七十二話 王様が来た!
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修正致しました。
アルディリアと陛下を見つけた父上は、一人で二人のいる門まで赴いた。
私とアードラーはその様子を屋敷の入り口扉から、固唾を呑んで見守る。
母上は玄関ホールで佇んでいる。
特に覗き見るような事はしていない。
それは父上に任せておけば安心、という信頼感からなのか、淑女としての立ち居振る舞いなのかわからないが。
少なくとも、門前が気になる私には父上への信頼感も淑女としての心構えも足りないという事だ。
父上が近付くと、陛下の近くにいた兵士が前に立つ。
兵士は、全身をフルプレートで固めていた。
これから戦場へ赴くのだ、という感じのフル装備である。
ただの貴族家を囲うには過剰な装備だ。
だが、陛下が一言口にすると、兵士は道を開けた。
陛下と父上が対面する。
ここからは声が一切聞こえないが、二人とも特に言い争うでもなく対話している。
特に、陛下はずっと笑顔だ。
そのせいか、和やかに話しているようにも見えた。
父上が予想した通り、王様はこちらとの交渉を望んでいるのかもしれない。
王様というものは、本来フットワークの軽い立場の人間ではない。
何かしらの問題があったとしても、部下に任せて自分はどっしり構えている物だ。
それは怠慢ではなく、立場の重みを知らしめる意味もある。
そして滅多に動かないからこそ、自ら動いた時の価値は大きくなるのだ。
だから陛下が自らここへ赴いたという事は、それだけビッテンフェルト家を重んじているという事であり、なおかつ交戦の意思はないという意思表示でもあった。
そしてそんな譲歩をされてしまえば、父上としても応じざるを得なかった。
しかし、何について交渉をしたいのかはわからない。
ただ、自分の身を晒しているのだから、無体な事を言うつもりはないだろう。
もし、父上に「娘を引き渡せ」なんて言えば、一瞬でミンチにされる可能性もあるのだ。
怒りを買うような事は言えないだろう。
しばらくして、陛下の隣にいたアルディリアへ父上が話しかけた。
アルディリアは一つ頷き、一人で屋敷の方へ歩いてきた。
扉を開けて出迎える。
「アルディリア」
「クロエ! 緊張したよーっ!」
そりゃあ、王様の隣に立たされたら緊張するよ。
何か粗相があったら打ち首にされるかもしれないんだもの。
「大変だったね。でも、何で王様の隣にいたの?」
「それは、ビッテンフェルト家との橋渡しになってほしいって頼まれたからで……」
「橋渡し?」
「うん。僕がいた方が、話を聞いてくれるんじゃないかって」
言われて、私は門の前で可愛らしく手を振るアルディリアを思い出した。
あれが橋渡し、か……。
確かにあれがあったから私が気付いたわけだけれど、正直に言えば王様が一人でやっていても父上が気付いて出て行ったのでは無いだろうか?
実は本当にもしもの時の人質に利用されたんじゃ……。
「僕もすぐにここへ向かおうと思ったんだけど。講堂から出る前に拘束されちゃったんだ」
「ごめんね。私が王子に不敬を働いたせいだね」
「僕も、アードラーが悪く言われて、ちょっと腹が立ってたからむしろすっきりしたよ」
アルディリアがアードラーを見る。
アードラーは顔をそらした。
「あなたに心配される謂れはないわ」
もう、ツンツンしちゃってぇ。
私もう気付いちゃってるんだぞ。
アルディリアの事、好きなんでしょ?
