ラブラドライトとハスラーロッドの覚醒
森は生きた檻と化していた。
ゴブリンとオークが完璧な隊列を組んで私たちを取り囲んでいた。木々の間から弓兵が矢を射かけ、オークは壁際にメイスと盾を構えて前方に、ゴブリンは素早い短剣を側面から振りかざしていた。
彼らは凶暴な群れではなかった。
彼らは軍隊だった。
エララは地面に倒れ、包囲されていた。
三人のゴブリンが彼女の腕と首を掴み、もう一人は槍を踏みつけて取り戻せないようにした。
彼女の青い目は、自分自身のためではなく、私のために、純粋な恐怖で私を見つめていた。
「ルナ様…」彼女は声を詰まらせながら囁いた。
「行け…!」
できなかった。
もう一度変身を試みた。琥珀、アメジスト、ギャラクシーオパール…何も起こらなかった。
恐怖で身動きが取れなくなった。
彼女を失う恐怖。
その時…頭の中で声が響いた。
それは私の声ではなかった。
それは原初の水晶の声だった。私の魂に直接語りかけてきた。
「あなたはそれを顕現させなければならない。
力は集中によって目覚めるものではない。
それは絶対的な必要性によって目覚めるのだ。
もしあなたがそれを愛するものを守るために使えないなら…
あなたはこの変容に値しない。」
その言葉は、まるで内なる雷鳴のように私の中に響いた。
私はエララを見た。
ゴブリンが彼女の首筋に短剣を突きつけるのが見えた。
そして、私の中で何かが砕け散った。
それは集中ではなかった。
それは絶望だった。
それは怒りだった。
それは支配欲と所有欲によって歪められた愛だった。
水晶は光を放って爆発した。
琥珀でもアメジストでもなかった。
金と黒の閃光を放つ、虹色の青緑色の光。ラブラドライト。
その変化は激しく、まるで鉱物そのものが私を引き裂き、再構築しようとしているかのようだった。私の体は磨かれたラブラドライトの板で覆われていた。濃い緑色の土台に、光に合わせて変化する、まるで石に閉じ込められたオーロラのような、鮮やかな青、金、オレンジ色の閃光。
私の白い髪は、動きに合わせてきらめく虹彩の筋が入った深い緑色に変わった。
私の瞳は純粋なラブラドライトになった。色とりどりの虹彩が、移り変わる閃光の中で森と空を映し出していた。
私の装いは、まるで生きた鱗のように現れた。光を吸収し反射するラブラドライトの鱗模様があしらわれたぴったりとした胸当て、肩には虹彩色の棘、生きた鉱石で作られたようなすね当てと篭手。
ラブラドライトの縁取りが施された黒い布の短い外套が、鉱石の煙のように漂っていた。
ラブラドライトの微粒子が私の周囲を旋回し、光の軌跡を残していった。
明るく澄んだ窓が現れた。
【変身発動:ラブラドライト - 「深淵の鏡」】
反射と吸収:魔法攻撃と物理攻撃をより強力に反撃する。
虹色光操作:複数の分身の幻影や眩しい閃光を作り出す。
プリズマティック閃光:一定範囲の視界を奪い、方向感覚を失わせる多色の閃光を放つ。
フラクタルミラー:自身または味方の幻影を作り出し、それぞれ独立して攻撃させる。
ミネラル共鳴:味方の武器をラブラドライトの力で増幅させる(一時的な変身)。
一時的な弱体化:最大出力で発動するには、強い感情的接触(恐怖、愛、怒り)が必要となる。
ラブラドライトの閃光が、私を捕らえていた敵を解き放った。
ゴブリンたちは閃光に目がくらみ、後ずさりした。
オークたちは混乱に咆哮した。
私は立ち尽くした。鎧は虹色の閃光を放っていた。
「ラブラドライト…」冷たい炎のように力が血管を駆け巡るのを感じながら、私は囁いた。
私はエララへと駆け寄った。
彼女を捕らえていたゴブリンたちが私を攻撃しようとした。
私はプリズマティック・フラッシュを使った。多色の閃光が彼らの目をくらませ、吹き飛ばした。
私は地面からエララの槍を掴んだ。
両手でそれを掴んだ。
鉱物共鳴。
槍は変化した。柄は虹色の脈を持つ暗いラブラドライトに変わり、先端は様式化されたサーベルの刃のように長く曲がり、輝きは緑から青、そして金へと変化した。
心の中で、ハスラーブレードと名付けた。(ハンターのスピードと狡猾さに着想を得た、独自の技巧を凝らした。)
サーベルのように振るった。
力の弱いゴブリンたちを流れるような動きで切り裂いた。刃は光を反射し、彼らの攻撃をより大きな力で反撃した。
首が転がり、
死体が倒れた。
そして、木々の中の弓兵を狙った。
ミネラルレゾナンスは再び形を変えた。槍は短くなり、軽くなり、先端は大砲のように細くなり、虹色の光景が広がった。
スナイパーモード。
発砲した。ラブラドライトの閃光弾が狙撃兵の弾丸のように飛び出し、一撃一撃が鎧、頭、胸を貫いた。
エララを押さえつけていたゴブリンとオークは、あり得ないほどの精密さで次々と倒れていった。エララは息を切らし、驚きのあまり目を見開いて立ち上がった。
「お嬢様…」残りの敵が猛烈に突撃してきた。
巨大なオークがメイスを掲げ、正面に立っていた。
その背後には、さらに多くのゴブリンがいた。
そして…遠くに赤い光が見えた。
赤い緑柱石が木々の間を漂い、まるで監視の目のように。
誰かが彼らを操っていた。
しかし、私には時間がなかった。
私は再び変身した。
赤い緑柱石 ― 「クリムゾンハンター」
ラブラドライトの鎧は深紅に染まり、真紅の脈が鮮血のように輝いていた。
ハスラーブレードはサーベルモードに戻ったが、今度は燃えるように赤い刃になっていた。
エララは死んだゴブリンが落とした短剣を拾った。
「お嬢様…私も共に戦います。」
私は頷いた。
そして共に攻撃した。
私は赤いサーベルを振りかざし、オークを斬りつけ、矢を弾いた。
エララは、取り戻した短剣と槍を手に、催眠術のような優雅さで動き、私の側面を守り、その先端を喉や胸に突き刺した。
赤い緑柱石は遠くから見守っていた。
だが、そんなことは問題ではなかった。
初めて…私は一人で戦っていなかった。
エララが共にいてくれた。
そして共に…
私たちは止められなかった。
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