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>偉大なる塔の議会に逆らうなんて滅相もない


 格差社会で成り上がろうという人間の心得

 とでもいうのでしょうか。



 盲目的に権威に追従する事で利を得る代わりに社会悪を助長する処世術と


 暴力的な征服社会の搾取型階級システムを象徴したような塔の魔導師社会。



 奴隷として生きてきた主人公の諦観や


 階級社会内で生きる術しか知らず、社会から逸脱する事を敗北と考える暴力的な生き方をする登場人物に


 自分で考える知恵や正しい事を判断する判断力を奪う事で階級制度を維持する愚民化政策と


 愚民化政策で飼い馴らされたモブ達の生き方。



 そんなものが、「金とコネと権威と権力という生臭いもの」の陰をちらほらと感じさせて


 民主主義社会であるはずなのに、民主主義を形骸化させて衰退させ


 実質は「議会制共和主義で運営される資本権威主義社会」となってしまっている現代社会の問題点を指摘する作風を感じてしまいました。



 身分制度と階級主義の常識こそが現実の異世界と


 未だ達成されない民主主義と未だに蔓延る権威主義の狭間にある現実の現代社会


 その間にある現実の差異を表現する権力者達の暴力性や非人間性といったものの表現である「貴族ならぬ寄(生)族」達。


 そういった「社会制度に寄生する征服階級の寄(生)族」の造った争いあうための社会とルールに


 知識の独占で「争いあうための知恵」がなければ服従するしかない「争うことを望まぬ平民」は搾取の連鎖の中で搾取され続ける


 そんな塔社会の現実は暴力と闘争のための「否定すべき世界の現実」という観点で描かれているのでしょう



 ただ、今のところ


「他者や権力制度を出し抜いて自分が得をすればいい」という人間ばかりが得をする暴力社会で成りあがろうとする話ではあっても


 そういった人間に踏みにじられる「人間社会を支えるべく努力する人間の在り方」は描かれていないので


 「理不尽な差別で闘争を強制する制度」をひっくり返すのではなく、その制度の一員として成り上がろうとする


 いわば「闘争と征服システムの共犯者」になるという話でもあり


 「征服と闘争と搾取の連鎖で構成される社会に対する諦め」の要素が強いので

 気の短い読者は、物語にカタルシスや希望でなく、妥協と欲望ばかりを感じるかもしれません。



 この後の展開がどうなっていくのか?

 塔とはなんのためにある存在なのか?

 封建社会と魔導師の関係は?


 色々考えさせられ、先が楽しみです^^



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