表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コスプレイヤー?が異世界で頑張るそうです  作者: くしゃみで肋骨折れた
11/12

コスプレイヤー?が変態な使徒に会うそうです

 ・・・この王女様は俺と同類なのだろうか。それとも、駄女神の同類なのだろうか。それによってはこの人に対しての言動を考える必要があるんだが。まぁ、まずは


「えっと、なぜ王女様が男性、というか執事さんが着るような服を着て、しかも髪も短くして、フードなんて被っていたのでしょうか?」


 とりあえず俺の予想としては


①国でなにかでかい事件あって逃げてきた。そして恰好は変装(まぁ目立つ変装ではあるが)

②男装趣味が周りに認められなくて家出してきた。

③王族的な事情で本来は王子とか、執事的な位置づけになっている。それか外を出るときはそういうことにしている。


 2番だけはやめてほしいなぁ。本当にやめてほしいなぁ・・・俺的には3番であってほいいんだけど。ほら、送ったら褒章とかもらえそうだし。1番だったらかなり面倒事だろうなぁ。って、こんな事考えてるけど、1番で確定だろうね。さっきこの子”今は亡き”ベルンクリン共和国”元”第二王女って言ってたから。


「はい、貴女様方が知っているかは存じませんが、私の国であった、ベルンクリン共和国は、元宰相の男によって内部から壊され、そして、宰相と繋がっていたオシアナス帝国に滅ぼされてしましました・・・そして私は、執事長の助けもあり、逃げることはでき、とにかく今は力をつけるために遠くへと思い旅をしていたのですが、この森を通り抜ける途中で先ほどのフォレストウルフの群れに遭遇し、今に至ります。ちなみに、なぜこのような恰好をしているかと申しますと、逃げる時に『滅びを招いた王族』の第二女王として指名手配されており、それをすぐ察知した執事長のアドバイスで男装、そして、耐魔法、防刃に優れた素材で作られた、執事長の燕尾服の予備を貰い着ております」


 滅ぼされた国の王女。助ける転生したばかりの異世界人。完全にフラグじゃないですかー、やーだー。そしていろいろ長い説明ありがとうございます。仲間になったら説明キャラになってくれそう。


「・・・大体の事情は把握しました。とりあえず、この森は危なそうですし抜けましょう。町まで一緒についてききますよ。護衛ってことで。あと、その執事長の方はどこにいるのでしょうか?」


「・・・なんか言葉遣いがヘンですよクレイさん」


「・・・うっさいだまれ」


 だって王女様ですよ。最低限言葉遣いはちゃんとしないといけないと思うわけですよ。


「休憩をするため、執事長は枯れた枝や、食糧などを集めに出ていった所にフォレストウルフに襲われてしまいまして、今どこにいるのか・・・」


 なんつータイミングで襲われてるんだ。もしかして一人になるところを狙っていたのかワンコロ達は。だとしたら魔獣って結構知能高いのか・・・?まぁ、連れがいるってことだし、執事長との合流が先かな


「そういうことでしたか。でしたら、町への移動の前に執事長と合流しないといけないですね」


「申し訳ない。救ってくれただけではなく、このようなことを女神様と、その使徒の方に頼むなど不敬にもほどがあるのですが・・・」


「ん、使徒?どこのエ○ァ?」


「クレイさん、クレイさん、使徒っていうのは、神の御使い、要は神の認めた人達のことを指してます」


「あぁ、なるほ。お前も一応神「一応じゃなくて女神様ですっ!」だからなぁ。でも、主神様からお前の主認定されてるから俺の方がお前より上。おーけー?」


「だからそれがどういう意味なのか教えてくださいよ!!」


「だから後でつってんだろ。そんなこ「そんな事ですむ話じゃないですよ!?」とより、執事長探すか」


 リアに対してのスルースキルが上がりまくってるなぁ俺。まぁ、そうしないといちいちめんどっくせぇんだけどな!いいんだよこいつだし。


「誠に申し訳ない。執事長も先ほどの戦闘音で気づいて行動はしていると思うの「お嬢様ぁああああああああああ!!」だが」


 遠くの方から物凄い大声が聞こえてきた。まぁ、仕えている主人が待機場所から消えて、しかも戦闘音聞こえたとなると焦るよな。


「おぉぉぉおおおお嬢さぁまあああああああああああああああ!!!!」


 こちらに風神の如くな勢いで超ダッシュしてくる、燕尾服を着た老齢のダンディなおじさんがいた。ダンディズムが台無しですよ執事長。


「すまないシュバルツ、迷惑をかけたな・・・」


 シュバルツ!?シュバルツとかなにそれかっけぇ!!!執事長でダンディでシュバルツとかなにそれ羨ましい。俺もこんなおじさんになr


「探しましたぞお嬢様!休息をと決めた場所にはお嬢様がいらっしゃらないと思ったら、ウルフ共の雄たけびと共に戦闘しているであろう音が聞こえるではありませんか!もし、美しく、可憐、そして男装でより魅力的となったお嬢様になにかあったかと思うだけで、わたくしのお嬢様に対する主従愛が弾け、絶望の淵に立たされる思いでありましたぞ!」


