表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放されたお荷物テイマー、世界唯一のネクロマンサーに覚醒する 〜ありあまるその力で自由を謳歌していたらいつの間にか最強に〜  作者: すかいふぁーむ
領地開拓……?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

159/215

159 王都騎士団

「これはこれは、よくぞお越しいただきました。本来であればこちらからお伺いせねばならなかったところを……」


 王都騎士団。

 団長ベリウスは腰の低い男だった。


「いやいや、こちらこそすまないねえ、突然お邪魔してしまって」

「そんなことはございません。お忙しい中すみません……それにまさかあのドラゴンゾンビ討伐の英雄が直々に来られるとは……」


 セシルム卿の言葉に答えてすぐ俺とミルムの方に視線をよこすベリウス団長。

 同席する副団長のガルムはこちらを見て何故か顔色を悪くしていた。


 団長のベリウスは体格こそ大柄なもののその表情にはしわも走る程度には老けている。

 同じ団長だったはずのロイグのことを考えるとかなり年齢差を感じる。


 一方ガルム副団長はどちらかといえばロイグの雰囲気に近かった。

 切れ込みの目立つ坊主頭をはじめ、見える範囲だけであちこちに傷が着いている一見してわかる猛者だ。


「さて、お互い忙しい身だ。早速だが本題に入らせてもらおうかね」


 セシルム卿がそう促したことで話が始まった。

 ほとんど同時にお茶菓子が運ばれてくる。

 まんじゅうか、ミルムの目が輝いているが今日の目的を考えるとあまりバクバクいってほしくはないんだが……言うだけ無駄か。


 ◆


「まずは君たちの力を王都騎士団に見せつけようじゃあないか」

「実力……?」


 セシルム卿の話はこうだった。


「そうさ。実力のあるものは相手の立ち姿だけでも力量を見極めると言う。私もこう見えて一応の鍛錬は受けてきている身でねえ。君たちはもちろんアイルにも及びもしないが……それでも君たちから溢れる強者の風格は感じ取れる」


 その言葉にすかさずミルムが突っ込んだ。


「目の当たりにしたからではなくて?」

「まあそれもあるだろうねえ。とはいえ相手は王都騎士団。その程度の品定めをする眼は持っていると信じたいが……そうじゃなくても今回も同じさ。同じことをやる」

「同じこと……?」

「ああ、模擬戦さ。こちらからの提案を向こうは断るすべなどないのだからねえ」

「なるほど」


 まあそれが一番わかりやすくて良いだろう。


「えっ⁉ 私もですか⁉」

「当たり前じゃあないか。私にも見せてくれたまえ。二人についていったことでどこまで強くなったかをねえ」


 戸惑うアイルに対してセシルム卿は楽しそうに笑みを浮かべるだけだった。

連載中の下記作品、ちょうど10万文字あたりで一章の区切りまで来たので是非よろしくおねがいします!

https://book1.adouzi.eu.org/n3023gg/

わがまま王女に仕えた万能執事、隣の帝国で最強の軍人に成り上がり無双する〜誰からも評価されず毎日姫のわがままに付き合わされた不遇の執事はいつの間にか大陸屈指の実力者になっていたようです〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] アイルは巻き込まれた異質かもなぁw まぁ、でも辺境伯としては娘の成長を見てみたいってのはあるんでしょうねぇ
[一言] いい感じでもりあがってきましたね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