#92
バトル開始からすでに5分。
依然として俺たちは苦戦していた。
天空を優雅に飛行する三体の猟機――〈ゴシックメーヴ〉を地表から見上げる。女性的なシルエットの同型機で構成された敵チームは、単に見た目が華麗なだけではない。
あのような特化機は、大抵の場合は戦術がワンパターンになりがちだ。
だが彼女たちは巧みに編隊を組むことで攻撃のバリエーションを増やしている。
それを支えるのはプレイヤーの高い操縦技術と練度だ。
個々がそれぞれ異なる猟機と戦術で押してくる戦いも厄介だが、このように計算し尽くされたチームプレイは、ときにそれ以上の脅威となる。
つまり本当に手強い。
『オーーーホホホホッ、無様、ブ・ザ・マですわぁ〜〜〜!!』
『所詮主らは冥府の面汚し……にゃん』
『ふぅ……余は退屈のあまりもう棺桶が恋しいぞよだす』
フランソワーズたちがユニークな口調で煽ってくる。
その見事ななりきりぶりは俺にとってはただただ感心の対象だ。
一方のリィハは、
『はぁぁ!? むっか〜〜!! マジころす! すぐころす!』
だいぶキレていた。
〈フェイルノート〉の狙撃砲が火を吹き、殺意のこもった砲弾が天空の三機を狙う。
〈ゴシックメーヴⅠ〉から〈ゴシックメーヴⅢ〉までの三機が密集し、空中でひとつの点となる。可変翼徹甲弾が虚空を貫くと同時に、再度矢じり状の編隊を展開。
見事なマニューバだ。
並みのプレイヤーならあれだけ空中で密着すれば確実に激突する。
『ああもうっ、あいつらどうしてやりますっ!?』
「うーん……」
俺は操縦席で固まりながら、岩山の頂よりさらに頭上を仰いだ。
遠いな。
ほぼ近接戦闘特化の俺の猟機では、攻撃が遠いと感じることはいつものことだ。
だが今回はとりわけ顕著だ。
接近しなければ攻撃の機会がない。かといって敵の領域である空中で無理に追撃しようとすれば、さきほどのような痛手を被る。
ちなみにさきほど俺が食らったのは浮遊機雷だった。通常ではトラップとして閉所に設置する兵装だが、速度の出ている空中でいきなり目前に置かれては、回避はきわめて難しい。
俺が墜とすのは分が悪い。
リィハと連携しなければ、この状況を打破できないかもしれない。
なのだが、
『マジほんとありえないし! このヒキョーもの! ハエ! カトンボ!』
『オーホホホッ! 弱者の負け惜しみはみっともないですわぁ〜〜〜!!』
『あぁん!?』
……デリケートな連携プレーは、期待できないかもしれない。
それに状況の不利さを差し引いても、リィハの狙撃はやや精度を欠いているように感じた。
「あ、あの。とりあえず、ふたりで仕掛けるタイミングを合わせて……」
『そんなややこしーことより、センパイがやっつけちゃってくださいよ! もうあいつら見てるだけで虫唾がヤバいぃ〜〜!』
「いや、そうは言っても……」
ダメだ。
俺は内心で嘆息しながら、もう一度戦況と打開策を考えてみようとした。
が、そこでふと思う。
べつに、負けたっていいじゃないか――
この戦い、なにがなんでも勝たなければいけない理由は、俺にはない。
実際、フランソワーズ――田中さんたちは強い。
しかも三対二で、ハンディキャップ設定(猟機の数に合わせた耐久ゲージの調整)等もしなかったので、べつに負けても恥ずかしいことではない。
でも。
リィハは、一葉はどうだろうか。
負けたくないに決まっている。
単純にゲームのなかだけでの対立ではない。
現実で過去にあった因縁がどれほどのものなのか俺にはわからないが、いまでもこうして憎しみ合うほどだ。決して軽いものではないのだろう。
一葉は「決着を付けよう」と、田中さんに宣言した。
