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追放されたお荷物テイマー、世界唯一のネクロマンサーに覚醒する 〜ありあまるその力で自由を謳歌していたらいつの間にか最強に〜  作者: すかいふぁーむ
お荷物テイマー、ネクロマンサーに覚醒する

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 それに合わせるようにミルムも食べるのをやめて背筋を伸ばす。いやまだ食ってたのか。よくそんなにお茶菓子あったな……。


「さてと。お初にお目にかかる。見たところ相当高位の魔族。話から察するに……ヴァンパイア、それも王族だろう?」

「見る目があるわね。その通り。ヴァンパイアロードよ」

「とんでもねえもん連れてきたな……」


 ギレンが頭を抱えていた。


「なんだおめえ、可愛さにやられて眷属になったか?」

「眷属ならこの銀のスプーンも持てないだろ」


 ティースプーンを持ちながら告げる。


「それもそうだな」

「私と彼は仲間よ」

「ほう……」


 仲間を強調するミルム。


「眷属でなくても契約で結ばれているわ」

「お前、この子に何したんだ?」


 ギレンの疑問はもっともで、俺も思っているところだった。

 なんで懐かれたのかよくわからない。


「まあいいか……ちょっとお前らには申し訳ねえことばかりになるが、悪いが素性は伏せてくれると助かる」

「だってさ? ミルム」

「まあ、構わないけれど」


 一般的なヴァンパイアとしての弱点はないわけだし、問題があるとすれば羽根くらいだ。まあこれは俺も取得したしうまく言えばごまかせるだろう。


「やっぱり、人間にとってヴァンパイアは……」

「まあ、気にするやつもいる。特に国の上の奴らはうるせえのが多いからな……」


 複雑だな……。

 ミルムにとっては怖いとまでいう人間に囲まれてるし、俺はミルム側で考えないとだな。


「で、戻ってきたらランドに頼みてえことがあった。これが多分、ちょうど良い話だ」

「ちょうど良い?」

「なに。ヴァンパイアが怖い人間たちに見せてやりゃ良いだろ。いかにヴァンパイアを敵に回しちゃなんねえか、味方でいることがどれだけ心強えことかをな」

「嫌な予感がするな……」


 それだけ厄介な依頼だということになる。


「セシルム卿直々の依頼だ」

「それは……」


 辺境伯直々となれば名誉なことだが、その分厄介であることは間違いない。

 予想に違わず、その依頼内容はとんでもないものだった。


「ドラゴンの墓場の調査、および問題があればその対処だ」

「ドラゴンの墓場……か」

「ドラゴンの墓場……?」


 ミルムには馴染みがないらしかった。




広告の下にいいいい

星があるのでえええ

押してくださいいいいいいい

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― 新着の感想 ―
[一言] ミルム、高貴な存在お嬢なのにマジ気立て(๑˃̵ᴗ˂̵)و ヨシ! 主人公への信頼感も有るのだろうけど、人間(元魔族狩り側)に出されたお菓子を食べるのも好印象 >星があるのでえええ 押してく…
[一言] 思わず一晩中よみこみそうになりました。
[良い点] 人生中初投稿です。これでいいのかわかりませんが初めは他とあまり変わらないと思ったのですがあっという間に読んでしまいました。次回更新楽しみにしてます。 [気になる点] 人間のパーティーメンバ…
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