04:フェニックスのピーちゃんです
「うんまいっ!」
今日もウチのイチゴがうまい!
収穫したイチゴを食べながらのんびりと考える昼下がり。
「たしかパフェってのにはアイスが入ってたな。あと生クリームってのも作らないといけない」
どっちもミルクが必要らしいんだけど、畑ではできない。
ほかにもいろいろ買いたいものはある。
それにカフェを作るためにいろいろと情報も集めたいよな。
そもそもまともな食べ物もなくなっちまったし、おいしい飲み物も欲しいな。
なんか小屋にコーヒー豆みたいなのがあったけど、泥みたいなコーヒーができてしまったしな。
絶対に店としては出せないヤツだよ、これ。
というかそれ以前に飲んだらダメなヤツかも。
「まずは街に買い物に行きたいけど、買い物する金もないんだよなぁ」
サイフ代わりの皮袋をひっくり返してみると、1枚だけコインが落ちてきた。
「カフェの前に、まずは金を稼ぐ手段を考えないとなぁ」
俺の計画は、この畑で採れたイチゴを売りまくること!
マジでウマいから絶対に売れる。
イチゴが売れて人気になれば、そのイチゴを使ったパフェも人気になるはずだし、結果的に俺が作るカフェも人気になるはずだ。
「よし、行くか!」
収納魔術の『アイテムボックス』でイチゴを保管して街へ行くことにした。
「ひとっ飛び頼むよ、ピーちゃん」
「ピィー!」
あ、こいつはピーちゃん。
なぜか丸焼きにしたドラゴンの灰から生まれてきたフェニックスだ。
羽が燃え盛ってるから普通なら乗ったりできないだろうけど、魔術で炎を防ぐ装備を作って乗れるようにした。
「それにしてもフェニックスって成長が早いんだなぁ」
生まれたばかりの時は手のひらサイズだったのに、数日で俺よりでっかく育ってしまった。
「ピィーーー!!」
あっという間に近くの街まで到着だ。
「よし、売るぞー!」
一番人が多い街は王都だろうけど、遠いからな。
売って金を稼ぐのも大事だけど、まずは近くの街からウチのイチゴを知名度アップしていく作戦だ。
近くの街の人たちは、ウチのお客さんになるかもしれない人たちなんだからな。
「イチゴはいかがですかー? とれたて新鮮! 甘くておいしいよー!」
「ピィー!」
ピーちゃんも一緒に呼びかけしてくれているな。
よしよし、かわいいヤツだ。
「おいなんだアレ!? フェニックスじゃないか!?」
「なんでこんな所に伝説のモンスターが!?!?」
「本物なんて初めてみたぞ!?!?」
ん?
なんか目立ってるな。
俺たちのまわりにすごい人込みができているぞ。
ん?
なんか大量の騎士たちが来た……
「おい、君! 危ないぞ! そいつはフェニックス! S級モンスターだぞ!!」
「え? こいつはピーちゃん。俺のペットだぞ」
「はぁあああああ!?!?!? フェニックスを飼いならしているなんて聞いたことがないぞ!?!?」
「そうなのか? でもこの通りだ」
よしよしとピーちゃんの頭をなでる。
炎を防いでいても熱いんだけどね。
「本当になついている……さぞ名のあるモンスターテイマーなのだろう! アナタ様のお名前は?」
「俺はアシエ・ノプテル。近くの村でイチゴ農家をやっているものだ」
「「「の、農家あああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?」」」
騎士たちが声をあわせておどろいていた。
リアクションが楽しい人たちだなぁ。
「そうだ。ほら、これ俺が育てたイチゴ。試食してみてよ」
これはチャンス!
とばかりに騎士たちにイチゴを売ってみる。
一口食べればウチのイチゴのすごさが分かってもらえるだろう。
「お、おう……? もぐもぐ…………う、うまい!?」
「へへっ、そうだろ?」
育てたイチゴが認められると、思わず俺も笑顔になってしまう。
「うっ……(トゥンク)」
おいしすぎて騎士さんの顔まで赤くなっているな。
さすがウチのイチゴだぜ。
「え? なになに? なんかすごい農家がきてるの?」
「めちゃくちゃかわいい女の子らしいぞ」
「すごくおいしいイチゴを売ってるらしいぜ」
「そのイチゴを食べたらフェニックスをテイムできるようになるんだってよ!」
「売り切れる前に買いに行かないと!」
「俺も行くぞ!」
「わたしも!」
「えっ? えっ? えぇっ??」
ピーちゃんと騎士さんのおかげでいっきに話題になり、あっと言う間もなくイチゴは完売した。
空っぽだった革袋にはコインがギッシリ詰まっている。
「ありがとな、ピーちゃん」
「ピー!」
ウチのイチゴは好評みたいだ。
また売りにくるとしよう。
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