022:蹂躙2
スライムの迷宮:3Fボス部屋
名前:キングスライム
HP:200/200 MP:50/50
STR:50 VIT:50 DEX:20 MND:50 INT:80
スキル:風魔法2、物理耐性、風魔法耐性、HP回復2
ボス部屋に入り倒して3Fの小部屋巡りで、またボス倒すを繰り返し
5回目で、本日初レアさん登場です
「今回は、風魔法みたい」
「吹けば飛ぶような貧弱さだな!」
「え?」
「にゃ?」
集中する、魔力を分散させるように、こんな感じかな、水の刃!
宙に水の刃が数十本出現する、行け!
斬斬斬斬!
キングさん一瞬で沈む、だけどMP半分減った、これは効率が悪い
「おおおおお!、するいぞリン!」
頬をてしてししてくる
「ふふん!、おもわずクロの倍以上の数を出してしまった」
「むきぃぃ!」
レベルも4に上がり、水魔法もレベルが上がる
「あ、水魔法も2になっちゃった!」
「むっきゃぁぁぁ!、リンのばかばかばかー!」
宝箱:罠:毒
「?巻物」「?指輪」
「水魔法:水の刃」「金の指輪」
「うーん、金の指輪ってどうなんだろ?」
「ハズレ?」
あ、けど錬金とかで需要あったりするのかな?
その後も延々とボスを狩る
でたキングさんは、火水風光と結構バリエーションに富む
「じゃあ、次で最後にしようか」
「うむ!、俺この戦いが終わったらリンに結婚を申し込むんだ!」
なにそれ?
名前:キングスライム
HP:300/300 MP:0/0
STR:100 VIT:100 DEX:50 MND:100 INT:50
スキル:物理耐性、魔法耐性、HP回復3
名前:キングスライム
HP:200/200 MP:50/50
STR:50 VIT:50 DEX:20 MND:50 INT:80
スキル:光魔法2、物理耐性、光魔法耐性、HP回復2
名前:キングスライム
HP:200/200 MP:50/50
STR:50 VIT:50 DEX:20 MND:50 INT:80
スキル:闇魔法2、物理耐性、闇魔法耐性、HP回復2
「なにこれー!」
「よし!」
なにクロ確信犯なの?、なにしたのさ!
魔法を持ってないやつが、ちょっとやばい感じだ、鑑定
魔法耐性:魔法攻撃軽減50%
全部の魔法が威力半減かあ、しかも物理で攻撃されたら一撃で死ぬ
糸を繰り上方と前方に張る、近づかれたらやばい
「水の壁!、時間回復!」
「風の守り!、火の矢(改)!」
ぷるるん!(時間回復)
ぷるるん!(睡眠)、レジスト!
ぷるん!、シュ!、体から槍みたいな物が飛び出し火の矢を迎撃する
ズガァァァン!
「ちょ!、熱い!」
「ちょこざいな!、にゃー!」
火の矢が数十本出現する、おー、増えてる
ぶるるん!、シャシャ!
これはやばい、全部迎撃されている、DEXあっちのほうが上だしね
ぷるるん!(ライト)、光が部屋を満たす、眩しい
「む、」
糸に魔力を通す
(リン、上だ!)
(うん)
闇魔法のキングが光に紛れて宙を飛んでいる、まあ予想通り
「水の壁!」
魔力糸で体力を削られたその巨体が落ちてくる、水の壁2枚で対応する
ひゅん!、壁で止まったキングに糸で攻撃する、プシュー!1匹
(クロ、先に光を)
(うむ)
ぷるるん!(回復)
ぷるん!、シュ!
「火の矢(増量)!、にゃー!」
クロが直接攻撃してきたスライムの槍に強めの火の矢を当て
光魔法のキングに火の矢の雨を降らせる、ナイスカウンター!
プシュー!2匹
じゃあ、ラスト!
「水の刃!」
「にゃー!」
水の刃と火の矢が百本以上飛んでいく
ぷるるん!!、結構迎撃されるが、さすがに無理だよね
さっき突っ込んでくるのが、これだったらやばかったかもね
ま、常に攻撃してたからその余裕は無かったはずだけどね
プシュー!3匹、終り
宝箱:罠:転移
「うーん、転移だって」
コロコロ
「転移かあ、失敗したら壁の中だな!」
コロコロ
「そっかー、取り合えずそれ持ってきてよ」
「うむう」
「空間魔法の巻物」
「うわお!」
「ひゅー!」
ネコなのに口笛だ、と?
