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ネコと私  作者: 昼行灯
魔法の一族編
78/143

077:光の巫女

メイド長に案内されて、火の一族の屋敷につく

「うーん、見張られているね、、」

この屋敷を見張ってると言うことは、私の護衛をしてた人達かな?

「丸1日次元の迷宮で過ごしたからな!」

「消息不明だもんね、宿屋の火事で攫われたと思われてるのかな」

「だろうな、あまり猶予が無いかもな!」

んー、テレスさんあたりが知ったら殴りこんできちゃうかも?


「じゃ、ちゃっちゃと、やることやろうか」

「うむ!」

メイド長を殺しアイテムボックスにしまう

「クロがスキル全部消しちゃったから、見つからないようにするのが面倒くさくなっちゃったじゃん」

「我のせいじゃないのだ!」

見張ってる人達に気づかれないよう隠密で屋敷に忍び込む


無事屋敷に忍び込めたので、メイド長を蘇生する

「...」

さて、死んでもいじった記憶はそのままかな?

「おはようございます、お嬢様」

大丈夫だったみたい、根本に刷り込めた、悪くない


スキルあげも兼ねて色々と試した結果

なぜか私だけ光魔法がユニークスキル化してしまった

「リンだけずるいのだ!」

そして、闇魔法5と光魔法で色々と出来るようになった


特に光魔法5で使用できる、洗脳

その名称のインパクトほど使えるものではなかったけど

試行錯誤した結果がこれで、副産として光魔法がユニーク化した


「じゃあメイド長さん、最初に、んー」

「我への供物が納めてある部屋だ!」

「宝物庫かな」

「わかりましたお嬢様、こちらです」

うやうやしく礼をし、歩き出すメイド長さん


宝物庫、

全て没収する


金庫、

中身を全て没収する


「ほんとにするの?」

クロに確認する

「うむ!、演出が大事なのだ!」

うーん、別にいいけど


宝物庫にあった首輪をつける、隷属の首輪、、

メイド長が失礼しますといい、手枷をつける

クロにも首輪がつけられ




コン、コン!

ノックに返事をすると、生意気な小娘を連れ帰ったとの報告

「遅かったわね、待たせた罰も追加しないといけないわ、ふふふ!」


コン、コン!

例の娘を連れてきたらしい

「フフフ、やっと来たか、待ちくたびれたぞ!」

「おぉ、叔父上!、我らの花嫁がきたのですか?」

欲望に染まった顔を向ける、この時のために女を断ってきたのだ

フレイアの前では威厳のある父で居たいが、無理なようだ

これからの事を想像するだけで、わしの息子はビックバンだ!

ゆったりした服に着替え、ビックバンをわからないようにする

「フレイアのお仕置きの後になるからな、頼むぞ?」

「ええ!、お仕置きですか、たまりませんね!」


司祭に連絡がつかないので、遠縁のこの男を呼んだ

火の一族の中でも珍しく光魔法を使えるのだ、スキルレベルは3!

残念ながら、レベル4の蘇生までには至っていない

フレイアのお仕置きで死なせないようにするため呼んだ


この男、自分で痛めつけた相手を自分で回復し、また痛めつける

それでも結局半数の者は殺してしまうのだが

おかげで回復スキルはご覧の通りだ


今回、一族の花嫁計画も喜んで賛同してきた

地下に作った花嫁の部屋に繋ぐ時にも回復魔法が必要だ

繋いだ後に、わしのこのたぎった一族への情熱を受け止めてもらう

わしの後にこの男も花嫁を使う、そこでも回復が必要になるだろう


「叔父上、わたくしお仕置きを見ているだけで爆発してしまうかもしれません!」

わしよし少し小さなジョニーで大きめのテントを設置している男

「ならんぞ!、その溢れ出る一族への愛は、お仕置き後の花嫁に注いでやらねば!」

フレイアの前ではそのテントを隠せ、とローブを渡す


この男はフレイアにも劣情を抱いている、司祭が戻ったら殺しておこう




ジャラリ、、

ひざまずく娘にはめられた手枷の鎖が音を立てる

その隣りには、首輪がきつかったのか、ぐったりと倒れ伏す黒猫


「ふふふ、いいざまね!」

手に持った火かき棒でうな垂れる小娘の顎を、くぃ、と上げる

「おぉ!、美しいのぉ!、花嫁に相応しいのぉ!」

「いいですねぇ!、傷つけたいですねぇ!、我慢できません!」


「ふふふ、まずはその生意気な顔を焼いて上げましょうか、、」

興奮した表情で宣言するフレイア


ビクッ!、と体を堅くする娘

「いいわぁ、もっと怯えなさい!」


「そして泣き叫び、許しを請いなさい!」


「決して許しませんけどねぇ!」


「おーほっほっほっほ!」

「ぷっ!」



静まり返る室内!!!



