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獣達の騎士道  作者: 春野隠者
第五次十字軍
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予兆

 この世で最も速く走るもの。

 あらゆる馬より速く、吹き抜ける風よりもなお早く。

 欲望に塗れた情報と言う名の化け物が、獅子の紋に王冠(リオングラウス)王国へと到達した。

 この時代、確かな情報と言うのは、王侯貴族に独占されている。その王侯貴族ですらも、贔屓にしている商人や自身の派閥の人づてに情報を得るのだから、正確なものはわからない。

 情報に誰がどんな目的で、どのような手垢がつき、どのように元の情報から変質してきたのか。それを推理することも王侯貴族の資質の一つであった。平民階級や農奴などは、漏れ聞く話から自分の都合の良いものだけを信じているような有様だった。

 そして、それでもその情報は王侯貴族や平民階級あるいは農奴に至るまで、全て平等に衝撃をもたらした。

 聖戦が発せられた。

 十字教の伝統的な信仰を旨とする伝統派に属するリオングラウス王国にあっては、過去4回の十字軍にいずれも大なり小なり参加をしている。敵味方の多大な犠牲を強いてなされたそれは、確かに聖地を奪回することには成功したものの、恒久的に十字教の手に聖地を奪回することはできなかった。

 聖なる戦、神への奉仕。

 そう嘯く聖職者達の言葉に、多くの知識なき平民階級は踊らされ、熱狂のままに突き進む。都合4回を経て蓄積されたのは、失望と絶望だった。特に、国を経営する王侯貴族からすっかりと聖戦に対する熱意を奪ったが、平民や農奴階級からすれば、その余熱はまだ大きい。

 特に4回目の十字軍は、当時を知るものからすれば西方世界に絶望を覚えるしかないものだ。

 当時十字教伝統派の最も権威あるガリアフラディスの王が、十字軍を率いてきたにも関わらず、ほとんど三日月教の帝国と戦うことなく、引いて行ったのだ。

 しかも、聖地を奪回するならまだしも、その遥か手前、大都市とはいえ、地方都市の一つを落とせずに撤退したというのは、十字教を信じる諸国家に衝撃と絶望を与えた。

 それでいてガリアフラディスの王は、十字教諸国にある十字教の名所には巡っていたのだから、観光に来たと揶揄されても仕方ないことだった。そんなやる気の感じられない第4次十字軍を経た後で、死に物狂いで十字教を信仰しなさいと言われても、リオングラウス王国をはじめとする十字教国家は同意することはできなかった。