私を気にせずデレデレしちゃっていいんだぞ。
「それでも、ちょっとやりすぎだったかもしれないね。王子の足を折るなんて」
「ん?」
「あれ? わざとじゃないの? 王子の足の骨、折れてたみたいだよ。白色ですぐ治ったけど」
脛を蹴った時か。
手加減はしたつもりだったけれど、思った以上に力が入っていたみたいだ。
「それより、陛下がどうして自ら出向いたのか知っているかしら?」
アードラーがアルディリアに訊ねる。
「それはわかってるよ。僕がここに来たのは、先に伝えておくためだからね」
「何なの?」
「陛下は謝罪のためにお越しくださったんだよ」
「謝罪って……アードラーに?」
「というよりも、二人に、かな。今回の王子の一件、陛下は自分に非があるとお考えのようだよ。その謝罪をしたいみたいだ」
それが本当だったら、えらい事じゃないか。
王様自らが家臣へ会いに行く事態は歴史を紐解けばいくつか事例も見られる。
けど、謝罪のために足を運ぶというのは前代未聞ではないだろうか。
後世の歴史家達が好みそうな大事件である。
「だから、二人とも着替えてきた方がいいと思うよ。これから、直接会う事になると思うから」
「え、そうなの!」
よく見れば、アルディリアは学園での服ではなく礼装を着ていた。
対して私達は、学園からずっと同じ服装だ。
私はへそを出したラフスタイル。
アードラーは登校用の地味目な、それでもゴージャス感が強い赤のドレス。
「うん。準備できるまで、ビッテンフェルト卿と話しでもして待つって言ってた」
今話してる内容って雑談なんだ。
「どうしましょう、クロエ。私、衣装が無いわ」
「私の貸そうか?」
「合わないと思うのだけど……」
「なら、私が貸しましょう。まだマシなはずです」
母上が申し出てくれた。
「お願いします」
そうして私は礼装の黒ドレスに着替え、アードラーも母上から借りた黒ドレスに着替えた。
少しだけ丈が長かったが、裾上げしてリボンをベルト代わりに巻く事でなんとか誤魔化した。
黒いアードラーって結構レアだな。
そういえば、格闘ゲームのカラー変更で黒ドレスがあったっけ。
その代わり、髪の毛が赤くなるんだよね。
赤髪でツンデレか……。
うるさいうるさいうるさーいっ! とか言いそうだなぁ……。
準備を整えて待っていると、父上が屋敷へ戻ってきた。
その後ろには、陛下を伴っている。
二人が、玄関ホールに足を踏み入れる。
意外な事に、陛下は護衛の人間を連れてきていなかった。
誠意を示したという事なんだろうが、敵に回るかもしれない相手を前にすごい胆力だ。
しかしこうして間近で見ると、リオン王子に顔立ちがよく似ている。
どこかで見た気がしたのは、そのためだろう。
ただ、表情の印象はかなり違う。
リオン王子の顔は堅苦しい感じがするけど、王様の顔つきは柔和な印象がある。
というより何かチャラい。
なのに威厳がちゃんと備わっているという、不思議な人物だった。
王様というより、キングと呼びたくなる感じの人だ。
アードラーが跪き、臣下の礼を取った。
私と母上も同じように跪く。
だが、父上だけは跪かなかった。
いいの?
と父上に視線を送る。
すると、父上が口を開いた。
「王よ。さっきも話した通り、今の私は臣下では無い。態度は改めぬぞ。まだ留まるかどうか、決めかねているのでな」
「わかっている。そなたの今後は、私の誠意が伝わるかどうか、それ次第なのだろう?」
父上は頷いた。
選択は私達に任せる、という事か。
臣下の礼を取らなかったのは、私達に選択させるためかな。
謝罪を受け入れるも拒否するも、どっちを選んでも尊重してくれるという意思表示かもしれない。
「そなたらも立ったままでよいぞ。何せ、今回は対等な相手としてそなたらと会いに来たのだ」
「よろしいのですか?」
私は訊ね返した。
「うむ。他の者は誰も見ておらぬからな。取り繕う事もあるまい」
お言葉に甘え、私は立ち上がる。
他の面々も立ち上がった。
陛下は満足げに頷く。
私を見た。
笑顔を向けてくれる。
「そなたがクロエ嬢か……。噂は聞いておるが、こうして会うのは初めてだな。こうも、魅力的な娘に甘えられれば、確かに見境なく自慢したくもなろうな。ハッハッハ」
この口ぶり……っ!