「誰ですの今笑ったのは!!!」

「ちょ、クロ自分から提案しといて笑うとかダメじゃん!」

「貴女ですの?、今笑ったのは」

「え、違いますよ?、私ちゃんと怖がってたじゃないですか?」

全然怖がってない様子で返答する小娘

「リンのバカー、今のは空耳で誤魔化せたのだ!」

起き上がるネコ、喋ってる!!!!

「えー、無理に決まってるじゃん」

「むー!、大丈夫だったのだ!」

じゃらじゃらと鎖の音を立てながらじゃれつく小娘とネコ



振り下ろされる、火かき棒!

ガッ!、とリンをかばったメイド長にあたる

「何をしますの!」

いきなりの事に、驚きを隠せないフレイア

「大丈夫ですか、お嬢様!」

「何を言って、」

「うん、大丈夫だったよ、ありがとうね」

暗い目をフレイアに向けるメイド長が

「お嬢様、お嬢様を殴るなどと許せません!」

矛盾した事を平然と言い放つ



取りあえず、麻痺させる、闇魔法は5だレジストなど不可能

「あ、ぅ」

「お?、ぉぅ」

「ぇ、ぅ」

「しびびびび!」

...なにしてんのさ?


「ふぅ、最大のピンチだったのだ!」

麻痺から回復したクロが言う、そうだね


「んー、どうしようかね」

「100回殺そう!」

「んー、もう光魔法上がらないし面倒臭いよ」

「むぅ、我は100回殺しても殺し足りない位、怒ってるのだが?」

んー?、まあ許す気は無いけど、バス君とマルアさんの事で?

「あ、肉串の屋台燃やしたから?」

「ぬぅぅ!、500回殺す!」

あれ?、じゃあ


「ねぇ、花嫁ってなあに?」

一番偉そうな人に聞く

「ぉ、ぉ、ぉ」

まともに喋れないみたい、キュア!

「貴様!、自分が何をしているかわかっているのか!」

「うん」

フレイアの持っている火かき棒を取り、フレイアの胸に突き刺す


一気に背まで貫通し、、、がぁ!、なっ!、ひぃ!

とそれぞれが断末魔、驚き、恐怖の声を上げる

「おい!、何をしている、取り押さえろ!」

メイド長に命令する偉そうな人、自分で何とかしなよ?

「お嬢様、手が血で汚れています」

返り血で汚れた手を拭くメイド長

「な、な、な、なにをしているんだあああ!!!」

「だ、ま、れ!」

火かき棒を大きく開いた口に突き刺す、

あ゛、といい絶命する偉そうな人

「怒ってないといいつつやる事がえぐいな、流石だリン!」

ほめられちゃた!


無防備に倒れている手に火かき棒を突き刺し

「ぇ、ぁ、いだぃ」

「で、花嫁ってなにかな?」

先ほど恐怖の声を上げた、最初に心が折れるであろう男に聞く


水の一族のしている事、それを火の一族もしようとした事、花嫁

クロが怒った理由、そして水野さん、、、繋がる


クロに聞くが、水野さんの事については話す気は無いらしい

「死者との約束だからな!」

水野さんが言わないでといったのか、クロの決めた事か

「私に秘密にするなんて、さみしぃ!」

うるうると、クロを見つめる

「むぅ!、ぐぬぬぬぬ、で、でも、ダメなのだ!」

ふふ、いいんだよ、、私には知られたくない事なのだろう


クロを撫でる、、優しいね、クロは




「んじゃ、スキルがなくなるまで死んでもらおうか」

「うむ!」

「頑張ってください、お嬢様!」

...う、うん、頑張るよ、なんか調子が狂うね


さっきの男の人はクロの炎魔法で灰にする、しばらく放置です


「おはよう、フレイア」

まずは、フレイアから

「へいみ、がふっ!」

メイド長が殴る、ナイスです!

