表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放されたお荷物テイマー、世界唯一のネクロマンサーに覚醒する 〜ありあまるその力で自由を謳歌していたらいつの間にか最強に〜  作者: すかいふぁーむ
領地開拓……?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

154/215

154

 結局ダンジョン『栄光』の攻略は非常にあっさり終わった。

 四階層は仕掛けは単純だが力押しが必要なところだったのに対し、その先はどこも謎解きがメインのような仕掛けになっていたため、冒険者たちのゴーストとアイルたちが張り切ってくれたおかげで俺とミルムはほとんど何もせずに付いていくだけで攻略が完了した。


「これは……?」


 ダンジョンの最奥。

 アイルが恐る恐る開いた宝箱に納められていたのは、一本の短杖だった。


「へえ。なかなか良い品質……神具クラスかしら?」


 ミルムがそう評するくらいには強いオーラを放つ杖だった。


「そうだな……多分これ、ゴーレムを作り出すことに特化した杖だ」

「あら。いつの間に鑑定を覚えたのかしら……?」

「セラと盟約を結んだ時に【目利き】ってスキルを取得したからそれか」

「少なくともエクストラスキルね、神具クラスの鑑定が出来ているのだから」

「何でもありですね、ランド殿」


 アイルのつぶやきに返す言葉がなかった。


「にしてもゴーレムを作り出す、か」

「錬金術師でも入ればこのダンジョンの再現ができるんじゃないかしら? 貴方使えないの?」

「無茶言うな……ネクロマンスしてきた中に錬金術師はいなかったな」

「そう」


 ただセラあたりは使いこなせる気がしないでもない。

 鑑定のレベルももっと高まるだろうし、持っていってやるか。


「アイルが使えそうなものがあればよかったんだけどな」

「そうですね……神具でもあればもう少しお役に立てるかもしれません……」


 表情を暗くするアイル。

 何か勘違いさせてしまったようだった。


「そういう目的じゃないぞ?」

「では、一体……」

「今回のダンジョンで一番頑張ってくれたのはアイルだから、それだけだよ」


 目を見開くアイル。

 本当に自己評価が低い……いやミルムを見ていれば自信を失うのも無理はないか。


「まあ、少なくとも貴方がいなければ私達は倍以上攻略に時間がかかったでしょうね」

「そのとおりだな」


 どうしても力押しに頼りがちなのだ。

 ミルムは知的なオーラもあるんだが意外とそのあたりは脳筋だった。というかそれでも十分ゴリ押せるのが問題なんだが……。四階層も順番など気にせず破壊の限りを尽くしていただけで二組は粉砕していたわけだしな。


「アイルの装備はセラに頼めばいいか」

「そうね。このダンジョンは鉱石は有り余っているようだし」


 ダンジョン『栄光』はゴーレムが無限湧きできる程度には鉱石が豊富だった。

 そのためにツアーを組んでいいと思えるほどには。


「と、いうわけで、アイルはまたここの周回メンバーを考えてもらわないといけないし、それが安定すればその素材でセラに改めて依頼もできる」


 そう言うとアイルは少し緊張した面持ちでこう答えてくれた。


「はい! 精一杯がんばります!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ダンジョン鉱山をGet!w
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