんな様子を見て昂大は何とも言えない苦笑いを浮かべている。


 「ほんとに何もない部屋だねー若者らしくない。」


 そう言って朱雀はキッチンの方に移動してさらに物色する。


 「できたら、もう少しお金を頂きたいんすけど・・・」

 「確かに、これは良くないかもね。でも生活できてるしいいんじゃない?」


 朱雀はどうやら空返事をしているようだ。それにしても必死に何かを物証し続けている。


 「えっとー何探してんすか?」

 「えっ、そりゃーエロ本だよエロ本。」

 「は!?」


 とてつもなく意外な答えに昂大は驚きあきれる。


 「いやー年頃の若者は持ってるだろ?きっと。一人暮らしならなおさらじゃないか。」


 この老人はものすごく楽しそうにそう言う。


 「それを探してどうするんすか・・・てか、そんなもんキッチンにあるかー!」

 「え、そういう性癖じゃないの?」

 「ちげーよ!」


 昂大は思わず突っ込んでしまう。


 「ええー、あそうか、今の時代の子はインターネットで見るのか、いやー時代遅れだったねー」

 「そんなこと聞いてねーよ!」


 昂大のその突っ込みを受けてさらに笑う老人。


 「はっはー。おもしろいねー君。」

 「いきなりそんなこと言いだすあんたの方が面白いでしょ。」


 昂大は少々あきれながら敷きっぱなしの布団の上にドカッと座る。


 「ごめんごめん、ジョークだよジョーク。」


 慌てて朱雀は元いた場所に座る。


 「やっぱり飲み物くれる?」

 「あ、はい。」


 昂大は慌ててコップに冷蔵庫から取り出した麦茶を注ぐ。昂大はこの老人があまりにもつかみどころのない人物だということにかなり動揺していた。本当にすごい人物であるのだろうか。


