09:無事でいてくれよ!!
アイスドラゴンを助けるために俺はレオンを追ってダンジョンにやってきた。
そのダンジョン……【絶零竜アイスドラゴンの巣】は魔力を追跡する『トラッキング』の魔術でレオンを追いかけたらすぐに見つける事ができた。
それに入口に騎士達がいたから分かりやすかった。
万が一のため、レオンが逃げ出さないように待ち構えているんだろうな。
……信用ねぇな、アイツ。
「おいお前! ここは危険なダンジョンで……ってなんだフェニックス!?!?!?」
「こいつはペットのピーちゃん! 俺の事は後でシャルルに聞いてくれー! ちょっと急ぐから!」
「ピー!!」
「な、なんだとぉ!? 王女を呼び捨てするなど両目を抉って口にぶちこまれたまま斬首されるぞー!?!?」
「それウソじゃなかったの!?!?」
ピーちゃんに乗ってひとっとびで騎士たちを超えてダンジョンに突入する。
なんか怖い事を言われた気がするけど気のせいだよね!?
とにかく、今は忙しい!
「すげー、めっちゃ冷えてる!」
「ピー!」
ダンジョンに入った瞬間から周囲とは気温が全然違う。
まるでここだけ真冬になってるみたいだ。
「それにしても近くにこんな氷の洞窟があったなんてな……しかもそれがドラゴンの巣だなんて」
全く知らなかったぜ。
この村はつくづくドラゴンに縁があるみたいだ。
もしかして他にもドラゴンが住み着いてるんじゃないのか?
マジで呪われた土地じゃん……。
「それにしてもピーちゃんはあったかいなぁ」
乗ってるだけであったかいんだけど、抱き着くともっとあったかい。
さすが火の鳥フェニックスだ。
「……この炎でお肉とか焼いたらおいしいかな?」
「ピピー!?」
炎なのに羽毛でやわらかいし、なんかモフモフしてるんだよな。
モフモフでぬくぬくなんて最高じゃないか。
……というか勢いでこんな薄着で来ちゃったけど、1人で来てたらマジで凍えてただろうな。
「まるで巨大な冷蔵庫の中にいるみたいだよなー……ん?」
冷蔵庫?
「ピーちゃん炎を弱めてくれ!」
「ピー!?」
よく見るとピーちゃんの炎で壁の氷が溶けかけている。
「ここ……冷蔵庫に使えるんじゃないか!?」
「ピー?」
「俺の夢はでっかいカフェを作る事なんだからさ、その内に従業員も増やしたりするだろ? そうなったら収納魔術だと俺しか出し入れできなくて不便じゃん? なんか材料とかさ」
「ピー!」
ピーちゃんも「たしかに!」って言ってる気がするな。
ドラゴンの巣を活用するなんて、我ながら良いアイデアだね。
炎が弱まったせいなのか、ピーちゃんの飛行速度も落ちてしまった。
「重いか? 歩くよ」
「ピィ~」
「うぉ~! 床も冷てぇ~!」
ピーちゃんから離れるとやっぱり寒さを感じる。
「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!」
洞窟全体を震わせるような咆哮が響いたのはそんな時だった。
「ドラゴンの咆哮か……急ごうか、ピーちゃん。レオンのヤツもう戦ってやがる!!」
「ピーーー!!」
高速移動で良く使う魔術セット『ビルドアップ』&『クロックアップ』を俺自身とピーちゃんにダブルで発動!
最速でドラゴンに向かう。
「ハイパー・マキシマム・スラアァァァアアアッシュウゥゥゥゥゥゥーーーーーー!!!!!!」
洞窟の奥からレオンの絶叫みたいな声が聞こえる。
「容赦なしかよ!?!?」
叫んでいるのは勇者レオンが聖剣で放つ最強の必殺技の名前だった。
聖剣が放つまばゆい光がここまで届く。
プライドが高いレオンは強敵にしかこの技は使わない。
つまりは、それくらいの強敵。
それほどまでに追い詰められて本気で戦っているってことだ。
「頼む、無事でいてくれよ……!!」
アイスドラゴン!!
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