 むしろ、来ない方がマシ、とまで評価された第4回十字軍だったが、西方世界では受け取り方が違うようであった。

 抜け出せぬ階級社会からの閉そく感。

 増えすぎた人口に、不足する食料。

 それらが時に人の波となって、西から東へ人の群れを動かすのだ。

 そしてその波に翻弄されるのは、その当時の王侯貴族を中心とした国の経営者達である。

 リオングラウス王国においては、若き少年王と摂政エリザベートを頂点として、各派閥の領袖が集まりその対応を協議していた。

 王家派閥からは獅子の紋に盾(リオンセルジュ)のガベル。

 武官派閥からは英雄の弟子にしてグリオルド平原の勝利者ディルアン。

 文官派閥からは国の経済を動かす宰相。

 このうち、ディルアンと宰相は、十三年前の先の聖戦に参加している。リオングラウス王国を運営する彼らの合議は、開口一番ガベルの苦々しい言葉で始まった。

「法王庁からの正式な文章だ。拒否は難しい」

 外交を統括する王家派閥からの発言に、鉄面皮で返すのは宰相。

「無視すればよろしい」

「そうはいかん。何しろ使節は我が国に入国している」

「本当にそれは法王庁からの使節なので?」

 暗に消せ、と言っている宰相の言葉に、若き当主ガベルは露骨に顔を歪めた。

「卿それは、あまりにも……」

「乱暴なのは向こうも変わらんのだろう?」

 何の気負いもないように英雄の弟子ディルアンが口を開く。

「意外だな。卿は戦えれば、何でもよいのだと思っていたが」

 ガベルの発言に、ディルアンが口の端を歪めた。

「不本意な意見の相違があるようだが、俺は勝てる戦いが好きなだけであって、神の御業とやらに興味があるわけではない」

「不敬であろう」

 本人も信じていないようなことを、鉄面皮を崩さぬまま宰相が注意する。

「ふん」

「それで」

 議論が平行線を辿ろうとしたところで、若き少年王から言葉があった。

「率直な意見を聞きたい。諸兄らは、この聖戦に参加すべきと考えるか否か」

 おや、と眉を跳ね上げて驚きを示したのは、ディルアンと宰相。この少年王はこんな発言をするようなことがあっただろうか、と。

 思わず視線を交わしあった二人に気づかず、自身の議事進行を妨げられたガベルは苦虫を嚙み潰したような表情で眉を顰めながら視線を少年王に向ける。

 その視線は、余計なことをするなと非難するようでもあり、あるいは痛い所をつくという風にも見えた。

「……敢えて申し上げれば、利がありません」

 宰相に続き、ディルアンも頷く。

「勝てませんよ」

 少年王リサディスは、眉を顰めて深刻そうな顔で頷く。

「そうか……ガベル卿」

「……はっ」

「十字軍を我が国の領土に踏み込ませず回避する手段はあるだろうか」

「……陛下は、聖女の御旗の元(ガリアフラディス)と十字教伝統派の総本山天の門(バディアン)を敵に回すと? 十字教伝統派の友邦と呼べる彼等を敵に回しては、我が国が立ちゆきませぬ」

 その言葉に、少年王は再び眉を顰める。

 ガリアフラディスは、西方世界の一大強国。肥沃で広大な農地と、それに見合った人口を抱える伝統派の守護者を自任している。

 バディアンは、十字教徒国家の宗教的権威の象徴である。

 国王の権威の何割かは、彼等の宗教的裏付けによって形作られている。

 かつては、バディアンの教皇の言葉で、国王の正当性が決まると言っても良い状態であったのだから、その権威の強さが伺える。

 教皇が白と言えば、国王が黒と言っても、家臣が従わない。物事は白くなるのだから、かつての強さが伺える。衰えたりとはいえ、彼等の権威を侮るわけにはいかなかった。

 現に王家も皆十字教伝統派である。

 バディアンの言葉は、神の言葉として受け取らねばならなかった。

 もし、教皇に破門を突き付けられることがあれば、国王派閥は路頭に迷う。国を治める大義名分がなくなり、各地の有力者は我こそ次の国王と反乱を起こすだろう。

 その筆頭が東西と南にいる辺境伯家達だった。

 彼らには国としての意識が希薄で、独立心が旺盛。放って置けば、周辺貴族を併合して独立王国を築きかねない。

 辺境伯と言う地位につけているのは、その力を王国の為に利用するためである。

 彼らに隙を見せることは、王国の瓦解を招くことに直結する。だからこそ、王国を運営する彼等は一蓮托生とも言える。

「では、協力するとして、どの程度までを許容範囲とするべきか」

 少年王の言葉に、参加者がそれぞれに唸る。

 難しいのが彼らの立ち位置だ。

 自身の役職のみを考えるのなら、単純な引き算でできる。しかしながら、それだけではなく彼ら自身の信仰と言う問題もある。

 例えば当然ながらルクレイン公爵家の当主たるガベルは伝統派であり、地元出身のディルアンは教会派、宰相などは普遍派であったりする。出身や階級によって聖戦に対する立ち位置が全く異なることが、問題の根深さを物語っていた。

