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『最強の熾天使』

「「「……」」」


 1体のルヴィエラが消滅したことで、この場にいる全員が言葉を失ってしまう。


「封印の影響でしょうか。魔力の操作が上手くいきませんね。悲鳴を上げる時間を与えてしまうとは」


 右手を閉じたり広げたりしながらぶつぶつと文句を言い始めるカレイアを見て、ラードニアが呟く。


「あっれえ……? アズリオンどーゆーこと……? ルーちゃん瞬殺されちゃったんだけど……?」

「そうか、貴様はあのカレイアを見るのは初めてか」

「いやいや、カレっちじゃねえだろアレ。カレっちだけどカレっちじゃねえだろアレ。どっちかっていうとアレ」

「熾天使の魔力ではなく、神の魔力だな。その証拠として、人間どもの魔力感知が反応していない」


 最悪の事態に、もはや笑うしかないアズリオン。


「わたしが死んで、私が死にかけてくださったおかげで、ようやくワタシの封印が解けました。うふふっ、空気が美味しい」


 深呼吸するカレイア。

 カレイアの発言を聞いて、サツキがぴくりと反応する。


「聞きましたか、アメル」

「うん、わたしが死んで私が死にかけてワタシの封印が解けたって」

「カレンの中には、複数人のカレンが存在します。死んだわたしが先程のカレイア様だとするならば、死にかけた私というのはカレンということになりますね」

「うん、ややこしいけどそうなんだろうね」

「私たちの予想が当たっていれば、カレンはまだ生きているということ。カレンを元に戻す方法があるはず。アズリオン様、エンデヴェーク決戦時にカレンがこのようになった際、どのようにして元に戻ったのですか」


 サツキに質問され、アズリオンは苦笑を浮かべる。


「もう一度殺せばいい。あの時はそれで元に戻った」

「他には」

「ない」

「ええ……」


 即答するアズリオンに、困惑するサツキ。


「アズリオン、エンデヴェークの時はどうやってカレっちを殺したん?」

「カレイアの母親を名乗るイカレ破壊神が突然現れてな。反抗期の娘許さなーいとか泣き叫びながら破壊の矢をぶっぱなしてカレイアを瀕死の状態に追い込んでくれたことで、私とルーワカとアルバティンの3人でなんとか殺せた」

「まてまて、イカレ破壊神ってまさか」

「破壊神シーヴァルカだ」

「いや、なんでいるし。神界最強の破壊神がなんでいるし」

「創造神に怒られてカレイアに慰めてもらおうと捜しまわっていたらしい。しかし、断られて泣き出して破壊の矢をぶっぱなした」

「……」


 理解不能といった表情を浮かべるラードニア。


「シーヴァルカなんて必要ない。あたしが殺すから」


 魔力を解放するルヴィエラ。

 デウスノーヴァを食らい、神の魔力を手に入れたルヴィエラの本気。

 魔力量は先程までとは比べ物にならない。


「貴様、遊んでいるのは分かっていたが……まさかここまでとは、ふざけおって」

「その気になれば、いつでも瞬殺できたってわけ」

「ふん」


 にやりと笑うルヴィエラに、軽く舌打ちをするアズリオン。


「さて、あたしの仇を取らないと」


 本体を除けば、残りのルヴィエラは8体。

 8体全てが同じ魔力量。アズリオンたちからすれば絶望以外の何物でもない。


「ふむ……」

「余裕そうな笑みを浮かべていられるのも今のうちだぜ、カレイア」


 カレイアに向かって、8体のルヴィエラが一斉に劫火を撃ち出した。

 凄まじい熱量。まともにくらってしまえば骨すらも残らない。


「カレン!!」


 思わず叫んでしまうアメル。

 劫火が迫ってきているというのに、カレイアはのんびりと髪を人差し指に巻き付けていた。


「焼けてしまえ!!」

「この程度であればダメージを受けることはなさそうですが、私が綺麗に整えていた髪を焦がすわけにもいきませんね」

「はあ……?」


 カレイアは溜め息を吐くと、ゆっくりと右手を伸ばす。

 そして。


「『神銀ノ焔しんぎんのほむら』」


 カレイアの右手から撃ち出された銀色の焔。

 その焔に包み込まれた瞬間、ルヴィエラたちの劫火は消滅してしまう。


「なっ……」

「愚か者さんにはお仕置きが必要ですよね。ワタシの元へ来なさい、聖槍アルジェーレ」


 カレイアが告げると同時、聖槍アルジェーレが彼女の目の前に現れた。

 槍を握り、銀色の焔を纏わせる。


「アルバ――」

「うん、ヤバいと思って準備してた」


 聖槍アルジェーレが振るわれた瞬間、アルバティンにより魔界陣営の者たちは魔界の上空に転移していた。空を飛べない者は、空を飛べる者が抱きかかえるという形になっている。


「おかしいでしょう。軽く振っただけよね」

「これが熾天使カレイア……ボクたちとは強さの次元が違う」


 恐怖の表情を浮かべるサレヴィアとアルンフィード。

 生命の気配を感じない。カレイアの前方は焦土と化していた。元々そこにあった物体は全て焼けてしまい、跡形も残っていない。


 ――いや、1つだけあったか。


 ルヴィエラたちの死体である。

 黒焦げとなっており、ぴくりとも動かない。


「1体、逃がしてしまいましたか。封印のせいで身体が鈍っていますね」

「はあっ、はあっ、な、なにが、なにが、起こったんだ」


 最後方にいたおかげで、なんとかルヴィエラの本体だけが上空に逃げることができていた。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!!


カレイア強すぎる。

ルヴィエラを瞬殺はさすがに強すぎる。

しかし、そのカレイアを1発で瀕死状態にした破壊神シーヴァルカは凄すぎますね。


これからもよろしくお願いします!!

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[良い点] 主人公必須スキル:奥の手強化モード うーん、かっこいい
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