 「で、何しに来たんですか?」


 確信をつく質問に移る。


 「いやーくだらない事だろうが、ちょっと私と一緒に来てくれないかい?今から用があってとある自治体にいくんだが。」

 「どこですか?」

「まあとりあえず暇そうだし行こうよ。」

「ちょっと風邪が・・・。」


 朱雀は昂大の腕を引いて出て行こうとする。以外にも力が強いのでかなり昂大は驚いた。


 「ちょっと待ってください。準備しますから。」


 慌てて昂大は着替え始める。


 「じゃあ先に車で待ってるからねー」


 なぜかウキウキで部屋を出ていく朱雀。


 「なんで・・・」


 昂大は会ってから二回目にもかかわらずそんな気がしなかったことに疑問を持っているのであった。



 窓から差し込む光、揺れる車内、ああ睡魔が襲ってくるようだ。なんて気持ちがいいのだろうか。


 「って今更ですが、何で電車?しかも快速。新快速じゃなくて。」


 昂大は目の前でウトウトしている老人に対して静かに聞いてみる。


 「いやー私は電車が好きなんだよー」


 ほのぼのとした表情で何とも幸せそうな気分が伝わってくる。


 「おれ、電車にこんな長時間乗ったことなくて。」


 一方昂大はかなり落ち着かない様子である。四人掛けの席に座っているのだが背もたれにもたれかかることなくきょろきょろしている。


 「電車、いいでしょ?私はとても好きなんだー」

 「は、はい・・・」


 あまりにも朱雀が幸せそうなので昂大は何も言えない。それにしても長い。もう一時間半ほど乗っているだろうか。


 「次はー垂水―垂水―」

 「おおー来た来た。」


 急に朱雀の目がギラッと光る。


 「ここだよここ。ほら見ろ、海だ。」


 朱雀が指さす先には波の静かな瀬戸内海が広がっている。遠くにはフェリーと思しき船が見えていたりと、海を目の前に感じることができる。


 「うわーすげー」


 昂大も思わず笑顔で見入ってしまう。


 「ここら辺の景色が好きなんだよねー」


 満足げな表情のうちに海の景色は見えなくなる。


 「あっという間ですね。」

 「次は橋が見えるぞ。」


 垂水を過ぎると舞子駅だが、この駅は明石海峡大橋の下にあるのだ。しばらくすると目を見張るような大きな橋が見えてくる。


 「でっけー」


 昂大は子供のように窓の外を見つめている。


「この橋の下歩けるんだ。」

 「まじっすか。」


 昂大は橋には興味津々である。


 「もうすぐ着くから、ゆっくりしてなさい。」


  朱雀はしてやったり、といった表情でとても満足気である。


「いやー電車も楽しいっすね。」


 昂大は照れ笑いを浮かべる。


「うん、それにしても君、かなり乗せられやすいタイプだね。」


電車の旅はとても楽しい、ということに昂大は気づいたのか。



新田川から二時間近くかけて、目的地に到着する。


「お待ちしておりました。」


そう言って姿勢よく一礼したのは白髪の男性。黒塗りの外車の扉を開けて中へと促す。


「ご苦労、ご苦労。」


朱雀は満足そうに笑いながら持っていた荷物をその男性に渡す。その様子を昂大は少し気が引けたように遠目で見ていた。


「あれ、なんでそんなに離れているの?早く乗りなよ。」


朱雀は偉そうに車の中から手招きする。その様子を見て白髪の男性は昂大の方へ寄っていく。


「初めまして。旦那様から話は聞いております。私は使用人の村上と申します。お困りのことがありましたら何なりとお申し付けください。」


とても丁寧にお辞儀をする様子を見て昂大はかなり衝撃を受けたらしく、


「え、いや、そんな、こちらこそよろしくお願いします。」


かなり動揺してしまった。村上はまっすぐ鋭い目つきをしていると昂大は思った。なにかただならぬオーラを感じた。


「お荷物をお預かりします。」


村上はとても慣れた手つきで二人の荷物を受け取るとトランクに詰める。


「お邪魔します。」


おどおどと昂大は車に乗り込み、扉を閉める。


「では、出発いたします。」


車は静かに発進する。


「さあさあ、そんなに固まらないでリラックスしなさい。はい、緑茶。」

「あ、あざっす・・・」


朱雀はあまり冷えていない緑茶のペットボトルを昂大に手渡す。


「今からね、市役所に行くから。」

「市役所?」


お茶のペットボトルを早速開けてぐびぐび飲む。


「今日は祭りをやっているから、君も楽しみなさい。屋台もでてるよ。」

「屋台!?」


なぜか昂大はそこに過剰反応する。


「だけどね実を言うと、今回君を連れてきたのはある“仕事”を頼みたいからなんだ。」

「仕事!?」

「実は私、命を狙われているんだ。この間脅迫状がうちに届いてね。だから君にボディガードを頼みたいと思って。」

「はあ?まじっすか。それって警察に言った方が。」

「なーに、君なら警察よりうまく守ってくれるだろ?なにせうちの未来エース候補なんだから。」


命を狙われているという割にはとても軽快に話す朱雀。


「でもおれ、たいしたことできませんし・・・」

「大丈夫だって。ただ私のそばにいてくれるだけでいいから。」


危機感など全くない様子で朱雀はニコニコしている。その様子を見た昂大はさらに自信がなくなる。


「お、見えてきたぞー」


そこには何やら人だかりができていて、露店がたくさん出店されていた。


「ここって?」

「市役所だよ。」


横に体育館のようなホール、そして池がある中庭のような空間がある。


「市役所でお祭りっすか?」

「そうそう。なんか三日ぐらい連続であるらしいよ。」


この祭りは地域の様々な踊りの団体が特設会場で踊りを披露するというイベントなのだが、若い人が今風な踊りを披露するので割と集客は見込めるのだ。


「遅れるといけないから早く行こうか。」


そう言って朱雀は車を出て市役所の庁舎の方にそそくさと歩き出す。


「あ、ありがとうございました。」


昂大は運転していた村上に礼を言うと後を追う。


「お待ちしておりました、ヨシさん。」


市役所の前にメガネをかけた男性が待っていた。


「お招きありがとう。楽しませてもらいますよ。」


そう言って二人は握手を交わす。もうすでに祭りは始まっているようで大きな音楽とともにステージで女性が軽快に今風なよさこいダンスを披露している。


「あれ、お孫さん、ですか?」


昂大は孫という言葉にドキッとした。


「いやーよくそう言われるんだけど違うんだよー。遠い親戚の子なんだ。孫と同い年。よくうちに遊びに来るんだよー。それでもって孫よりかわいがっているかも、わっはっは。」


なぜかひとりでに笑うほど楽しそうな朱雀。


「そうだったんですか、失礼しました。」


メガネの男性は申し訳なさそうに笑う。


「うそついて大丈夫なんですか?親戚じゃないのに。」

「いいんだよ、ばれやしないから。」


小声でひそひそと何やら会話する2人をよそにメガネの男性は早足で建物の中に入っていく。


「どこにいくんすか?」

「今から人と会うんだ。少し、待っていてくれるか。」


そう言うと朱雀はカバンから財布を取り出す。


「はい、おこづかい。これで好きなものを買いなさい。ああ後、飲み物を買ってきてくれるか?お茶でいい。ペットボトルね。一時間後くらいにここで待ち合わせだ。」

「一時間?長いっすね。」

「そうかい?屋台見て回って暇だったら踊りでも見ているといい。じゃ。」


朱雀はにこっと笑うと建物の中に消える。一人残された昂大は少し戸惑っていたが腹の虫が鳴るとのそのそと屋台の方へ向かう。

人ごみの中で流れに沿って立ち並ぶ屋台を見て回る昂大。たこ焼きやたい焼きなどのオーソドックスな屋台のほかに地域の一風変わった商品を売る店まで様々なお店があった。


「うまそー」


一つ一つの店の前で立ち止まってそう言っていく昂大はなにやら不審者のようだ。とりあえず一周してから昂大は先ほどもらったお金を見つめてみる。金額は5000円、樋口一葉がなにやら微笑んでいるように見える。