 対応を誤れば、国が割れる。

 それほどまでに宗教の問題は、ことその聖戦の余波で誕生したリオングラウス王国においては大きな問題であった。

「……三日月帝国(エルフィナス)には、どうあがいても勝てないものか?」

 王家派閥のガベルの言葉に、ディルアンは軽くため息を吐いた。

「問題は、敵ではなく我らの側にこそある」

 視線を宰相に向けると、自身よりも相応しい人物に説明を促す。

「規模は不明ですが、過去の例を見れば数万は下らぬはず。兵站が破綻しましょう。待っているのは、略奪による国土の疲弊です」

 十字軍の規模はわからないものの、現在リオングラウス王国に他所から来た数万の軍を養う余裕はない。食えぬとなれば兵が何をするかは、かつて英雄の下で従軍を経験している宰相には、わかり切っている。

 飢えて死ぬのを待つような大人しい者達は、兵士になどならないのだ。

「しかも問題は、我が国の良民、あるいは十字軍の途上にある国々からも参加者があふれるということです」

 宗教的熱狂に浮かされた兵士と、兵士未満の平民達の群れ。

 今まで耕していた田畑を捨て、聖地にさえたどり着けば、この世の苦しみから全て解放されると嘯く聖職者の言葉に乗せられ、食い物すら持たずに東に向けて歩き出す狂人達。

 端的に言って悪夢であった。

 それすら計算に入れれば数万では効かない。十数万の民を喰わせねばならないのだ。

「だが、なぜ今なんだ? 新しい教皇が立ったことなら、何度かあったはずだが」

 ディルアンからの質問に、ガベルが眉を顰めた。

「新しい教皇は、長靴の真ん中の丘(サロディーニャ)出身だ。あそこは交易に熱心で、聖地巡礼を売りにしている旅行社もある。また今は聖墳墓の国(ジュルル・サルム)は、劣勢だからな……」

 難しい顔で唸るガベルが口にしたのは、かつて聖地に建国された十字軍国家。

 直接聖地を守るために建国されたそこは、今や三日月帝国(エルフィナス)の勢いに押されるばかりの状況だった。そして新たに即位した教皇は、ジュルル・サルムからの救援要請に耳を傾けたということ。

帝国の首狩り総督アル・シャーユーブ・アミルイブラヒムか」

 三日月帝国(エルフィナス)で最も好戦的な地方領主。

 先には、僭主ネクティアーノ率いる都市国家シャロンを従属させ、多額の賠償金を得たという。今度は、聖墳墓の国(ジュルル・サルム)を滅ぼそうと、牙を剥いている最中といったところ。

 三日月帝国(エルフィナス)にしてみれば、西の要である人物だ。

 王国で相対するのはレジノール伯爵家とカミュー辺境伯家。いずれも王家にとっては外様の面従腹背の貴族家に、苦虫を嚙み潰したようにガベルは思いをはせる。

「カミュー辺境伯家と言えば、ガベル殿の弟がカミュー辺境伯家の婚約者を奪ったのだろう?」

 面白そうに口を開いたのは、ディルアン。関係悪化は自業自得じゃないかと、批難の色が強い。

「辺境伯家を中心として、まとまらせるわけにはいかん。それは分かるはずだ」 

 カミュー辺境伯家当主ノブネルは、王国の中でも非常に独立心が強い。隙を見せぬ立ち居振る舞いと、二つの王国を敵に回して、堂々と周辺の小領主を己の傘下に組み込んでいる。

 外様というのは、何も心情的なものではなく元から地元の有力者だったものを国土を拡張していく段階でそのまま国に取り込んだのだ。だからこそ、自身の領地に興味はあっても、国そのものに愛着などはない。

 カミュー辺境伯家とは、そもそもそのような家だった。

 しかも、完全に国に取り込まれたのは、ノブネルの代になってからとなれば警戒心をもたげるのは当然の結果だった。

「貴族家同士の婚姻は、王家に届け出をせねばならない。それを怠ったのは、カミュー辺境伯家の責任であろう」

「今更、守っている家も少ないだろうが、しかも嫡男でもない妾の子なのに、な」

 既に形骸化した規則を持ち出すガベルに、嘲るようにディルアンは吐き捨てる。

「将軍とは意見の相違があるようだな。だが、今は私的な話をする場ではない。本題に戻るが、十字軍を前にロスデリア帝国から同盟の打診が来ている。陛下に婚姻の申し込みもあるが……」

