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ネコと私  作者: 昼行灯
冒険者編
51/143

050:次元の迷宮8

次元の迷宮近辺:

市民街ギルドと貴族街ギルド双方の馬車がある

「珍しいね、この迷宮が盛況なんて」

私とクロは隠密発動中で、木陰に佇んでいても認識されない

カーサはそのローブの特徴からか今いる場所に見事に溶け込んでいる

少し背の高い草と木に同化した様に感じる、深緑のローブの効果かな


見ている前で最後の冒険者PTが迷宮に消えていく

「私とクロはこのまま隠密で受付スルーするけど、カーサは、」

「認識障害を起こす効果にした偽りの宝石を用意してきたわ!」

自慢げに偽りの宝石を装備するカーサ、老婆になるのとは別みたい

うん、偽りの宝石ってさエルフの秘宝とかじゃなかったっけ?

たくさんあるね!、秘宝なのにたくさんあるね!


「ハイ・エルフしか作成出来ないから秘宝なの、高レベルの錬金も必要なのよ!」

すごいね?

「凄いのよ!」

私しゃべってないよ?

「リンは目が語るのよ!」

そうなの?

「うむ、目で殺す!」

こんな感じ?、キラン!

「はう!」

「あう!」



...じゃあいこうか

「うん!」

「うむ!」

受付の前を通り過ぎ次元の迷宮に入る、緩い下り坂を降り

「出てくる敵のレベルが不明だから、転移したらひと通り強化しようね」

「まだ見ぬ敵に会いに行く!」

「迷宮初めて!」


ん?


「今変なこといった人挙手!」

...クロはすりすりしてくるだけで、カーサは、、どきどきしてる


まあ、いいや、光魔法4の蘇生あるしね!

「死にたくないでござる!」

「死にたくないでござる!」

ピシッ!、ピシッ!、何となくデコピンをする

「痛いでござる!」

「いたーい!」


魔法陣に乗る、、軽い浮遊感の後に景色が変わる

大地の守り等の時間制限の無い防御魔法をかけつつ、鑑定!


ゴブリン砦の迷宮(1/2):

「ゴブリン砦の迷宮だって変な名前だね、階層も2Fしかないよ」

鑑定の結果を伝える

「の迷宮はいらんな!」

早く戦闘したくてたまらないのか、私の肩を左右にうろうろするクロ

「一応迷宮の体裁を整えてるし、間違ってはいないかなあ」

言いつつ魔法の鞄からポーチを出し、そこから矢を取り出すカーサ

「矢どうするのかと思ってたけど、矢専門の魔法の鞄かあ」

矢筒とか要らないし矢切れとかもなさそうだね、便利だ!


そういえば、、、

名前:カーサ 種族:ハイ・エルフ 性別:女 年齢:116

レベル:30

HP:70/70 MP:250/250

STR:15 VIT:30 DEX:150 MND:30 INT:200

スキル:(特殊)鑑定

    (武技)弓術3

    (魔法)水魔法2、風魔法4、土魔法3

    (生産)錬金4


弓術に水風土魔法かあ

「もー、リン今鑑定したでしょー!」

鋭く感じ取るカーサ君、感がいいから魔力察知とかあるかと思ったけど

「うん、戦闘スキルなにがあったか確認しただけよ」

「む、なにがあるのだ?」

クロが聞いてくる

「弓術3に水2風4土3魔法だね」

「風魔法4か」

クロがつぶやく、クロ得意な火魔法でもまだ3だもんね

「すごいでしょ!」

カーサが自慢げだ、こっちをちらちら見てくる、褒めてほしそうだ


かちーん!


「すごいな!、リンは風の上位魔法である雷があるけどな!」

クロがわざわざ私の頭の上に移動してカーサを見下ろしつつ言い放つ


「へ?」

間抜け顔のカーサ

「てへ!」

お茶目に笑う私

「どやぁ!」

ドヤ顔のクロ、君は風魔法2だけどね!


「な、なによそれぇぇえええ!」

クロ君お得意、相手の自信を打ち砕くスタイル


ま、カーサに隠し事する気も無いからいいけど

クロってそのうち張り合って秘密の暴露とかしでかしそうだね


「まあ、そんな事どうでもいいでしょクロもカーサもそのうち覚えるんだしさ」

取り合えず今は、攻略に集中しようね

「へ?、覚えるってどういうこと?」

「カーサは我の後だからな!」

「え?、ちょっとまってよ、覚えるって?」



「もー、取り合えず今は迷宮探索に集中しようね?」

「カーサは我の後だからな!」

「覚えるって、、え?え?」

まったくもー、いいや



目の前に大きな扉がひとつ

「砦ってことだし、これあけると敵が待っているんだろうね」

「いきなり総力戦だな!、燃えるぜ、いや燃やすぜ!」

「リン、あけたと同時に攻撃魔法放つ?」

ボス部屋ってわけでもないみたいだし、普通に敵がいるよね多分

入ってから湧くと言うのでも撃った魔法が無駄になるだけだし別にいいか

「じゃ、開けたと同時にクロが範囲魔法で攻撃しちゃって」


「カーサの戦闘スタイルはどんな感じなの?」

迷宮初めてとか、言ってたよね?