これはただのケンカではない。一葉にとっては意味のある一戦。
これは、一葉の戦いだ。
だったら――
「……じゃあ、好きにするから」
『センパイ、やっとやる気になりました!?』
「まぁ……。だから、そっちも好きにして」
『? あの、それって……』
一度腹を決めると、俺は妙なやる気を手に入れていた。
たとえ相手が手の届かぬ場所にあっても、できることはある。
この相方と、即席で高度な連携プレイを望むのは厳しい。
だがリィハの実力は知っている。ならば――
レーザーソードの出力をオフにし、腰部にマウント。背面の耐熱シールド〈LUCIUS〉を右腕部に装備。左の〈五式重盾『鐵』〉と二盾流スタイルを取る。
その状態で、俺は機体を谷間から一気に跳躍させた。
開けた地表に踊り出る。
そのまま加速。
乾いた荒地を高速で突っ切る。
攻撃を受けたときとっさに隠れられる障害物がどんどん遠ざかっていく。
当然、敵はそれを見逃さなかった。
『あらまあ、それではいい的ですわよ?』
三機の〈ゴシックメーヴ〉が転針。
白いヴェイパートレイルをしきながら旋回し、こちらへと向かってくる。
肩から背部にかけて伸びる翼は、空中機動力を上げるパーツであると同時に、兵装の搭載量を増加させるハードポイントの機能も有しているようだ。
そこからミサイルが切り離された。
高速型のその機体よりもさらに速い、十数発のミサイルがすべてこちらをマークしている。
さらに敵の攻撃は二段、三段とある。
単純な速度だけでは振り切れない。
俺は全周モニターに浮かぶ無数のターゲットコンテナと警告表示に目を走らせながら、コントロール・スティックを小刻みに動かしつつ、足元のスラストペダルを浅く踏み込んだ。
左のサイドスラスターを1,0秒噴射――視界が左に流れる。
続いてフロントスラスターを0,7秒――急制動に機体がくの字に折れる。
右のサイドスラスターを0,5秒、即座にメインスラスター点火――再加速。
機体のわずか数メートル先をミサイルがすり抜ける。
爆発。
熱と衝撃をシールドで防御ししつ、さらにブースト。
予想通り敵の追加攻撃が来る。今度はロケット弾を降り混ぜた対地攻撃。
時間差の段階攻撃をかわし続けるには、敵の誘導弾をできるだけ引きつけた上で回避することが必要だった。
集中爆撃の渦中を、半径の小さいブースト・マニューバで踊り続ける。
間近の衝撃で機体が滅茶苦茶に揺さぶられる。
広がる粉塵と煙で、視界はほぼゼロ。
近距離レーダーのアイコンだけが頼りだ。
排熱が追いつかず、機体温度がみるみるうちに上昇していく。
スラスターが過剰過熱状態になれば、機能低下を起こして機動力が低下。一気に被弾してしまう。
すべてのステータスを直感で処理しながら、俺は回避運動を続けた。
さすがに目が回る。
俺が3D酔いしやすい体質だったら、まちがいなく吐いていることだろう。
ついにシールドに被弾。
さらに間近で青白い電光が大気中に迸る。プラズマ爆雷。こちらは〈LUCIUS〉で防御。
『しぶといですわね……!』
被弾。警告。被弾。
直撃はない。だが各部パーツの耐久値と機体の耐久ゲージが、じりじりと削られていく。
だが迷いはなかった。
いくらでも続けるつもりだった。それこそ向こうの残弾がゼロになるまででも。
『な、なんで反撃しないんですか!?』
ようやく、リィハから鋭い疑問が飛んだ。
モニターの隅のウィンドウに、リィハの困惑した表情が浮かんでいる。
あれこれ言葉で説明するのは苦手だ。
俺が思うことは単純だった。
この相棒に、いま望むことも。
「それは、俺の役目じゃない」