知っているなっ!
まさか、国のトップにまで私の痴態が知れ渡っているとは……。
父上……っ!
この屈辱の代償は高くつくぞ!
色々片付いたら、また孤独に強くしてもらうがいい!
「ああ、もちろん自由に話しても構わんぞ。今だけはどのような言葉も許されよう」
「恐れ入ります……」
「しかしそなた……なかなかの魔力があるな」
「見ただけでわかるのですか?」
「ん、ああ、王であるからな」
すごいな、王様。
「これはすごい。ひきつけられる」
どこ見てるんですか? 王様。
「王よ、そろそろ本題に入ってはどうだ?」
父上が言う。
ちょっとだけ声が刺々しい。
「うむ、そうだな」
不意に、陛下は笑みを消した。
真面目な表情を作る。
「クロエ嬢。此度の事、本当に申し訳なかった。アードラー嬢、そなたにも今までの事を含め、申し訳ない事をした。謝罪する」
陛下は、私とアードラーを前に深く頭を下げた。
王の頭は軽々しく下げられるものではない。
少なくとも、貴族の令嬢へ対して向けるには過ぎた物だ。
それでも頭を下げてくださったという事は、それだけ事態を重く見てくれているという事だろうか。
「恐れ多い事です。ですが、陛下に何の責がありましょうか? もちろん、王子にも責はございません。この度のことは、私の不徳が招いた事と存じております」
アードラーが答える。
陛下はその答えに苦笑した。
「実に、フェルディウス家の人間らしい答えだ。だがな、その責の無いはずの行いに、怒りを覚えた人間がいるのだぞ?」
陛下が答えると、アードラーは私を見た。
そりゃあ、怒るよ。
友達が酷い目に合わされたら。
悪役令嬢にだって友情はあるんだ!
「それも、王家に逆らっても良いと思う程の怒りを友のために懐いたのだ。誰にでもできる事ではない。良い友に恵まれたな、アードラー嬢」
「……はい」
アードラーが頬をかすかに染めて答える。
私も持ち上げられてちょっと照れる。
考えなしに感情のままに行動しただけだよ。
ただのリリカルだ。
魔法豪傑リリカル☆クロエだよ。
「それに責ならある。何故なら私は、アードラー嬢がリオンから軽んじられているのを知りながら、黙認してきたのだからな」
え、そうなの?
「何故そんな事を?」
私は訊ねる。少しだけ声が低くなった。
「すまぬな。
私は少し、リオンに期待し過ぎていたのだ……。
私の息子ならば、いつかは己の間違いに気づくのでは無いか、そう思って見守るつもりだった。
だから、国衛院にも王子の行いには静観するよう申し付けていた。
しかし、私は親の欲目でリオンを見誤っていたらしい。
そのせいで、そなたらには不快な思いをさせてしまった。申し訳ない」
陛下はもう一度、改めてアードラーへ頭を下げる。
「いえ、顔をお上げください。恐れ多い事です。そのお気持ち、私には過ぎた物です」
アードラーが答える。
「フェルディウス家が妄信にも似た忠義を示すのは、王が絶対的に正しい判断を下すと信頼しているからだ。だからこそ、あらゆる面で王族へ尽くそうとする。私は王としてその忠義には報いねばならん。そして、今回の正しい判断はリオンを断ずる事であろう」
陛下は言い切った。
王子に処分を下すつもりだ、と。
陛下は私の方を見る。
「本来なら、私ではなく真っ先にリオンから謝罪させるべきなのだがな。それは別の機会という事にしてくれ」
「恐れ入ります」
「明日にでも関係者一同を集めて、その際にリオンからも謝罪させる。その時に、リオンへの処分も下そう。無論、追放処分も取り消し、クロエ嬢の不敬もなかった事にしよう。それで、許してくれるだろうか? 謝罪を受け取ってくれるだろうか?」
私は、アードラーを見る。
丁度、アードラーも私の方を見た。
顔を見合わせる。
どうしようか?