「基本は魔法戦闘で固い敵とか強い敵には、魔法属性を付与した矢で攻撃するわ」

「動き回ったりするの?」

「うん、近づかれないように頻繁に木の上を移動するかな」

迷宮向きな戦い方じゃないね

「じゃ、カーサは基本私と一緒に行動で、後衛って感じかな」


「限定された空間内での戦闘なので、敵から距離を取って戦うと言うより敵を近づけさせない形で」

「我の雄姿を見てるだけでもいいのだぞ?」

「クロが敵に突っ込んでかき回すので、サポートする感じかな」

「わかったの!」



じゃ、いこうか


扉に触れると、ゴゴゴと音を立てながら開いていく

ゴブリンファイター、メイジ、ヒーラーとおなじみのに加え

ゴブリンナイトにゴブリンリーダーとエリートゴブリン?


エリートゴブリンは他と少し毛色が違う

ああ、他のゴブリンはレベルが10-20止まりなのに

エリートゴブリンだけ30だ、上位種ということか


ていうか、

エリートゴブリンの号令で敵こっち向かってきてるんだけど

範囲魔法は?



「闇よりもなお昏きもの、夜よりもなお深きもの、混沌の海よ、、」

クロ、何ぶつぶつ言ってるの?

「クロちゃん、そ、その呪文は!!」

カーサが恐怖を顔に貼り付けている

いや、呪文とかいいからさ、早く撃ってよ?


「闇の王たる我が力もて、等しく滅びを与えん!」

それ、大丈夫なの?、ねえ、大丈夫なの?、いろんな意味でさ!



「クロ・スレイブ!」

大丈夫なの?、ねえ?


黒い炎が高速で飛んで行きエリートゴブリンあたる、ジュ!

一瞬で消滅したそこを基点に、黒い炎が吹き上がる



ていうか、駄目だよね!

「転移!」

軽い浮遊感の後に景色が変わる



・・・



「ねえクロ君?」

「にゃ、にゃ~ん!」

「あのままあそこにいたら私達もクロ焦げになってたよね?」

「ごろごろごろ!」

「なってたよね?」



・・・


「ちょっとはしゃぎ過ぎたのだ」

「ふーん」

「ごめんなさい?」

なんで疑問系?、まあこんな予感はあったからいいけどね


リンのレベルが上がった!

クロの火魔法が上がった!

--------------------------------------------------------------------

名前:楠木(クスノキ) (リン) 種族:人族 性別:女 年齢:16

レベル:8(1up)

HP:140/140(10up) MP:260/260(20up)

STR:85(10up) VIT:100(10up) DEX:85(10up)

MND:100(10up) INT:260(20up)

スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、鑑定

    (技) 隠密2、罠解除1

    (魔法)召喚魔法(式神)、空間魔法2

        火魔法1、水魔法2、雷魔法1、土魔法1

        光魔法4、闇魔法1

    (自動)HP回復


装備:普通の服、偽りの宝石、魔法の鞄

   聖なる糸 :HP50、VIT25、MND25、HP回復

   白のローブ:INT20

   素早さの靴:DEX10

   魔力の腕輪:MP20

   力の腕輪 :STR10


金貨:26225


使い魔:クロ

スキル:(技) 隠密2

    (魔法)火魔法4(1up)、風魔法2、土魔法1

        光魔法2、闇魔法1

    (自動)HP回復


名前:カーサ 種族:ハイ・エルフ 性別:女 年齢:116

レベル:30

HP:70/70 MP:250/250

STR:15 VIT:30 DEX:150 MND:30 INT:200

スキル:(特殊)鑑定

    (武技)弓術3

    (魔法)水魔法2、風魔法4、土魔法3

    (生産)錬金4


装備:偽りの宝石、魔法の鞄+5

   エルフの弓:MP20、DEX20、INT10

   深緑のローブ:DEX10、INT10

   エルフの衣:DEX20

   エルフの靴:DEX10

   巨人の腕輪:VIT20

   体力の腕輪:HP20

セット効果(エルフ):HP30、MP30、DEX30、INT30

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