「ヘイミンガーとか、ゲセンノモノガーとかいいからさ、黙って耐えててね?」

「なまいきな、げふっ!」

殴られる、頭悪いなあ


アイテムボックスから先ほど宝物庫から没収した火のレイピアを出す

「じゃあ、これ」

メイド長に渡し

「私が貴女にしてきたのと同じことを、フレイアにやって」

「わかりました、お嬢様」


「失礼します、お嬢様」

といい、フレイアに魔力が通り灼熱となったレイピアをあてる

「や、やめて、いや、ゃゃや、ジュ!、きゃあああああああああああ!」

「嬉しいですお嬢様、お嬢様にされた事をお嬢様に出来るなんて!」

「きゃあああああ、あついあついあつい、やめ!、やめてえええぇぇ!」

なんかメイド長さん、ほんとに嬉しかったみたいな感じだよね


どうでもいいか、、

いつまで続くかわからないけど

それが終ったら彼女が試合でしてきたことと同じことをしてあげよう


あとは、


「おはよう、おじさん」

偉そうな人を蘇生する

「な、な、」

ぎゃああああああ、という悲鳴の先を見て絶句する、おじさん

「サイレス、別に話すこと無いから黙ってあれ見ててね、フレイアが死んだら同じ事おじさんにするんで、どんなことされるか参考にしてね?」

「!!!!!!!!!!」

何か絶叫してるけど聞こえない


「リンー、我、暇!」

楽しそうにお嬢様と遊んでいるメイド長、たしかにクロの出番は無い

「ちょっとまってね、あと少ししたらこの灰に蘇生掛けるんで、そしたらまた炎魔法で燃やしてね」

「うむ!」

ユニークスキル化して強力になった光魔法だけど、まだ上手く操れない

このレベルにまで劣化した灰だと、やはり完全に元に戻せないのだ


取りあえずここにスキル持ちが三人居るのだ、

最後まで付き合ってもらう



「この音を聞きつけて、屋敷の者が駆けつけてきますわ!」

まだ希望を持っているらしい

「今この屋敷人ほとんど居ないよ?」

それにこの部屋はロックの魔法で閉鎖してある、誰も入れない


「このおじさんが人払いしたんだってさ」

花嫁計画が人道に反すると言うものもいたらしい

「お父様!、なんでですの!」

「あ、え、うん、すまん」


「もうやめて!」

「え?、いやあ、だってそれ自分が今までしてきた事じゃん」

「こんな酷い事してないわ!」

「お嬢様、安心してください、私は全て覚えています、まだ半分にも達していません!」

「!!!!!、ぃゃ、や、いやジュ!あああああああああああ」

「よかったね、全部覚えているんだってさ、頑張ってね?」

「いや、いや、いやあああ!」

「ふふふ、嫌がるお嬢様、可愛いです!」

「やややあやああああああ!」


フレイアの惨状を見て色々垂れ流しながら、ただ首を振るおじさん

「まだ何もされてないのに、情け無いのだ!」

「やだ、」

「今やられているのは、メイドにしてきたただのお仕置きだろ?、平民と言うのにしてきた仕打ちをされないだけマシじゃないのか?」

「あ、そういえば日記つけているんでしたっけ?」


固まるおじさん


「はい、旦那様は今まで行ってきた中で、爽快だった事柄を記録しています」

メイド長さんが補足してくれる

「だめ、だめ、だめ、だめ!」

「いやいや、遠慮しないでいいですよ」

「だめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめ!」

「貴族様だろ、もっと威厳を持つのだ!」

「やだやだやだやだやだ!」


なんだかなあ



騒がしい夜が過ぎていく、、、、、



朝、、屋敷には、度重なる死によりスキルが無くなった四人


「水の一族め、よくもやってくれたな!」

水の一族の陰謀によりスキルが封印されてしまった

「叔父上、スキルが封印された事他の者達に知られたら!」

火の一族とてスキル至上主義だ、力の無いものなど落とされるのみ

「お父様、、」


二人の目がフレイアに集中する


作れば?