 苦々しい口調で吐き捨てるガベルに、ディルアンと宰相もまた眉を顰める。

「全くあの国は……懲りるということを知らんのかね」

「大国故の傲慢か」

 ディルアンは先日打ち破ったはずの国の厚顔無恥に呆れるばかり。宰相も、処置無しと興味すらわかない様子だった。

「……バティアンが何を求めて聖戦を起こそうとするのか、今一度確認をしてもらいたい。もし、我が国の力でそれが叶うなら、聖戦の必要はないということだろう?」

 弛緩した空気を引き締める様に少年王の言葉が会議の場に落ちる。

「陛下、それは……いいえ、確かにそうかもしれませんが」

 難しいと言わざるを得ないというガベルを、宰相とディルアンが見つめる。

「まだ起きていないのなら、やりようはあるはずだ。民が困窮するのは、避けたい」

 ガベルは低く唸って王命の難易度の高さに眉を顰めた。

 一つには、距離的な壁。

 バティアンとリオングラウス王国の間の距離は往復で三か月程度はかかる。季節や移動手段にもよるが、それだけの時間が開けば、情報が流れて来た段階で交渉相手が次の段階に入っている可能性すらあるのだ。また大軍を運用するとなればそれこそ年単位の時間を要する。そこまで距離が空けば全権として誰かを派遣せざるを得ない。

 一つには、人的な問題。

 王家派閥の中に、リオングラウス王国を代表して各国と交渉に当たれる人材がいるかと言われれば、難しいと言わざるを得ない。敢えて言えばガベル自身になるだろうが、派閥のとりまとめ等国に残らねばならない事情は無数にある。

 また自身で向かうとなれば、失敗した時のリスクは格段に跳ね上がる。しかも、ガベルの見る所、失敗する方が高い賭けだ。

「現地で活動する者が必要となります。我が国の全権として」

 腹の底に力を込めてガベルは、低く声を出す。ここが交渉の勝負どころと自身を奮い立たせると、武官派閥と文官派閥を睨みつける様に見て言葉を発する。

「国難の時であれば、最良の人材を送り出さねばなりません。国王陛下の御意に添える人材を宰相殿と将軍からも推挙願いたい」

「外交は、そちらの分野では?」

 ディルアンの軽口に、ガベルは微塵の動揺も見せずに対応する。

「得意分野ではある。しかし、ことは一刻を争う上に、非常に繊細。国を代表する者だ。能力だけでなく格というものも必要になってくる。若輩な私だけでは欠けている視点があるやもしれん。そこで、お二方にも協力を願っているというわけだ」

 フン、と鼻を鳴らして黙り込むディルアン。無言で斬り込むような視線をガベルに向ける宰相。

「確かに、そうかもしれない。皆の協力を私からも頼む」

 少年王の言葉に、ディルアンと宰相は頭を下げざるを得ない。

 事実ガベルの言葉は、派閥の長を説得するためではなく少年王のその言葉を引き出すためにだけ、吐かれたものだった。

 あくまで国の王は、リサディス。

 そうして、十字軍回避の方針を確認したリオングラウス王国の首脳部であったが、全権代表を選び、西方世界に派遣した後になって、聞こえてきた情報は第5次十字軍に対するリオングラウス王国との全く違う温度差であった。


