表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放されたお荷物テイマー、世界唯一のネクロマンサーに覚醒する 〜ありあまるその力で自由を謳歌していたらいつの間にか最強に〜  作者: すかいふぁーむ
領地開拓……?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

194/215

194 副団長の苦悩

 王都騎士団副団長ガルムは悩んでいた。

 ランドの領地の視察。もはや騎士団では歯が立たないことは身に染みて理解させられた。

 いかにしてこの状況を打開するべきか……だが騎士団副団長という立場はこの場においてあまりに発言権がなかった。


「報告は……以上になります」


 団長ベリウスが冷や汗をかいているのだ。そんな状況で自分に何か言えるはずもなかった。

 報告は見てきた通りの内容を忠実に説明するもの。

 それはつまり、暗に計画の破綻を指摘するものだった。


「ふむ……つまり君たちは主力不在の敵陣で何もできずに尻尾を巻いて逃げ帰ってきた、と」

「ぐ……」


 軍務卿、王都ギルドマスター、そして騎士団長。

 副団長であるガルムは席にすら着いていないのだ。護衛程度にしか見られていないだろう。


「まぁ良い。敵戦力が大きいということはわかった」


 軍務卿ギレッドが静かに告げる。


「Sランクの冒険者の手配を急げ」

「はい……王都ギルドの威信にかけて……」

「威信、か……そのようなものがまだ残っておれば良いのだが……」


 この時すでに王都ギルドマスターカイエンもまた、発言権などなくなっていた。

 騎士団の視察中、主力であるミルムとランドの引き離しには成功したものの、その代償は非常に大きかった。

 すでに王都ギルドにギルドマスターを慕うものはいない上、あの一件で王都を離れた実力者も多くいた。


「騎士団は念のため予備戦力を含めた全てを動員しろ。外部との戦争は現状起こさせぬ」

「かしこまりました……」


 軍務卿は引くつもりはない様子だ。

 それはそうだろう。いくら説明したところで頭にあるのはすでに廃墟とかしたゴーストタウンにたかだか冒険者の数名がいるだけ。

 しかも主力となる冒険者には国内有数の実力者であるミレオロが自らぶつかると宣言しているのだ。

 こんな条件で負けるなら軍務卿になど上り詰めてはいない。


 だがガルムは思う。

 もし軍務卿が自らあの地を実際に見ていればと……。

 そうすれば今いかに無茶な戦争を仕掛けようとしているのかよくわかるはずだから。


「あとは……」


 会議をまとめようとしたところだった。


「へェ。こんなところでこそこそとご苦労だねェ」

「ミレオロ様っ⁉︎」

「どうヤら相手さんは思ってたよりちゃんとしてるみたいだからねぇ……念のために一個あんたタちに仕事をあげるよ」

「仕事……?」


 軍務卿が恐縮し切った様子で聞き返す。


「エルフ狩りサ」


 聞き慣れない言葉に戸惑った一同だが意味が分かった途端顔色を変えて目を見合わせていた。

https://book1.adouzi.eu.org/n7797gn/

宮廷テイマー、コストカットで追放されて自由を得たので未開拓領域に使い魔の楽園を作ることにする~竜も馬も言うことを聞かなくなったから帰って来いと今更言われても……もうエルフと同盟を結んだので……~


新連載のハイファン是非よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 神竜狩れる相手に敵対するって、馬鹿なんじゃ無いの? 既にSランクとか雑魚になるくらい強さインフレしてるでしょ。
[一言] お話が…進まない…!!
[一言] 狩ったら(ネクロマンスで)増えそう
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