より強いスキルを持つ者を作れば良いのでは?


「お父様?」

目配せする男二人、静かに佇むメイドを見る




その日より、フレイアを見た者はいない




火の一族の長は、

スキルが使えない事がいつばれるかと言う不安に日々憔悴する

その不安をあることで解消しているが、その顔には既に死相が見える


長の家を訪ねていた遠縁の男は、消息不明だ

メイドが何かが詰まった袋を迷宮へ運んでいったと言うが定かではない


そして、


地下室:

「おはようございます、お嬢様」

水槽の中のお嬢様に挨拶するメイド長

「順調に育っているようですね、ふふふ」

少し膨らんだお腹を愛おしそうに見る


コン、と水槽を叩く


「...」

コポン、と縫われた口の隙間から気泡が洩れる













当初は管理迷宮で優先的に上げていくつもりだったのだ

しかし、愚か者共の協力でその必要が無くなった


アイテムボックスから灰を取り出す、


成功率を高めるため、使える限りの魔力を込める


光よ、、



「おはよう」

「ん?、あれ、どういうことだ?」

その少女は、質問には答えずただ優しく笑う


なんだよ、それってそこの黒いちび専用のじゃなかったんだな

やっぱ曖昧なのよりそっちのほうが何倍も魅力的だぜ?


げし!、蹴られる






とある学園:

「今日は、どうする?」

先日ランクアップを果し、晴れて管理迷宮へ潜れるようになった

「うん、」

「...」

しかし、まだ一度も潜っていない


「いつまでもこのままでは、あいつも」

「やめてよ!」

「ウィン、サンドの言うとおりでござるよ」

ウィンの肩を叩きながら説得するジュノ


「野良の狩人を仲間にして、一度管理迷宮に潜ろう」

「そんな、バスは!」

「狩人が居なくては迷宮探索は出来ないでござるよ」

「だけど!」

「ウィン、いい加減にしろ!」

「だって!」

「おいおい、お前等仲間同士で喧嘩とかダメだろ?」


懐かしい声が響く、、

会ってなかったのはたった数日のはずだ


しかし、二度と会えないと思っていた者の声








げし!、げし!


執拗に蹴ってくるネコ

「痛てーよ、、わかったから、蹴るなって!」

こちらを楽しそうに眺めている少女に問う

「俺死んだよな、蘇生してくれたのか?」

あんな殺され方だまともな状態じゃなかったはずだが

スキルもステータスも生前と同じ、なにも減っていない


実力を隠しているのは知っていたが、これほどとは

「とんでもねー借りが出来ちまったな」

返せるあてが無い


少女は小さく首を振り、

指を、その小さな口に当て

「しぃ」

と言い、優しく笑う


秘密にするだけでいいってか、なんだよ、、っと、

ネコがまた蹴ろうとしている、はいはい、わかったよ



二人だけの秘密だな!

ちゃきーん!

うぉ!、今のは蹴りってレベルじゃねーだろ!

「ふふ、バス君は、誰かに似てるね」

と微笑む少女、いやいや、俺今また死にそうになったぞ?

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名前:楠木(クスノキ) (リン) 種族:人族 性別:女 年齢:16

レベル:11

HP:170/170 MP:320/320

STR:115 VIT:130 DEX:135 MND:130 INT:320

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、鑑定

    (技) 隠密4、罠解除1

    (魔法)召喚魔法(式神)、空間魔法4

        火魔法4、水魔法5、雷魔法3、土魔法4

        光魔法、闇魔法5

    (自動)HP回復、クリティカル


装備:普通の服、偽りの宝石、魔法の鞄

   聖なる糸 :HP50、VIT25、MND25、HP回復

   白のローブ:INT20

   素早さの靴:DEX10

   魔力の腕輪:MP20

   力の腕輪 :STR10

   ウサギの尻尾:DEX20、クリティカル


使い魔:クロ

スキル:(武技)格闘術4

    (技) 隠密5

    (魔法)炎魔法1、風魔法5、鉄魔法3

        光魔法5、闇魔法4

    (自動)HP回復、クリティカル

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魔法の一族編、終了

最後のあたりを少し追加

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