表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放されたお荷物テイマー、世界唯一のネクロマンサーに覚醒する 〜ありあまるその力で自由を謳歌していたらいつの間にか最強に〜  作者: すかいふぁーむ
お荷物テイマー、ネクロマンサーに覚醒する

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/215

024 ★ヒロインイラストあり

「へぇ……私の眠りを妨げた上に、あろうことか使い魔まで勝手に消した馬鹿の顔を見にこようと思ったのだけど、アンタね……?」

「なっ!?」


 声はなぜか真後ろから聞こえていた。

 慌てて振り返る俺を嘲笑うように離れていく。


「あはは。いい反応。とりあえず使い魔一匹分は、これでチャラでいいわ」

「は……ぐっ……?!」


 痛みは薄い。


「そうか、これが痛覚耐性ってやつ……か……」


 あって良かった。

 なんせ右腕が肩からごっそり持っていかれているのだから……。


『キュウオオオオオオオオオオン』

「あら、遊びたいのかしら?」


 飛び込んでいったレイ。

 ミノタウロス五体を完封したほどの速度だというのに、あろうことかレイの頭をひと撫でして……。


「おすわり」

『キュウォガアアアアアア』


 地面に思い切り平伏せさせられていた。


『グモォオオオオオオオオオ』

「今日はモテモテね」


 続けて追いかけたエースに対処する動きは、極々最小限のものでしかなかった。


「はい。寝てて?」


 選んだ攻撃はデコピン。


『グモォガァアアアアア』


 ただそれだけでエースは吹き飛ばされていた。


「強すぎる……」

「ありがとう」

「っ!? ぐはっ……!」


 気づけば俺も吹き飛ばされていた。

 距離が離れてようやく声の主の姿が見えた。


 まず目立つのは白髪、金の瞳、そして背中に生えた黒い羽根。

 黒と赤を基調とした服装、周囲を飛ぶコウモリ、尖った牙のような歯。


「ヴァンパイア……」


 漂うオーラからしてもう、圧倒的すぎる。

 レイとエースもすぐに動けそうにないことは分かっていた。


「さて、遊びは終わりにしましょうか」

「なっ!?」


 周囲に風が舞い上がり空気が震えるほどの圧力を放つヴァンパイア。

 その台詞からこれまでが本気でなかったことはわかるんだが、それにしてもまるでこれまでと違う。


 食らえば死ぬ。


 なら、賭けるしかない。


「白炎!」


 手をかざし唱えると、瞬く間にヴァンパイアは白い炎に包まれていく。

 それどころか周囲一帯が激しい光と熱に包まれ、あたり一面を一瞬にして火の海に包み込んでいた。


「すごい威力だな……」

「へえ……懐かしいわね」


 だが、炎の中に見える影はまるでダメージを負った様子がなかった。


「俺が保つかわからないけど……やるしかないか」


 もう一つのエクストラスキル【雷光】。

 こちらも効果はわからないが賢者の魔法だ、きっと威力は桁違いだろう。


「終わりかしら?」

「安心してくれ。まだあるぞ!」


 手をかざす。


「雷光!」


 唱えた途端、空にどす黒い雲が巻き起こる。

 周囲の天候すら変える極大の魔法……。賢者の名に恥じない凄まじい魔法だ。


 ──ドゴォォオン


 空から落ちた雷は、まるで質量を持つかのような激しい音とともにヴァンパイアに降り注いだ。

 周囲の白い炎を巻き込み、大きな爆発を起こした。

 余波だけで俺は吹き飛ばされていた。



挿絵(By みてみん)


イラスト含め感想お待ちしておりますー

キャラデザ含めて妻が描いてます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] キャラデザが可愛い上に小説まで面白いとか最強すぎる…
[気になる点] 強そうには感じられない相手に、弱い状態ではなくなった主人公が圧倒されるのは、腑に落ちなかった。 それは、少し前に出てきた剣聖?とやらの女性もそうだった。設定上強そうだが、読者視点では強…
[一言] 本文も奥様が描かれたイラストもどっちも素敵です
2020/08/14 04:34 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