「さ、買うぞー」


気合を入れて昂大がまず向かった先は手前のたこ焼き屋、


「大二つください。」

「あいよー」


早速1000円消費。


「焼きそば二つください。」


600円消費。


「イカ焼き一本。」


これで500円消費。早速2100円が飛んだ。昂大は手にこれらの品を持って人の少ない池のほとりまで行ってベンチに座った。


「うんめー」


早速がっつき出してあっという間に完食する。無論だがまだまだ食い足りない様子だ。

次に昂大はなにやらよくわからない名前の商品の店の前で立ち止まる。


「にくてん?」


昂大は店先でじろじろと焼いているものを見つめる。


「お、にいちゃん買ってけ買ってけ!」


店のおじさんはそんな昂大を見て、いけると思ったらしい。ぐいぐいと勧めてくる。


「にくてんってなんすか?」


昂大はありきたりだが核心をつく質問を投げかける。


「知らんのか?じゃあ説明したるわ。にくてんってのはまあ簡単に言うとお好み焼きの派生みたいなもんで一番の特徴はすじこんとかねぎ、じゃがいもが入ってるとこやな。」


「へえーうまそうかも。」


昂大はとにかくソースの匂いにひかれていた。


「とりあえず、二人前ください!」

「あいよーまいどあり。」


あつあつかつあまいソースの香りが口いっぱいに広がる。


「けっこういけるなー」


すじこんやジャガイモが入っていることに意外性をかなり感じるがとても甘めのソースにマッチする。


「やっべ、金が。」


そうこうしている内に持ち金はなんと200円。ぎりぎりだ。


(これじゃ、ペットボトル買うにはスーパー行かなきゃ。)


スーパーの位置をスマホで検索すると割とここから遠そうだ、ということがわかった。


「めんどくさー」


ぼやきながら昂大は歩き出した。昂大は心の中で100円自販機を探していた。


(サングリアかチョリオでいいんだけどなー。)


そんなことを考えている昂大がふと横を見たとき、それはあった。まさに奇跡。


(おっしゃーやりー)


昂大は心の中でガッツポーズをとると、かなり遠くの暗がりにあったサングリアの自販機に向かっていく。


「がちゃん。」


お茶とスポーツドリンクが自販機から出てくる。正直手間が省けたことを喜びつつ二本を片手で持って戻るために振り返ったその時だった。突如として目の前に拳が現れ、昂大の頬に突き刺さった。


「ぐっ!」


突然の衝撃に昂大はなすすべなく殴り飛ばされる。しかし、すぐに昂大は立ち上がり、体勢を立て直そうとする。すると次は腹に強烈なけりを入れられる。


「うえっ。」


強烈な痛みに昂大は腹を抱えて悶える。


「・・・ケッ。」


昂大は痛みをこらえつつ襲撃者の顔を見上げて目視しようとするが黒いフードをかぶっていてよく見えない。


「くだらねえ。なんでこんな雑魚に肩入れしようとするんだよ。あの人は。どっからどう見ても雑魚じゃねえか。後ろから付けられているのに全く気が付かねえんだからよ。」


昂大は正直かなり驚いた。かなり油断していたとはいえ全く直前まで気が付かなかったのだ。


「・・・て、てめえ何者だ?」

「黙れ、クズ。」


黒いフードの男は昂大を何度も蹴りつける。


「う、うう。」


あまりにも何度も蹴りつけられ、立ち上がることができない。


「おい、立てよ。」


そう言って昂大の胸元をつかんで手繰り寄せる。昂大はこの時初めて近くで男の顔を見た。ちらりと見えたのは蛇の面。


「弱えクズにはお灸を据えてやらねえとなあ。オラァ!」


そうして昂大の顔面を何度も何度も殴りつける。昂大の意識が少しずつ無くなっていく。


「何してる?」


遠くから誰かの声がして、


「ちっ、命拾いしたな。クズ。」


蛇の面の男は荒く胸元をつかんでいた手を離し、昂大を地面にたたきつけるとさっと姿を消す。


「大丈夫か兄ちゃん・・・」


声が少しずつ小さくなっていった。


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