途端、リィハが黙り込んだ。
俺は三機に一方的にいたぶられ続けながら、察してくれたらいいなと思った。
まあこういう他力本願なところも、たぶん成瀬のような行動派の人間とちがうところなのだろう。
だけど嫌々やっているわけじゃない。
したいから、こうしているだけだ。
『――――そーですか』
リィハは、冷めた口調で答えた。
もしかしたら、俺のやり方に呆れたのかもしれない。
あるいはやる気を失って勝利を諦めたのか。そういう可能性もあった。
だけど自分でも不思議なほど、俺はなにかに対して固い信頼を――確信を抱いていた。
敵三機が編隊を変える。
より大きく広がり、俺を空から包囲するような動き。
狙えるはずだ。
彼女なら。
俺が敵の猛攻に耐えている間、リィハは独自に狙撃地点へと移動していた。
その移動基準を俺が知る必要はない。
必要なのは、結果だけ。
敵は俺を狙い過ぎていた。
荒野に轟音が響いた。
気づいた〈ゴシックメーヴⅡ〉が翼を立てる。
ブレイク――急旋回による回避機動。
だが遅い。
直前で食らいつくように角度を変えた可変翼徹甲弾が、その翼ごと機体の中心部を貫いた。
『ベネディクトさん……!?』
フランソワーズの驚愕の声が聞こえた。
致命判定のある胸部への一撃。
やはり敵の防御性能は紙に等しい。一撃で撃破認定。
狙撃手であるリィハの位置は、もはや俺にもわからなかった。
わかったのは、それが目視できない距離からの攻撃だということ。
『まさか、こんな距離で――』
リィハは無言。
さきほどまでの激昂ぶりが嘘のようだ。
その恐ろしいほど冷めた様子に、どこまでも頼もしさを感じた。
二発目。
轟音が宙に響く直前、残った二機が急降下。
高度を犠牲に速度を上げながら左右に分かれる。
だが翼を水平に戻した瞬間、片方の機体を青い閃光が通り過ぎた。
敵機から炎が噴き上がる。
リィハが撃ったのは、高出力のレーザーライフル。
おそらく弾数や連射性を捨て、射程距離と弾速に特化したタイプだ。
被弾により挙動の乱れた敵機に、無慈悲な二発目が照射される。
〈ゴシック・メーヴⅡ〉が空中で爆散。
『ハーディスさんまで……そんな』
やはり、リィハのスナイピングの腕は一流だ。チアとも引けを取らない。
残りはたった一機。
敵の空爆に耐え切った俺の猟機はボロボロだった。大量の砂と煤で汚れ、機体の各部フレームが機能低下を起こしている。
だが俺の出番は、もうないだろう。
フランソワーズの猟機――〈ゴシックメーヴⅠ〉。
単機で飛ぶその姿に、もはやさきほどまでの優雅さや威圧感はなかった。
群れからはぐれた迷い鳥だ。
そしてようやく俺はリィハ機を見つけた。
いつの間にか上空に飛翔していた。
空中で正面から敵機を迎え撃つ。
その結末を見届ける必要はなかった。
『逃げる必要なんて、ないし』
砲弾と、飛行する敵機。
相対的に加算されたその速度は、もはや人間が反応できるものではなかった。
白と黒の美しい機体が空中で四散した瞬間、俺たちの勝利が確定した。
*
日も暮れた街中で、リィハは幸せそうに満面の笑みでクレープを頬張っている。
俺たちは最近テレビで取り上げられたというワゴンカーのクレープ屋の前にいた。
一方、田中さんたちも同じく甘そうなクレープを口しているが、その表情は一様に苦い。
「信じられませんわ……。わたくしたちが負けるなんて」
「我が冥府の使いがあのような手下Aに釣られるとは、不覚……にゃん」
「五百年生きた余も、今宵のような経験は初めてのこと。あの下僕はぜひ我が物にしたいぞよだす」
「はっ、まーぶっちゃけセンスがちがうっていうか? 当然の結果だし。ん〜〜〜ってかここの黒蜜きなこあずきクレープおいしっ!!」