きっと、父上はどちらを選んでも尊重してくれる。
王様が私達の国外退去を許してくれるかはわからないが、たとえそうなっても王様を人質にして囲みを突破しそうである。
「アードラーに任せるよ。私はアードラーが辛い目に合わなければ、どっちでもいいんだ」
「……そう。わかったわ」
アードラーは深く息を吐き、陛下の前に一歩出た。
「陛下。恐れながら、私、アードラー・フェルディウスは今回の謝罪を受け入れようと思います」
アードラーの応答に、陛下は笑みを作った。
「ありがとう、アードラー嬢。感謝する」
「身に余る事です」
よかった……。
アードラーの追放処分がなくなった。
私達も国を出て行かなくて済んだ。
これからも一緒に、ここでアードラーと過ごせるんだ。
覚悟は決めていたつもりだったけれど、やっぱり私にはここに居たいという気持ちもあったんだな。
そう、実感する。
でも、ちょっと気になる事があった。
せっかく、自由に話してもいいと言ってくれているのだ。
この疑問をぶつけてみよう。
「あの、陛下」
「何だ? クロエ嬢」
「間違っていたら申し訳ないのですけど……。私の胸と会話するの、やめてくれません?」
さっきから気になっていたのだが、王様は私と話をする時はずっと私の顔を見ずにちょっと下を見ていた気がするのだ。
「いやぁ、すまんすまん。わざとじゃないんだ。そなたを見ているとつい、視線が引き寄せられてなぁ」
特に言い訳するわけでもなく、王様は朗らかに笑いながら謝った。
とても堂々としている。
やはり、こういう人間でなければ王にはなれないのだろうか……。
「フカールエル家の令嬢の包容力に満ちたものもなかなかだが、クロエ嬢の重力に屈しない力強い――」
「クロエ。今からでも遅くない。王を人質にとって逃げないか?」
父上が提案する。
それもいいかもしれませんね。
「待て待て、冗談だ。ビッテンフェルト! 落ち着け!」
陛下は必死になって父上を宥めた。
と、これも気になっていた事だが、もっと気になるのは別の事だ。
「陛下。もう一つよろしいですか?」
「なんだね?」
「私が国を出ると言わなければ、陛下はアードラーを引き止めましたか?」
「ほう……」
私が問うと、陛下は目を細めて私を見た。
胸ではなく、ちゃんと視線を合わせる。
その視線はまるで、私を品定めしているかのようだった。
「何故そう思う?」
最初におかしいと思ったのは、ゲームの展開を思い出したからだ。
陛下は、王子の行いを間違いだと思って謝罪しに来た。
けれど、ゲームではそんなイベントなどない。
ならば、王が謝罪を決心したのはアードラーの国外追放が理由ではないのではないか、と思ったのだ。
となれば、残る理由は一つだけだ。
今現在、ゲームではありえなかった要素は一つ。
私が国を出ると宣言した事に他ならない。
そして、何故私が国を出ると陛下が動くのか考え、思いついたのは一つの理由だ。
「ビッテンフェルト家が国を出ると、隣国……サハスラータへの抑止力が無くなってしまうから……でしょうか」
私が答えると、陛下は満足そうに笑う。
「慧眼だ。そなたはやはり、闘技だけではないらしいな」
それは、肯定の言葉だった。
つまり、私の考えは正しいという事だ。
「確かに、そういった理由もある。そなたが出て行けば、必然的にその父親である卿も国を出るだろうからな。そなたが出て行くと言わなければ、私は確かにアードラー嬢を引き留めなかっただろう」
悪びれる事もなく、王は言い切った。
私は思わず、陛下を睨みつけた。
しかし陛下は笑みを深め、言葉を続けた。
「だが、それはアードラー嬢の事を思っての事でもある」
「どういう意味ですか?」
「私が、アードラー嬢の心根を知っていたからだ」
それは意外な答えだった。
両親には相手にされず、悩みを話す相手もいなかったはずなのに、どうして知っているんだろうか?
