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『封絶牢獄の門番』

「無理ゲー攻略を始めるですよ!!」


 エーテルノの掛け声で、熾天使カレイア攻略戦が開始された。


「全員まとめて空間転移できるのは後1回だけだから、なるべくバラバラになって戦うようにして。1人ずつならまだまだいけるから多少は無理していいよ。限界が近くなったら言う」

「「「了解!!」」」


 ラードニア、アルンフィード、アメルの3人は、カレイアの隙を見つけるために攻撃は仕掛けずに回避に専念する。残りの者たちはカレイアに『神銀の加護』を使わせるためにただひたすらに攻撃を仕掛ける。


「まずは、全身を纏う焔を消さなければ。私の世界魔法とルーワカの時間魔法が通らん」

「そうなると、僕がまたリアスの権能を使うしかないね」

「先程の一撃で、カレイアは警戒しているだろうな。次は守らず躱してきそうだ。距離を詰められないように気を付けろ」


 ルフィアは任せておけと言わんばかりにウインクすると、天高く舞い上がりカレイアに向かって両手を構える。


「力を貸してくれ、水神リアス」


 魔界の空に現れる大海。

 カレイアは無表情のまま、銀色の焔で生成された翼をふりふりと揺らす。


「空が飛べるくらいにはなってきましたか」


 カレイアの姿が、リアスの水によりルフィアの視界から消える。

 その瞬間、カレイアが翼を広げる。


「手ごたえがない……」

「まずは貴方からです。熾天使ルフィア」


 超高速飛行にて、超広範囲の水を容易く躱すカレイア。

 ただ躱すだけでなく、距離も詰める。


「こ、この速度……」

「熾天使を殺すことには気が引けますが、ワタシに刃を向けたのです。死んでいただきます」


 銀色の焔を纏わせた聖槍アルジェーレを構え、ルフィアを仕留めに掛かる。


「くっ、力を貸してくれ、嵐神ウェディア」

「リアスの水に続いて、ウェディアの風ですか。見ていて飽きないですね。力比べと行きましょう――『神銀ノ天舞しんぎんのてんぶ』」

「く、くうぅぅぅぅぅ!!!!」


 竜巻同士がぶつかりあう。


「ウェディアの風は、こんなものではありませんよ」

「まず、い……竜巻もろとも燃やされ、る……」

「まずは1体」


 銀色の焔で生成された巨大竜巻が、ルフィアごとウェディアの竜巻を飲み込んだ。

 そう、思われたが。


「『凍星無限とうせいむげん』」

「『超巨大重力弾ちょうきょだいじゅうりょくだん』」


 カレイアにダメージを与えることのできる唯一の存在であるルフィアを今ここで殺されるわけにはいかない。サレヴィアとエーテルノが大技を繰り出した。


「うるさいですね」


 無限の氷塊。超巨大な重力の塊。

 国すらも簡単に滅ぼしてしまうほどの威力を持った2人の魔法を、溜め息を吐きながら燃やし尽くしてしまうカレイア。


 ――しかし。


「マズいね、調子を取り戻してきてる」

「はあっはあっ、ふうううぅぅ……たす、かったぁ……ありがとう」


 エーテルノとサレヴィアの魔法、アルバティンの空間転移によりギリギリのところで助けられたルフィア。安心したのか、ふうっと息を吐く。


「空を飛べるようになるのはもう少し後だと思っていたけど……早く決着つけないと手が付けられなくなる」

「今でも充分に手が付けられないけどね。しかし、カレイアと敵対してみて分かった。なんだアレは。触れるだけで即死とかおかしいだろう」

「今更言う?」


 ルフィアのことを、呆れた表情で見つめるアルバティン。


「一瞬だけでいいの。銀色の焔を消すことができたら私の時間魔法でなんとかできるのだけど」

「その一瞬が難しい。焔に対して有利なリアスの権能ですら効かないのだから。リアスでもウェディアでもなく、もっと上位の……主神級の権能が使えれば」


 魔界の最高戦力でありながら、カレイアに対して成す術の無いことに悔しさを覚えるルーワカとアズリオン。


「……私がやるしかない」


 ぽつりと呟いたのは、アメルだった。


「アメ――」

「ルーワカちゃん、アズリオンちゃん、一瞬だけでいいんだよね。一瞬だけカレンの焔を消すことができたらいいんだよね」


 真剣な表情を浮かべるアメル。


「ええ、私と魔王様でカレイアちゃんを無力化できる」

「絶対?」

「貴様、何を考えている」


 アメルの発言に、アズリオンが怪訝な表情を浮かべる。


「私の血筋って少しだけ変わってて。生まれる子はなぜか契約魔法の使い手になっちゃうんだよね」

「天使とか悪魔と違って、人間とドラゴンには遺伝とかいうものがあるから珍しくはねえですよ」

「契約魔法は契約魔法なんだけど、私たちクラウィス家の契約魔法は他の契約魔法と少し違うんだ」

「言っている意味がわかんねえです」

「一般的な契約魔法って、服従させた魔物と契約を交わして使い魔にするんだよね。でも、私たちクラウィス家の契約魔法は少し違ってて」

「じれってえですね。今更驚かねえから早く言うですよ」


 エーテルノに怒られ、アメルは微笑を浮かべる。

 そして、口を開く。


「クラウィス家の長女、私の身体には異世界の扉を開くための鍵が宿っているんだって。異世界の名前はなんだったか……思い出した、タルタロス。封絶牢獄タルタロス。世界を作った神様が敵を封じ込めるために生み出した牢獄。私たちクラウィス家の契約魔法は、封絶牢獄から神様の敵を呼び出すんだ」

「「「なっ……」」」


 アメルの発言に、この場にいる全員が驚きを隠すことができなかった。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!!


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これからもよろしくお願いします!!

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