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極振り好きがテイマーを選んだ場合  作者: ろいらん
第2章「イワン攻略編」
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特別編「メリークリスマス 前編」

一昨日と昨日でプロットを作り、

今日の15時45分に書き上げました……。


それもこれも、一昨日にクリスマスが迫っていると気付いた私が悪い!

一昨日の私め!

 VRギアの電源を付け、頭に装着。身体はベッドへと放り出す。

 さあ、今日も今日とて、レベル上げだ。ラピス達のレベルを上げなければならない。一種の使命感に、俺は、突き動かされている……!

 目を(つむ)り、頭の上から流れる機械音と、セットしたBGMを聞き流す。このESOの世界へと行く準備時間がちょっと長くて急いでいる時なんかはイライラしてしまう。

 だが、今日は日曜日。しかも、朝から何の予定も入っていない。急ぐことなんてない、完璧な休日!

 今日でどこまでレベルを上げられるか楽しみだな!


 ~~~~~~~~~~~~~~~

 ~~~~~~~~~~~~~~~


 意識的に目を開ける。

 目をつぶっていた記憶はないが、まぶたを閉じている感覚があるので開けなければ前が見えない。

 さっきまで、ESOのタイトル画面を見てた気がするんだがな。いつの間にか寝てしまっていた感覚に襲われる。


「……」

「何だよ」

「じーー」

「俺を見詰めてるのは分かった。わざわざ口に出して言うことでもないだろ、アウィン」


 目を開けると、そこにはご機嫌ななめなアウィンの顔が広がっていた。

 いや、広がるっていうほど近くにいたわけじゃないがな。

 とりあえず、何か言いたいことがあるご様子。俺、何かしたっけ?


「何かご用でしょうか、お嬢様」

「お、お嬢様!? お兄ちゃんがわたしのことをお嬢様って!? もう一回! もう一回言ってくださ……じゃなくて! ほんとに分からないんですか!?」

「身に覚えがありませんねー、お」

「お?」

「……お嬢ちゃん」

「グレードダウンさせないでくださいっ!」


 ほんと、からかったら面白いやつだなー、アウィンは。

 ま、今はそんなことより、レベル上げだ。

 ラピスとトパーズを抱き上げて、頭と肩に乗せる。もうここが二人の定位置になってんな。


「お、に、い、ちゃんっ! まだわたしの話は終わってませんよ!」

「もういいだろ。早くお前達のレベル上げに行きたいんだが」

「レベル上げ!? 今日にですか!?」

「ん? 何かあったか?」


 誰か知り合いの誕生日ってわけでもない。ESOのイベントは敵モブを倒して武器アバターやらの素材を集める系だからレベル上げと並行させるのが効率的だ。

 あ、でも、イベントのタイトルにクリスマスって書いてんな。それこそ、俺には縁のない話。無関係だ。


 結論。


「今日はイベント素材がドロップするだけの至って普通の日曜日だろ」

「クリスマスですっ!」

「いや、だから非リアの俺には全く関係ないイベントなんだよ。てか、むしろ関わりたくない」

「わたしがいるじゃないですか!」

「よし、レベル上げ行くぞー」

「もう! 待ってください!」


 後ろから手を引っ張られるが、ATK(筋力値)に関してはアウィンよりも俺が上だ。スピードに乗っていないアウィンを引きずるぐらいはできる。


「お兄ちゃんの意地悪! 話ぐらい聞いてくださいっ!」

「話ぐらいレベル上げ中に聞けるだろ。お、ケンもいたか」

「あ、テイクもインしたんだね。昨日の公式サイト見た?」

「いや、どうせクリスマスイベントだろ。俺には関係ないし、イベント内容は一週間前に見たぞ」

「実は、昨日に追加されたんだよ。クリスマス限定イベントが」

「へー」

「もういいです! お兄ちゃんなんて知りません!」


 クリスマス限定イベントねー。ますます関わりたくないな。

 そもそも、クリスマスしたい奴はリアルでやっとけってんだ。ゲームにまでクリスマス持ち込んでんじゃねえ。


「ねえ、アウィンちゃんどうしたの?」

「気にすんな。すぐ元に戻んだろ」

「お兄ちゃんは気にしてください! 今日という今日は誤魔化されませんからね!」

「って言ってるけど?」

「大丈夫。いつもこう言ってる」


 それでも、すぐに元通りになるのがアウィン。そこら辺はAIなのか、それとも素がそんな感じなのか……。


「とりあえず、俺達はレベル上げしてくるから」

「え、クリスマス限定イベントやらないの?」

「やらねえよ。やってたまるか」

「MP増えるかもしれないのに」

「詳しく話せくださいお願いします」

「う、うん。話すから落ち着こうか」


 クリスマス万歳!


 ~~~~~~~~~~~~~~~

 ~~~~~~~~~~~~~~~


「つまり、まとめると、イベント用フィールドで異性のNPCにアタックを仕掛けまくって、好きだと言われたらプレゼントを貰える、と」

「プレゼントを開封したらランダムで一つ装備品ゲット! ってことだね。チラッと貰える装備一覧見たけどMPが増えるのもあったはずだよ」

「今、装備してるのよりもいいのか?」

「上だったはずだよ」

「なら、後はそれを引き当てれば言いってことだな」

「プレゼント貰うまでがしんどいらしいよ」

「そこは心配してない」


 別に、俺が超絶テクニックを持っていて口説き落とせる自信があるって訳じゃない。

 注目すべきは、プレゼントを貰える条件が「イベント用フィールドで異性のNPCに好きだと言われる」ってとこだ。


 そして、俺にはアウィンがいる。


「……何ですか?」


 アウィンの頭の上にはNPCと同じアイコン。もしかしたら、アウィンに「好きだ」と言わせればプレゼントが貰える可能性がある!

 ダメだったら諦めてレベル上げだな。一からNPCにアタック仕掛けるのはほんとに面倒らしいから。


 アウィンは俺のことをお兄ちゃんと言うほどに慕ってくれている。

 きっと、俺のことを好きだと言ってくれるに違いない!


「お兄ちゃんなんて嫌いです!」


 ……多分。

まさかの「前編」が付いてしまいました:(´◦ω◦`):


続きは書き上げたらその時間から一番近い「〇時00分」に投稿します!


さあ、地獄のクリスマスの始まりです……!

リアルタイムで執筆し続けますよ!


Twitterで現状報告入れるかもです。要チェック!

@royran97

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