まさか、あの校舎裏のリスが?
ならその裏にはアルディリアが……。
……多分、普通に考えれば国衛院だろうな。
「アードラー嬢が人間関係に悩みを持っている事は知っていた。
その理由が、本人ではどうする事もできない心の問題である事も、な。
友も持てず、婚約者であるリオンからも遠ざけれていた。実の両親すら、味方となってはくれない。
そんな彼女が、このまま国へ残り続けたとしても心苦しいだけだ。私はそう思ったのだ」
「だから、国の外へ逃そうと思ったのですか?」
「うむ。実の所、西方の友好国へは話を通してあったのだ。人を一人預かってほしいとな。
諸々の資金もこちらで手配する予定だった。そうして、今度こそは窮屈さの無い自分だけの人生を探して欲しいと思っていたのだ」
そう語る陛下に、アードラーが口を開く。
「そう……なのですか」
「息子の不始末ゆえな。それくらいの事はさせてもらわねばな。もちろん、意思確認はするつもりだったぞ? どう思う、アードラー嬢? そなたが望むなら、今からでもそのように取り計らうぞ」
王様はアードラーへ向いて訊ねる。
「きっと少し前の私なら、陛下のお心遣いに甘えていたでしょう。でも、今は微塵もそんな事は考えていません」
「ならば良い。さしでがましい事だったか」
「いいえ、この身を慮っていただいた事、望外の喜びでございます」
それから、明日の事の打ち合わせをして、陛下は帰っていった。
父上はまた陛下への忠誠を誓い、屋敷を囲んでいた兵士達も引き上げていった。
そして後には、私達だけが残った。
「終わったのですよね?」
「はい。母上」
「物足りない事だがな」
私と父上が答えると、母上は安堵の溜息を漏らした。
「なら、休ませてもらいます。少し、疲れました」
母上が言って、二階の寝室へ向かう。
「私も後で向かう。それで、お前達はどうするのだ?」
父上が私とアルディリアとアードラーに向けて訊ねる。
「夜も更けてきた。泊まっていってはどうだ?」
「だってさ? どうする?」
私は二人に答えを促す。
「お言葉に甘えさせていただきます」
先に答えたのはアードラーだった。
丁寧にお辞儀する。
「じゃあ、僕も泊まっていきます」
アルディリアも返事をする。
「了解した。家の方にはこちらから連絡しておく」
「「お願いします」」
父上はそう言うと、メイドに各家へ連絡係を向かわせるよう伝え、二階へ上がった。
「じゃあ、三人とも私の部屋でいい?」
「いや、それはまずいよ!」
アルディリアが言う。
「何で?」
「僕、男の子だよ?」
そうだったね。
「じゃあ、客室だね。アードラーは?」
「私も客室でいいわ。少し惜しいけれど。心配してもらったくらいの義理は果たすわよ」
そう言って、アードラーも客室の方へ歩いていった。
どういう意味だろう?
それから残された私達もそれぞれ部屋に向かい、その日はすぐに眠った。
しかし……。
陛下の話が本当なら、ゲームの世界でもアードラーは西方の友好国で暮らす事になったんだろうか?
私が何もしなくても、アードラーは不幸にはならなかったのだろうか?
幸せになれたんだろうか?
いや……。
ちょっと失礼なのだが、私にはアードラーがこの国の外で別の人生を歩んだとしても一人ぼっちで過ごす想像しかできなかった。
だから、心から思うのだ。
この世界に私がいて、本当に良かった、と。
私がそばにいる限り、彼女には寂しい思いはさせないつもりだからね。
リリカルとは、叙情的、心のままに。などの意味があるそうです。
戦記ものとかの豪傑ってだいたいリリカルですよね。




