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『動き出す時間』

「アンタ、正体バレすぎじゃない? あと、ソフィエル以外の熾天使が全員集合なんて聞いてないわよ?」

「あはは、サレヴィアが魔界に帰ってからいろいろありすぎて大変だったよ」


 ルーワカが意識を取り戻すまで、私たちは自由におしゃべりをしていた。

 240年前に会ったこともあり、人間界で私と戦闘経験のあるエーテルノとサレヴィアは会話が盛り上がっていた。


「あん時はマジで驚いたですよ。人間界にまさか熾天使カレイアが現れるなんて。ハレスの命令で人類皆殺しに来ているのなら理解できるですが、信じられねえことにのんびりと冒険者生活を過ごしてやがりますから」

「ホントよ、ラスボスがうろちょろしないでほしいわよね。アタシも選択を間違っていたら焼き殺されていたわ」

「私と氷娘で被害者の会を設立するですよ」


 握手を交わし、エーテルノとサレヴィアが謎の会を設立しようとしていると、アルンフィードが話に入ってくる。


「設立メンバーにボクも混ぜてくんない。ボクなんか聖槍を3発も撃たれたんだよ。怖すぎて気絶しちゃったよ」

「ダメに決まってんじゃねえですか。私とサツキとアメルを殺そうとしたんですから、殺されなかっただけでもありがたいと思うですよ、このちょんぎり娘」

「ぐすん」


 入会を断られ、泣いてしまうアルンフィード。


「ギルドメンバーを殺されかけたのに、アンタよくアルンフィードを殺さなかったわね」

「私は優しいからね」

「ウソね。アンタのことだから魔王様に借りでも作ろうとしているんじゃないの」

「あはは」

「はあ、そんなことだろうと思ったわよ」


 笑みを浮かべる私を見て――

 サレヴィアが溜め息を吐いた時、アメルが声を上げる。


「ルーワカさんが起きた!!」


 アメルの声が響くと同時、全員の視線がルーワカに集まる。


「ルーワカ様!!」

「ルカ姉!!」

「ここは……? あれ……? サレヴィアちゃん……? アルンフィードちゃん……?」


 半身を起こし、部屋を見渡す。

 ルーワカは状況を理解できないのか、ポカンと口を開けている。


「ルーワカ久しぶり。ルヴィエラにこっぴどくやられたようだね」

「えっと、あなたは……その声、銀髪……なんとなく見た目がカレイアちゃんに似ているけれど……」

「あはは、ルカ姉ったら寝ぼけてない? どこからどう見てもカレイアじゃん?」

「カレイア……ちゃん!? 見た目と雰囲気変わりすぎじゃない!?」


 ベッドから飛び起きると、私をペタペタと触ってくる

 そうか、ルーワカは私と会ったことがなかったか。最後に戦ったのは3界戦争の最終局面。エンデヴェーク決戦の時。確かにあの時は私じゃなかった。


「話は後だよ。魔界やばいんでしょ」

「そうだったわ!! 魔王様とアルバティンちゃんが危ないわ!! 今すぐ戻ってあげないと!!」

「魔界の門がどこにあるか知っているの?」

「そんなもの探さなくても、魔力を解放して知らせてあげればいいの。あなたのお姉ちゃんが復活しましたって。迎えに来てくれるから」

「なるほど、魔力圧で……」


 なるほど、そういうことか。

 私はこくこく頷く。


「いや、ルカ姉なにいってんの……? ここから魔界までどれだけ距離があると……?」

「さてさて、お姉ちゃん頑張っちゃうぞ~」

「ルカ姉――」


 驚愕の表情を浮かべるアルンフィードを気にすることなく、ルーワカは碧色の目をぱっちりと開ける。


 ――そして。


「これくらいで届くかしら?」


 魔界の序列2位――『時間』ルーワカ。

 魔力解放。


「ちょっ……」

「えげつねえですよ、まったく……」

「ルーワカ様なんだから。これくらい当然よ」


 3秒だけ放たれた、凄まじい魔力圧。

 アルンフィード、エーテルノ、サレヴィアが反応する。長時間放ち続ければ、人間界に影響が出てしまうだろう。


「こ、れは……」

「サツキちゃん!!」


 意識が飛びかけたのか、壁に手をつくサツキ。

 サツキの変化に気づいたのか、アメルは急いで駆け寄っていく。


 ――そのときだった。


「ルーワカ、復活遅い」


 何の前触れもなく、部屋の中心に現れた白黒ツートーン髪の少女。金色の目。黒いリボンカチューシャ。魔界の序列3位――『空間』アルバティンである。


「心配かけてごめんね。ベッドで寝ている子以外、全員魔界へお願いね。ちなみに、そこにいる可愛い銀髪ちゃんがカレイアちゃんよ」

「うん……え゛っ」


 私を見た瞬間、踏み潰されたカエルのような声を出すアルバティン。


「どうも」

「エンデヴェークの時と姿がまるっきり違う」

「あの時はいろいろあったからね。気にしないでいいよ。ここに君がいるってことは、アズリオン1人で戦っているんでしょ。急がないといけないんじゃないの」


 私に言われ――

 アルバティンはこくりと頷くと、私たちの足元に白色の魔法陣を顕現させる。


「魔王様とルヴィエラが戦っているところにそのまま行くのは危ないから、とりあえず魔王城に転移させる。それから、私とルーワカとカレイアの3人で魔王様を助けに行く」

「お願い」


 私が頷くと同時、この部屋からフローラ以外の気配が消えるのだった。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!!


ルーワカ復活。

カレイアの姿を見た時、ルーワカとアルバティンは凄く驚いているようですが。


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これからもよろしくお願いします!!

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