「リンが使え」
「え?、いいの」
「うむ、空間魔法は攻撃系が無いだろ?」
そうですね
空間魔法取得!
「えと、アンロック?」
宝箱が簡単に開く
「?巻物」「?指輪」
なんか拍子抜けだね、鑑定
「光魔法の巻物」「ミスリルの指輪」
「おー、凄いね!」
「うむ、当たりだな!」
クロに光魔法の巻物を使う
光魔法取得!
「これでリンを回復できるな!」
クロがすりすりしてくる、うん、お願いね?
またレベルが上がっている、さっきのスライム相当強かったのかな?
「さすがに疲れたね」
「うむ、いい汗をかいたぜ!」
「えー、クロ汗臭いー」
「むぅ、我は汗などかかん!」
スライムの迷宮:外
ボスが到着した、後ろにひっそりと黒いローブの男が佇んでいる
あいつが呪縛か、先日も凄腕の暗殺部隊を1人で退けたらしい
どんなスキルを使うのか、気味の悪いやつだ
「どうなっている?」
ボスが聞いてくる、あいつらの事は報告しないほうがいいな
「今、迷宮に潜っています、相当時間も経ってますし、そろそろかと」
迷宮内部であいつらに壊されていなければ、だけどな
「そうか、護衛はどこにいるか確認したのか?」
ああ、そういえばそんな話もあったな
「近くにはいませんでした、時間になったら迎えに来るのでは、と」
適当に話をでっち上げる、面倒くさい
「護衛が来た場合はお願いします、呪縛殿」
「ああ」
暗いやつだ、夜の営みもねちねちした感じだろうな、気持ち悪い
少し離れた場所の地面が輝きだす
「来るぞ!」
それぞれが、持ち場に着く
まったく、何でこんなくだらない事に付き合わねばならんのか
領主の依頼なので断れなかったが、気乗りがしない、、来たようだ
緋色のローブを着た少女が姿を現す、肩に何か生き物が乗っている
「!!!」
宮廷魔術師の正式兵装、しかもあの紋章は、行方不明の高弟のでは!
肩の生物と話している?
まさか、召喚された勇者の中に居た召喚魔術持ちか!!!
どういうことだ、いや、そんな事は後でいい
事情を知っている少女が目の前にいるのだ、あれに聞けばいい
「やあ!」
誠実そうな青年が声をかけてくる
「あ、どうも、こんにちは」
なんだっけ?、なんか忘れている気がする
(クロ、なんかあった気がするんだけど、なんだっけ?)
(ん?、肉串だな!)
(え?、そんな約束したっけ)
(したぞ!、帰りに肉串くれるって!)
(そうだったっけ?)
「ねえ?」
おっと、この人の事忘れてた
「あ、はい、なんでしょう?」
「俺たちの奴隷になってよ?」
誠実そうな顔が、下卑た笑いに変わる、前後左右から男達が出てくる
「すげー美人じゃねーか」
「子供じゃねーか!」
「それがいいんだろ!」
「こいつは綺麗なままで売るから、汚す事はゆるさないぞ?」
なんか、偉そうな人が最後に出てくる、雑魚ボス?
(!!!)
ぴこーんと閃く
(!!!)
クロ君も閃いたみたいだ
「思い出した、待ち伏せだあ」
(肉串10本だ!)
え?、なにそれ、閃いたの肉串の数なの?
「なんだ?、俺達のこと知っていたのか?」
下品な笑いを浮かべている青年が聞いてくる
(クロ、何人いるかわかる?)
(よん?)
(ノウキンめ!)
(てれてれ)
「怖くて声も出ねーのか?、嬢ちゃんよ」
「ひひひ、漏らしてんじゃねーか?」
「俺が拭いてやるよ、げへへ」
「ボス、少しくらいいたぶってもいいっすよね?」
「チッ!、処女のままならいいぞ、俺が最初だがな、がははは」
(生き残りに逃げられると面倒だから、この辺一帯攻撃しようか)
(うむ、空爆だな!)