一葉はここぞとばかりにドヤっている。
よほど田中さんたちの悔しそうな様子がたまらないらしい。
それはともかく、俺は一葉の手下でも下僕でもないのだが。
「くっ……。悔しいですが敗北は事実。素直に認めましょう。
……ですが、あなたがあのとき逃げた事実は変わりませんことよ」
田中さんのその言葉で、一葉の表情が凍りついた。
途端に空気が張り詰める。
俺は注文した旨辛カルビクレープを手に、対峙する一葉と田中さんたちの間で固まった。
「どの口がそんなこと言えるわけ? 悪いのはぜんぶあんたたちでしょ」
「本当にそうでしょうか? あなたが目の前の現実から目を背けただけでは?」
「ハァ!? あんなおぞましいもん、見れるわけないでしょ!」
「ちょ、ちょっと、あの、すこし穏便に……」
俺がか細い声でなだめようとするが、完全に無視された。
どうすればいいんだ。
だれか助けて。
テンパった俺が血迷った末にクレープ屋の店員さんに助けを求めようとしたところで、ついに我慢の限界を超えた一葉が、高らかに言い放った。
「だれがあんな……あんなホモ本なんて見るかっつーのっ!!!」
俺は店員さんの前で、口を開けたまま固まった。
脳がフリーズしていた。
遅れて自分の耳を疑う。
なに?
ホモ……本?
一葉の怒声に、しかし田中さんたちはうろたえる様子もなく毅然としていた。
「BL本のなにがいけないのでしょうか?」
「そうにゃん」
「そうだす」
野村さんと山本さんもけろりと反論した。
「ぜんぶに決まってるし! だ、だいたいあんなのフツーに18禁じゃん!!」
「そんなことありませんわ。たしかに同人誌はそういうものもありますが、雑誌のコミックやアンソロの多くは全年齢対象です。いまどき小学生でも読んでいますわ」
「しょっ……!?」
一葉は信じられないように目を剥いている。
その頬は、だいぶはっきりと紅潮している。怒りのせいだけではないだろう。
この会話自体が恥ずかしい、というオーラが全身から滲み出ていた。
「だからって……修学旅行の夜にんなもん読む!? マジばかじゃん!?」
「それは、せっかくの東京で得た戦利品でしたので」
「あのときは我らもまだまだ若かったにゃん」
「フッ……懐かしいことよだす」
田中さんたちはやたら恍惚とした表情で思い出にふけっていた。
「あ、あの……」
「なんでしょうか、成瀬様」
「その、差し支えなければ、対立の理由みたいなのを……」
「対立というか、彼女がわたくしたちの趣味に勝手に怒っているだけですわ。
一葉を除くわたくしたち三人は、小学六年生ごろから、いわゆるBLが好きになりまして。それで修学旅行のときに、きちんと予定を立ててそういうお店に行ったりしたんですの。たしかにこの方には内緒にしておりましたが、それはむしろ気を遣ってのことですのよ。あなたにはまだ経験がないようでしたので」
「なに経験て!? なに上から目線で言ってんの!? だいたい、あんたらの見てるやつが異常なんだってば! なにあのむさいオヤジ同士のとか、なんか狼男みたいなの同士のやつとか、マジわけわかんないし!」
「これだからお子様は困りますわ。ダンディーなおじ様の良さがわからないとは」
「ケモホモも立派なジャンルにゃん」
「余はロボやおいがいいだす」
一葉は顔を赤くしながら、
「せ、せめて美少年同士のとかにしろっつーの!」
「あら、それなら興味があると?」
「!? なっ……ないし! ありえないし!!」
田中さんたちが手にしていた紙袋から大量の薄い本を取り出し、一葉に勧めはじめた。一葉はそれを手で防御しながら必死に見ないようにしている。