 ・・・なんだろう、この人リアと同じ匂いがする。変態的な意味で。男装でより魅力的となったとかほざきやがったぞこいつ。リアも、この執事長も、なんで見た目はいいのに中身は残念なんだろう。ねぇ、そこの所どう思います神様。


(・・・我だって思う所はあるのだ)


 ・・・またなんか声が聞こえたような。うん。気のせい気のせい。


「本当にすまなかたシュバルツ、だがこの方々に助けて頂いてな。傷も癒して頂いたのだ」


「誠にございますか!旅の方、本当にありがとうござ・・・」


 なんか、こっち振り向いた瞬間凝視して止まったぞ。あれ、いつ○・ワールド使ったっけ俺。


「戦乙女様に、それに連なるお方がなぜこの様な場所に・・・まさか、これがわたくしの神が導いてくれたのでしょうか・・・」


 あれ、なんか即ばれしちゃったんだけど。なんでわかったんこの人


「・・・この世界の神の一人である、『主従神:ヤテンロク』の使徒ですね貴方」


「「えぇ!?」」


 って、お嬢様知らなかったのかよ!!てかこの世界にそんな神様いるの!?てか聞いたことない神だなおい。この世界特有の神なのか?でもなぜリアのこと戦乙女とわかったんだ・・・


「ちなみに、戦乙女はどの世界にも最低一人はいますよ。その世界の主神、最高神様に必ず就く近衛みたいなものですかね」


「・・・本当に心読んでねぇんだろうな」


「クレイさんは顔に出やすいですよほんと・・・」


 なん・・・だと・・・


「戦乙女様、流石で御座います。今までの執事としての功績が主従神様に認められ、ユニークスキル、そして称号も頂いております。そして、ユニークスキルの効果で貴女様方のオーラを拝見させていただきました」


「・・・ねぇ、使徒って今まで聖女さんとか、勇者さまーとかしかいなかったんじゃないの?なんでこうあっさり使徒さんがいるの?おかしくね??」


「それはわたくしが説明致しましょう。『最高神:ゼフィリス』様の使徒である聖女、勇者の活躍後、使徒に対する扱いが、いい意味でも、悪い意味でも過剰なものとなりました。それを危惧したゼフィリス様が、使徒という存在を隠すようになったのです。そして、使徒は一神一人とし、使徒となる者は、それを隠匿、そして表舞台には立たないことが決定となったそうです。もし、その規律に背いた使徒がいる場合は、運がよければ使徒としての力の抹消、最悪神自らが使徒に鉄槌を下し、死後輪廻の輪からも外れ、永遠の牢獄に囚われると伺っております」


「・・・それ今この場で話しても大丈夫なんですか?」


 すっげーこと聞いたけど、それって処罰対象にならないのか?


「そこは安心してください。ヤテンロク様からの啓示があり、わたくしの主人であるお嬢様、そして、戦乙女様とその主であるクレイ様への説明をするようにと仰せられましたので」


「・・・クレイさんが私の主ってここの神達がなんで知ってるんです!?くっ、流石に最高神様に喧嘩は売れませんが、同じ戦乙女のメイリシアなら!」


「この世界の神様に喧嘩売ろうとしてんじゃねえ!!」


「ひでぶっ!!!」


 ・・・お前北○ネタまでかすめとってたのか。てか殴られたのに以外に余裕ありそうだなぁオイ?


「・・・なんでしょうか、私の中の常識がことごとく壊れていくような」


 ごめんねお嬢様、俺らと遭遇したばかりに。

 お気に入り登録30件、総合PV5,000、ユニーク1,000超えました。ありがとうございます。総合評価も100超えそうですし、ホント嬉しい限りです。話が思いついたときに適度にストック、思いつかなかったら放置というアバウト方針ではありますが、今後ともよろしくお願いいたします。


 主要人物に執事枠追加しました。

 あと、王女の職業はプリンセスソーサラー。王族のみ就ける特殊職業です。執事長はそのまま職業は執事です。詳しいステータスは後日。まったく決まってないですがね。ぼちぼち考えます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