まあ、そうだね
黒いローブを着た男の人が前に出て来る
「呪縛殿?」
なにそれ、呪縛殿ってなんか変な名前だね
(ダサいな!)
鑑定してみると、「闇魔法:麻痺」があった、あと土魔法2
(麻痺持ってるから、呪縛殿みたいよ?)
(ぷぷぷ、ダサいな!)
「嬲り者にするのはかまわないが、装備は無傷で確保したい」
(クロ君、彼なんか、大物みたいだよ!)
(じゃあ、ちゃんと乗りに合わせてやるのだ!)
「あ、あの!」
勇気を出して話しかけてみる
「ああ、怯えないでいいぞ、死にはしない、、取り合えず、動くな」
闇魔法:麻痺レジスト!
(えっと、痺れた振りしたほうがいいのかな?)
(女優リンの出番だな!)
「あ、動けない!」
痺れた振りをしてゆっくり倒れる
「フフフ、そのローブもらうぞ」
近づいてくる、え、やだ手をわきわきしてて、やなんだけど
「下郎が、リンに触っていいのは我だけだ!」
もー、クロったら、てれてれ
「な、に、その使い魔しゃべれるのか?」
「火の矢(爆炎)!」
宙に小さな火の矢が一本出現する、ちょっとー、この距離でそれは
「魔法までつかえるのか!、しかし貧弱な火の矢だな」
ひゃー、この人全然わかっていない、もしかして魔力量見れないの?
水の壁!、水の壁!、水の壁!、水の壁!
ふよふよと飛んでいく小さな火の矢
「フッ!」
不適に笑って黒いローブで受ける、呪縛さん
ズガガガアアアアァァァン!
「うひー!」
「にょわー!」
至近距離で凄まじい爆発が起きる、なんでクロも驚いてんのさー?
その日、スライムの迷宮がこの世から姿を消した
「クロのバカー、迷宮まで吹き飛んじゃったじゃんか!」
「むきゅー!」
MP0でのびているネコ、しょうがないなあ、撫でてあげる
ごろごろ、気持ちよさそうに喉を鳴らし寝息を立て始める
スラム街、とある場所:
「クソッ!、なんだあの化け物は」
誠実さのかけらも無い顔の青年が呟く
「ボスも死んじまうし、これからどうするか」
今あるのは、あの化け物じみた少女の情報だけだ、呪縛の話しぶりで
宮廷魔術師関係の何かに関わっているらしい
「どこかに、売るか、、」
取り合えず、そうだな、チッまだ耳鳴りがする、なんなんだあれは
耳を軽く叩く、なんだ、ずれた?、なにが
「あれ?」
首から頭が滑り落ちる
「これで最後かな」
茶色いローブの子供が呟く、小さな黒い相棒は珍しく宿で爆睡中だ
水の壁の後方にいた者達に糸をつけておいた、3人生き残っていたが
今の元誠実そうな青年で最後だ
夜の闇の隙間から、茶色いローブ姿の子供が吐き出される
地理に詳しくないのだろうか、きょろきょろと周りを見回し
大きな建物を見つけ行き先を決めたようだ、とことこと歩き出す
闇から生まれた珍客に目を向けていた泥酔者達
既に姿の見えなくなったそれが現実か幻かの論議を始めるが
暫くするとぬるくなった酒をあおり、別の取りとめもない話を始める
--------------------------------------------------------------------
名前:楠木 凛 種族:人族 性別:女 年齢:16
レベル:5(2up)
HP:60/60(20up) MP:220/220(40up)
STR:55(20up) VIT:45(20up) DEX:55(20up)
MND:45(20up) INT:190(40up)
スキル:(特殊)言語翻訳、アイテムボックス、鑑定
(技) 罠解除1
(魔法)召喚魔法(式神)、空間魔法1(new)
水魔法2(1up)、光魔法2
装備:普通の服
緋色のローブ:MP20、INT10
素早さの靴:DEX10
魔力の腕輪:MP20
力の腕輪:STR10
金貨:180
使い魔:クロ
スキル:火魔法2、風魔法2(1up)、光魔法1(new)
--------------------------------------------------------------------
次は、みんなの期待の星閑話フジワラ、かも