◇◆◇


「ロズ、今回は随分と楽しんだみたいだね」

 開口一番聞こえて来たのは、温和な長兄ディリオンのねぎらいの言葉。しかし、その声音には、楽しむ色が強い。

「まったく、こちらにまで近衛から連絡が来たぞ」

 真面目な次兄ナルクは、眉を顰めるが咎めるというよりも心配の色が強い。

「……仲の良い同期の頼みでして」

「ほほう、それは酒の肴にちょうど良いね」

 クスリと笑った長兄の言葉に、ロズヴェータは苦笑する。

「ちなみに父上には?」

「そんなもの、言えるわけもない。こちらで処理したさ。ナルクがね」

 冗談めかして笑うディリオンは、視線でナルクに続きを促す。

「やるならやるで、事前に連絡するのが大事なのだ。大体お前は昔から無計画過ぎる」

 顰め面の次兄ナルクの言葉に、黙って頭を下げる。

「助かりました。兄上」

「……うむ、今後気を付ける様に」

 ロズヴェータは隊商の護衛として辺境伯領までの依頼を引き受けていた。

 エラ・ディゴース女子爵の件では、相応に各所に迷惑をかけている。それを自覚するからこそ、手紙ではなく自身で頭を下げに来たのだ。

 辺境伯家所有の馬車を勝手に改造したり、中小貴族の舞踏会に変装して侵入したりと、悪戯と言う範疇からは大いに外れる。

 しかしながら、エラ・ディゴース女子爵から辺境伯家に対して丁寧なお礼と、国王自らの感謝の手紙が同時に来たのだから、咎めるわけにもいかない。

 しかも、その一環で王都ですくっていたいくつかのゴロツキの一家を壊滅させているのだから、各所からの複雑な評価をもらったロズヴェータは、冷却期間とばかりに辺境伯領に足を延ばしていた。

 お褒めの言葉と同時にお叱りの言葉を多数もらったロズヴェータは、黙って兄達に叱られ、その後は愉しい食事となった。

 専ら楽しいのは、ロズヴェータの武勇伝を聞いて楽しむ兄達で、ロズヴェータ自身は恥ずかしさに、赤面しつつ語るしかないのが、困るところではあったが。

 それでも楽しい食事であったことには変わりない。

 激動の時代の僅かばかりの平穏であった。

ロズヴェータ:駆け出し騎士(銀の獅子)


称号:同期で二番目にやべー奴、三頭獣ドライアルドベスティエ隊長、銀の獅子、七つ砦の陥陣営


特技:毒耐性(弱)、火耐性(中)、薬草知識(低)、異種族友邦、悪名萌芽、山歩き、辺境伯の息子、兵站(初歩)、駆け出し領主、変装(初級)


同期で二番目にやべー奴:同期の友好上昇

三頭獣ドライアルドベスティエ隊長:騎士隊として社会的信用上昇

銀の獅子:国への貢献度から社会的信用度の上昇

毒耐性(弱):毒からの生還確率が上昇。

火耐性(中):火事の中でも動きが鈍らない。火攻めに知見在り。

薬草知識(低):いくつかの健康に良い薬草がわかる。簡単な毒物を調合することができる。

異種族友邦:異種族の友好度上昇

悪名萌芽:行動に裏があるのではないかと疑われる。

山歩き:山地において行動が鈍らない。

辺境伯の息子:辺境伯での依頼で影響度上昇

陥陣営:連続で落とし続けている限り、味方の能力に強化効果。(連続7回)

兵站(初歩):兵站の用語が理解できる。

駆け出し領主:周囲から様々な助言を得ることが出来る。

変装(初級):周囲からのフォローを受ければ早々ばれることはない。


信頼:武官(+20)、文官(+28)、王家(+17)、辺境伯家(+35)


信頼度判定:

王家派閥:少しは王家の為に働ける人材かな。無断で不法侵入はいかがなものか。まぁ大事に至らなくてよかった。

文官:若いのに国のことを考えてよくやっている騎士じゃないか。領主として? 勉強不足だよね。派閥に入れてあげても……良いよ? この貸しは大きいわよ。

武官:以前は悪い噂も聞こえたが……我慢も効くし。命令にはしっかり従っているし戦力にはなるな。

辺境伯家:このままいけば将来この人が辺境伯家の次代の軍事の中心では? 元気があって大変よろしい!


副題:ロズヴェータちゃん、兄上にいじられる。


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魔物が跋扈し人類の生存圏が今も脅かされる世界なのに5回も教会の権威を根こそぎなくす聖戦(笑)とか随分余裕あるな
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