俺は腰が砕けるような脱力感に苛まれ、もはやなにも言う気にはなれなかった。
結局その日、彼女たちが和解することはなかった。
もっとも、俺が成瀬で一葉の彼氏だという苦しい嘘は一応突き通すことができたので、ミッションはかろうじて成功と呼べるのかもしれない。
駅前で別れ際、一葉が言った。
「今日は、ほんと散々でした」
「ああ……うん」
今日一番同感できる言葉だった。
俺ももう疲れた。今日は帰ってゆっくり寝よう。
「……でも、まあ。ありがとうございました」
ぼそりと一葉がつぶやいた。
驚いた。
どうやら、こんな素直な態度もとれるらしい。
「先輩、ひとつ聞いていいですか?」
「……なに?」
「なんで、自分で仕留めなかったんですか?」
俺は疲労でぼんやりとしながら、一葉の顔を眺めた。
なんのことだろうと考え、それがあのバトルの話だと遅れて気づいた。
「先輩みたいに神強い人だったら、ぶっちゃけひとりで倒すこと、できましたよね? いくら相手があいつらでも、先輩の強さは次元がちがうことくらい、ひとはにはわかります」
「……」
とくに否定も肯定もできなかった。
たしかにあのとき、ほかにもいくつか対抗手段を考えてはいた。
それこそ一葉の言ったとおり、力づくで勝負を決めることもできた。100パーセント。べつに驕りでもなんでもなく、それは断言できることだった。
けれど、それではチームの、相棒の意味がない。
それに大事なのは、勝ち負けだけじゃない。
「自分でやったほうが、いいでしょ」
「え?」
「だれかにやってもらうより、気持ち的に、っていうか……。
俺だったら、そう思うと思うし」
それは下手くそな嘘だらけ今日一日のなかで、数少ない本音だった。
余計なお節介だっただろうか。
「ばっかみたい」
一葉は、俺を冷め切った目つきで見上げていた。
「もしかして、それかっこつけてるんですか? そういう考え方がすごくネクラっぽくて、キモいです」
「………………すみません」
お節介どころか完全に逆効果だったようだ。
つくづく慣れないことはするものじゃない、と俺は強く心に刻みこむ。
もはや一秒でも早く立ち去りたかった俺は、一葉に小さく手を挙げ、駅の中へ逃げこもうとした。
「また、どっか遊びにいきませんか?」
一葉の言葉に足を止めた。
懐疑的になりながら振り返る。
一葉は、妙に悪戯っぽい笑みを浮かべていた。
ただの常套句だろうが、誘いをさすがにはっきりとは断りづらい。
「あ、うん、まあ。成瀬と伊予森さんとかがよければ……」
「じゃなくて」
「?」
「ふたりだけで、ですよ」
意味がわからなかった。
ふたり?
ふたりとは、だれのことだろう。
ひょっとして、俺と一葉のことをいっているのだろうか。
なぜ?
「あぁ、うん……………………え?」
唖然としていると、一葉がくすっと吹き出した。
「えっ、まさか本気にしたんですか? うわーやめてください。ほんとマジで引くんで」
ああ、死にたい――
顔がとにかく熱かった。
もう二度と女子中学生と会話をしたくないと思った(※妹は除いて)
「なーんて、嘘です。ほんとはちがいますよ」
「???」
一葉は去り際、得意げな笑みを向けた。
それは今日見たもののなかで、一番綺麗で、特別なものに見えた。
なにがちがうのか。いったいなにが本音なのか。
もはや俺には、彼女の真意を見抜くことは不可能だった。
……という感じの短編でした。
一葉や彼については、また長編のほうで出番が作れればなぁと考えています。
次回、EP07/第1話『箱庭の女王』
先輩ヒロインの登場です。




