表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放されたお荷物テイマー、世界唯一のネクロマンサーに覚醒する 〜ありあまるその力で自由を謳歌していたらいつの間にか最強に〜  作者: すかいふぁーむ
お荷物テイマー、ネクロマンサーに覚醒する

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

72/215

072

「あ、その前に怪我人は……」

「ご心配には及びません。我が商会が誇るハイポーションを配布しております」


 見れば確かに、怪我を受けて倒れていた冒険者たちも完治とはいかないまでももう動けるようになっていた。

 と思いきやぞろぞろと冒険者たちが集まってくる。


「君がランド君か……ありがとう。俺はアレン、一応今回の合同パーティーのリーダーをやっている」

「ああ……」


 背が高い長剣使いの男だった。

 一目で強いことがわかる。ゴブリンキング相手でも十分やっていけそうなほどだ。

 一対一であれば、だが。


「森に入っていたメンバーも世話になったようだし本当に助かった。同行してくれるというなら、出来ればこの合同パーティーの指揮をとって欲しい」

「いやいや。勘弁してくれ」


 パーティーリーダーなんて柄じゃないにも程がある。


「いいじゃない。やれば」

「逆にミルムのほうができそうだよな?」


 仮にもヴァンパイアロードだし。

 ロードって王だよな? という思いを目だけでミルムに訴えかけた。


「確かに私は生まれながらにして王。その才能は疑う余地がないわ」


 胸を張ってドヤ顔で答えるミルム。


「だったら」

「でも……」


 かと思えば途端シュンとした顔になるミルム。


「どうした……」

「私に一人も部下がいないの知ってるでしょ!」


 耳元にミルムの悲痛な叫びが届いていた。


 ◇


「えーっと……急遽パーティーのリーダーをやらせてもらうことになった、ランドだ」


 結局俺がやることになった。

 それはいいんだが完全に自滅でミルムがいじけているのをなんとかしたいところだった。


「ランドってあの……」

「使い魔が全部Sランクだって……」

「勇者に嫌気がさして自分から出ていったんだろ?!」

「聖女が頭を下げて引き留めたのに応じなかったとか」


 噂がもうよくわからない方向にいっていた。


「おい! じゃあ横にいるのってミルムさんなんじゃ」


 ピクッとミルムが反応する。


「ギルドが臨時措置でいきなりBランクを出したんだろ?!」


 ピク。


「あんなに可愛いのに強いなんて……」


 ピクピク。


「むしろランドより強いって噂も……ドラゴンゾンビはミルムのほうが倒したとか……」

「ふふふ……わかってるのもいるみたいじゃない。サービスよ」


 復活したミルムが突然【夜の王】を展開した。


「うわっ!?」

「なんだこれ!?」

「え……」


 黒いコウモリの群れが前に並んだ冒険者たちを包み込む。


「おいおい……怪我が……!」

「ちょっと待て、俺、目が! 5年も前に見えなくなった左目が治ってる!」

「俺は足の古傷が!」

「ほんとだ!? 奇跡だ!」


 黒い群れから冒険者たちが現れる。

 その姿は【夜の王】に包まれる前とくらべると頼り甲斐すら感じるものになっていた。

広告の下の

⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

からぜひ応援お願いしますー!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 同行するだけなのに、なんで護衛仕事受けたことになってるの? しかもリーダーやるって、意味不明ですね。 護衛報酬の交渉もしてないし、そういうところが、何年も騙されて便利に使われるところなんです…
[一言] 指揮を頼む方も責任感ないけど、それを受けちゃう主人公ってどうなの?笑えて読む気がなくなりました
[良い点] 圧倒的ちょろインです、ありがとうございます!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